前のトピック 
次のトピック
第 3 章 VISIO マスタシェイプ、ステンシル、テンプレート、および図面
マスタシェイプは、ステンシルに保存されたシェイプ、グループ、または他のアプリケーションからのオブジェクトです。ステンシルは他の図面からも開くことができます。図面ぺージにシェイプを作成し、それをステンシルにドラッグすれば、新たなマスタシェイプを作成することができます。または、ステンシル ウィンドウから利用できるコマンドを使用して新たにマスタシェイプを作成することもできます。マスタシェイプを設計するときは、後から手を加えなくても図面を作成できるようなマスタシェイプを作成することが目標である点を覚えておいてください。
作成したマスタシェイプを再利用するには、.vss という拡張子の付いたファイル、すなわちスタンドアロンのステンシルに保存するようにします。Visio® ファイルはすべてスタンドアロンのステンシルとして保存できます。デフォルトでは、スタンドアロンのステンシルは読み取り専用で Visio に開かれます。ステンシルやその中に含まれたマスタシェイプを編集するには、ステンシルが編集可能になっている必要があります。このガイドでは、特に指定がない限りステンシルとはスタンドアロン ステンシルを指します。ステンシルには、ユーザーが図面を作成する際に使用するシェイプが入っているので、これは主要な ユーザー インターフェース要素となります。ステンシル上のシェイプの配置は、シェイプの動作やパフォーマンスと同じように重要です。
ユーザーがステンシルからマスタシェイプを図面ぺージにドラッグする場合、Visio エンジンでは、そのマスタシェイプのコピーを図面ステンシルに作成し、図面ぺージにマスタシェイプのインスタンスを作成します。そのシェイプを図面ぺージから削除した場合にも、図面ファイルには、必ず、そのマスタシェイプのコピーが入った図面ステンシルが含まれています。インスタンスは、図面ステンシルのマスタシェイプのコピーにリンクされ、動作と外観はマスタシェイプから継承します。
Visio 図面ファイルのステンシル
このセクションの内容...
ステンシルを作成するひとつの方法は、新規の空ファイルをステンシルとして開くことです。新規ファイルの図面ぺージは空白なので、ファイル サイズを最小限に押さえることができます。また、ステンシルにマスタシェイプを追加するまで、このファイルにはデフォルトのスタイルだけしか含まれていません。
新規に空の書込み可能なステンシルを作成するには
既存のステンシルを利用して新規ステンシルを作成する場合は、さらに便利な方法があります。既存のステンシルに新たにマスタシェイプを追加したり、既にあるマスタシェイプを編集して、修正したステンシルを新規ファイルとして保存する方法です。
既存ファイルを書込み可能で開くには
ステンシルが編集可能な場合、ステンシルのタイトル バーにあるアイコンの左上隅に赤のアスタリスクが表示されます。
ユーザー自身が作成したオリジナルの図形に著作権を設定するには、[書式] メニューから [オブジェクト情報] を選択して、[著作権] フィールドに著作権情報を入力します。
図面ファイルの図面ステンシルを拡張子 .vss を付けてステンシル ファイルとして保存することによって、既にマスタシェイプのある新規ステンシルを手早く作成することができます。こうして作成したステンシルには、後に図面ぺージからインスタンスを削除してしまったマスタシェイプも含めて、作図中に使用したすべてのマスタシェイプが含まれます。図面ステンシルを新規ステンシル ファイルとして保存する前に、図面ステンシルを編集して図面ぺージを整理することも可能です。
図面の図面ステンシルから新規ステンシルを作成するには
図面にマスタシェイプをドラッグしてシェイプを作成できるのと同様に、シェイプあるいはグループをステンシルにドラッグしてマスタシェイプを作成することができます。まず、ステンシルが編集可能 (ステンシルのタイトル バーにあるアイコンに赤いアスタリスクが表示されます) である必要があります。オリジナルのファイルとしてステンシルを開くか、ステンシルのタイトル バーで右クリックして、[編集] を選択することによって、ステンシルを編集可能にすることができます。
別のアプリケーション プログラムから Visio に貼り付けた、またはインポートしたオブジェクトからマスタシェイプを作成することもできます。ステンシルに新たに空白のマスタシェイプを追加することによって、マスタシェイプを作成することもできます。
図面の図形からマスタシェイプを作成するには
マスタシェイプのデフォルト名とアイコンがステンシル ウィンドウに作成されます。
新規ステンシルを保存する場合は、ステンシルに新たな名前を入力します。[ファイルの種類] から、[ステンシル (*.vss)] を選択します。次回ステンシルを開いたときに誤って変更することのないよう、[読み取り専用] を選択します。[保存] をクリックします。
空のマスタシェイプを新規作成するには
空白マスタシェイプがステンシルに作成されます。マスタシェイプのショートカット メニューでマスタシェイプとアイコンを編集します。
[新規マスタシェイプ] ダイアログ ボックスのその他のオプションについては、ダイアログ ボックスの [ヘルプ] ボタンをクリックしてください。
書き込み可能な状態でステンシルを開くと、マスタシェイプ図面ウィンドウを次の図に示すように開いて、マスタシェイプを編集することができます。ステンシルのタイトル バーで右クリックし、次に [編集] を選択して、ステンシルを編集可能にすることもできます。マスタシェイプやアイコンの属性を指定するには、シェイプを右クリックし、ショートカット メニューからコマンドを選択することができます。
マスタシェイプ図面ウィンドウは、マスタシェイプの図面ぺージを表示します。
マスタシェイプを編集するには
マスタシェイプと関連付けられた図面ぺージのある図面ウィンドウが表示されます。
マスタシェイプを更新するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されたら [はい] をクリックします。このマスタシェイプの [マスタシェイプのプロパティ] ダイアログ ボックスで [図形データから自動的にアイコンを生成] オプションがオフになっていなければ、マスタシェイプのアイコンは、実行された変更を反映して更新されます。