独自のステンシル用のシェイプを設計する場合でも、既存のマスタシェイプを使用する場合でも、シェイプの書式設定にスタイルを使用すると効率がよくなります。Visio® では、さまざまな手法でスタイルを適用、編集することができます。特定のスタイルを使っている図形の書式をすべて変更するか、マスタシェイプの書式を変更してスタイルを継承しているインスタンスすべてに反映させるか、現在図面ページ上に表示されているインスタンスだけを変更するかによって、操作の手法は以下のように異なります。
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スタンドアロン ステンシルにあるマスタシェイプの書式設定の変更
スタイルを編集して、そのスタイルを使用しているすべての図形の外観を変更することができます。[書式] メニューから [スタイルの定義] を選択し、既存のスタイルに設定されているテキスト、線、塗りつぶしの属性を変更します。編集されたスタイルで書式設定されていた図形はすべて変更されます。
たとえば、[基本フローチャート] ステンシルを使用している場合で、テキストに 10 ポイントの斜体、TimesRoman のフォントを使いたいとします。このステンシルにあるシェイプは、テキストのスタイルが [フローチャート 標準] に設定されています。[スタイルの定義] を使用して [フローチャート 標準] の定義を変更し、テキストのフォントを思うとおりに変えることができます。新しい定義は、このスタイルが適用されている図面上のすべての図形だけでなく、このスタイルの書式設定で追加図形にも適用されます。
新しいスタイルの定義は、現在の図面ファイルにのみ保存されます。ステンシル ファイルにはそれぞれスタイルが定義されているので、スタンドアロン ステンシルやそのマスタシェイプは変更されません。
スタンドアロン ステンシル内のマスタシェイプに新しいスタイルを選択して設定することによって、マスタシェイプから作成するインスタンスの書式設定を変更することができます。スタイルを編集することによって現在そのスタイルを使用している図形の書式を変更するのとは異なり、この操作手順ではステンシルのマスタシェイプの定義が変更され、ステンシルに変更内容が保存されます。この手順を使用して、さまざまな図面で使用するステンシルのマスタシェイプを編集します。
マスタシェイプの書式を異なるスタイルで再設定するには
ステンシルが編集可能な場合、ステンシルのタイトル バーにあるアイコンの左上隅に赤いアスタリスクが表示されます。
たとえば、[書式] メニューから [スタイル] を選択し、テキスト、線、塗りつぶしのうち適用するスタイルを選択して、[OK] をクリックします。
マスタシェイプを更新するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
編集したマスタシェイプがステンシルに保存されます。マスタシェイプを変更前の状態に戻す必要がある場合は、元のスタイルを使用して編集し、書式を再設定できます。Visio のステンシルの場合は、製品 CD からオリジナルをインストールし直すこともできます。
マスタシェイプやそのスタイルの定義を変更せずに、図形に含まれるマスタシェイプのインスタンスの書式を一度に変更することができます。図面ページ上のマスタシェイプのすべてのインスタンスの書式を変更するには、図面ステンシルにあるマスタシェイプのコピーを編集します。
マスタシェイプのすべてのインスタンスの書式設定を変更するには
注 この手法は、マスタシェイプのインスタンスに元の書式設定が保持されているときにしか使用できません。別のスタイルが適用された図形や、個別の書式設定をした図形は変更されません。