| 外法帖放遊記 |
| 陽……壱話 弐話 参話 |
第弐話「妖變」 |
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うーん、やはり主人公の名前は間違えたようだ。 主人公・水箭戸遼次郎の「箭」の字は、「セン」と読み、 矢の材質などに使われる、 強くて真っ直ぐで節と節の間が長い、竹の一種だそうで。 でも、またやり直すのもなんだし……「水前戸」だとちょっと締まらないし……。 「強くて真っ直ぐな材質」なんて、主人公らしいし……。 このまま行っちゃえー。 壱話では、遼次郎・藍・京梧の三人が、内藤新宿にたどり着くまでのお話でした。 新宿に着いた三人は、まずは腹ごしらえと行こうとするが、 やたらカルくて元気で夢見がちな岡っ引の与助と、京梧が衝突。 親分の火付・盗賊改め方というお役人さんと出会う。 名前、忘れた(汗)。 藍とは顔馴染だったらしく、その場は納まるが、まだ何度も会いそうなコンビ。 名前も、その時出てくるでせう。 ここでの感想――しっかし、「時代劇してるよなあ!」(笑) で、彼らが選んだ腹ごしらえの先は、蕎麦屋! やっぱりソバか! 前作ではヤキソバパンとラーメンだったが、 今回は団子と蕎麦がキーワード(何の!?)でせうか。 で、藍とも知り合いの、蕎麦屋のおっちゃんに、 現在のお江戸の状況をレクチャーされる。 鬼が出たり、怪奇現象が当たり前になったり、世も末だという。 その「資料」として渡された「瓦版」は…… 報道性よりも、読み物としての面白さに、より重点が置かれた、 ああ見事な御伽草子(笑)。 そらもう、前作の「あのお方」の役割です。見事です。 遼次郎と京梧、「鬼」話に眉唾な様子の二人のオトコの耳に、 「お、鬼が出たーーっ!」 の叫び声。 蕎麦屋の主人が止めるのも聞かずに、飛び出す三人。 斬られて死にかけの侍に出会った一行は、 それを助けようとした藍の、不可思議な治癒の<力>を目の当たりにする。 ご禁制の切支丹の呪術に、人間離れした能力。 その「正体」を見られた藍は戸惑うが、二人のオトコたちは気にしない。 現れた「鬼」――鬼面を被った「鬼道衆」を名乗る輩をぶっちめ、 逃げた残党を追う。 着いた先は竜泉寺。 そこで、三人は、巨魁な僧侶と出会う。 「醍醐雄慶」と名乗った彼は、京梧の「九桐とのカラミ疑惑」を否定。 そして、やっと見つけた鬼道衆の残党は、 「面」ではなく、本当に本物の異形の怪物、「鬼」に「変生」してしまう。 法力による調伏は無理、と言う雄慶に、戦いを決意する一行。 そしてあっさりと勝利した一行。 しかし、止めを刺そうとする京梧を、止める藍。 「戦う力も意思も失った者を、さらに攻撃するなんて、非道だわ」 反論する京梧。 「だが、コイツが回復したら、またあの侍のような、犠牲者が出るぞ」 藍の優しさは美しいと思うが、大局的に見て京梧の意見も正しいと見る遼次郎は、 二人に同意を求められて、困る。 と、その時、「あれを見ろ」と、雄慶が「鬼」を指差す。 「鬼」は、突如苦しみだし、その身は崩れ、チリとなって風に消えて行く……。 「心の均衡を失い、闇に満たされた者は鬼と化す。 そして、均衡のもとにこの世に留まっていた人の身は、鬼となっては、 もはやこの世に留まることはできないのだ……」 己の価値観に、正しいとする根拠を見出せず、釈然としない思いで、 風に散る「鬼」を見送る、三人……。 と、そこに、「幽霊」とウワサされる、「白い着物の女性」が現れた。 雄慶は知り合いらしく、「時諏佐先生」、と呼びかける。 「時諏佐百合」と名乗った彼女は、 彼らがここに集うた理由を、呼び合う「宿星」の力とし、 幕府の円空上人の融通により、 彼らを、江戸を護る公儀隠密組織、「龍閃組」として結成することを宣言する。 ――渋る京梧には耳を貸さず(笑)。けっこう強引な性格。 |
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