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【こ】

  

こうか 【高架】
   道路などとの立体交差の為に陸橋によって高所に設けられた線路のこと。高架線とも言う。

こうかえき 【高架駅】
   高架線の上に設けられた駅。都市部では一般的に見られる。反対に地上に設けられた駅を地平駅とか
   地上駅と言う。

こうかせん 【高架線】
   「高架」の項参照。

こうかん 【交換】
   単線区間において、駅や信号所などで退避線(すれ違い用の線路)を使って2本の列車が行き違うこと。

こうき 【広軌】
   標準軌(1,435mm)より広い軌間のこと。日本には存在しない。
   反対語→狭軌

こうさくせん 【鋼索線】
   ケーブルカーのこと。法律の親定ではケーブルカーのことをこう表現している。

こうしゅてつどうしゃりょうゆそう 【甲種鉄道車両輸送】
   車両メーカーなどから鉄道会社へ鉄道車両を臨時貨物列車で輸送すること。甲種とは貨物列車の種別。

ごうたいでんしゃせん 【剛体電車線】
   地下鉄で使用されている架線で、断面が型の鋼材を縦に二つ切りにしたT型のバーにトロリ線をクリップ
   でとりつけたもの。断線しないのと、高さを低くできるためにトンネルを小さくできるという長所がある。

こうちょくきりかえくかん 【交直切替区間】
   交流電化区間と直流電化区間の接点の区間のこと。ここを通るためには機関車の付け替えをするか、交流の
   電気でも直流の電気でも走る車両を使うかしなければならない。東北本線黒磯駅、常磐線取手〜藤代間、関
   門トンネル、羽越本線村上〜間島間などがそうですね。
   関連→ デッドセクション

こうちょくりゅうでんき 【交直流電機】
   交流区間でも直流区間でもスイッチをきりかえれば走れる電気機関車。代表的な機関車はEF81。

こうちょくりゅうでんしゃ 【交直流電車】
   交流区間でも直流区間でもスイッチをきりかえれば走れる電車のこと。JR東日本の651系、E653系、
   JR西日本(北越急行も保有していますが)の681系、その他は485系、583系、415系なんかがそう
   ですね。

こうつうばりあふりーほう 【交通バリアフリー法】
   正式には「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動円滑化促進法」という。駅、空港などの
   旅客施設を新設、改良する際エレベーター、エスカレーター、身障者用トイレを設置する、車両や航空機
   などを新造する際も車椅子スペースの設置や低床化などが義務づけられた。最近電車内に車椅子スペース
   が設置されていたり低床バスが導入されているのはこの法律があるからなのです。

こうない 【構内】
   簡単に言うと、駅や信号所などの敷地のこと。

こうばい 【勾配】
   坂道のこと。鉄道では勾配の角度を千分率(パーミル、記号‰)で表示する。パーミルとは1,000m進んだとき
   何m高さが変わるかを示している。たとえば25‰なら1,000メートル進んで25m高さが変わる勾配ということに
   なります。
   鉄道は鉄の車輪で鉄のレールの上を走行するので摩擦が少なく、勾配に非常に弱い。自力で登ることができる
   のは実用上5°くらいまでといわれている。これより急な坂になるといくらパワーを上げても車輪がスリップ
   して登れないのである。

こうりゅう 【交流】
   電気のうち、1秒間に何回か位相が変わる電気。家庭用の電気もそうですね。送電しやすいので、変電所が
   少なくて済むというメリットがある。在来線では2万ボルト、新幹線は2万5000ボルトの電気が使われて
   いる。近寄っただけで感電するくらい高圧なので絶対架線に近寄ってはダメ。
   反対語→直流

こうりゅうでんか 【交流電化】
   交流の電気を使っている電化区間。

こうりゅうでんどうき 【交流電動機】
   交流の電気で動くモーター。鉄道車両用には速度制御のしにくさから採用されてこなかったがVVVFイン
   バーター制御の実用化で使用できるようになった。メンテナンスにかかる手間がほとんどかからないという
   特長がある。ちなみにVVVFインバーター制御で使われる交流電動機は三相交流電動機で、電気の位相
   (+とか−とかがそうですね)が3種類ある交流電気で動くタイプのモーターです。

こうりゅうもーたー 【交流モーター】
   前項参照。

こざしきものれーる 【跨座式モノレール】
   1本のレールに跨がって走るタイプのモノレール。アルウェ−グ式が代表的。日本では東京モノレール、小田急
   向ヶ丘遊園のモノレール、多摩都市モノレール、名鉄モンキーパーク線モノレール(犬山)、大阪モノレール、
   北九州モノレール(小倉)がこのタイプ。小田急モノレール以外は全てアルウェーグ式(小田急は ロッキード式)。
   ポイントはレールの桁ごと動かすため大掛かりなものとなる。
   反対語→懸垂式モノレール

ごとうけいた 【五島慶太】
   東急グループの創設者。不動産開発と鉄道事業を融合した経営を考案。それは今の東京急行電鉄にもうけつがれ
   ている。戦争時の国策で小田急、京王、京急などの会社を合併した、いわゆる「大東急」の社長でもあった。
   そのやり方は「強盗慶太」とも綽名された。

こばやしいちぞう 【小林一三】
   阪急グループの創設者。鉄道業の副業として、不動産、百貨店、宝塚歌劇、などの副業を考案。鉄道業に関して
   も非常に先駆的なやり方を考えだし、多くの民鉄経営のお手本となった。その精神は現在の阪急電鉄にも脈々と
   受け継がれており、阪急は民鉄の優等生といわれる。

これくたーしゅー 【コレクターシュ−】
   第三軌条(サードレール)から電気を取り入れるための集電装置。集電靴ともいう。台車に取り付けられている。

ころし 【コロシ】
   なんだか物騒な言葉ですが、実は列車の運休を意味する内部用語。

こんざっど 【混雑度】
   列車がどれくらい混んでいるかを示す値。通勤電車の場合150%で大体新聞が読める程度だとか。

  






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