第2章 人々の生きる道

第1章へ戻る

SWメニューへ

他の本も読んでみる(図書室メニューへ)  

図書室を出る(トップページへ)

 

DeepBlueSea(Rackhir殿ネットRPGサイト)への抜け道


第2章では、プレイヤーキャラクターの修得できる技能に関して説明します。
SWでの技能は以下のユニークな点に注意して下さい。

1:SWでの技能は、(原則的に)1〜10のレベルを持ちます。
  1レベルはプロへの入口、3レベルがプロ、6レベルはその分野での著名人、10レベルは大陸に名が轟く伝説的人物です。

2:冒険者技能は、キャラクターが会得した「経験点」を支払う(≒買う)ことにより上昇させることが出来ます。
  一般技能は、実際にシナリオの中などでその仕事を経験しなければ上昇しません。

3:1つの技能は、その職業で出来る多くのことを包括的に行うことが出来ます。
  例えば「シーフ技能」を取得すれば、壁登りも鍵開けも隠れることも行うことが出来ます。
  このあたりは、クラス制システムの職業のイメージに近いものと思って下さい。

4:1人のキャラクターが複数の技能を修得することが出来ます。
  例えば、ラッキールというキャラクターが「レンジャー技能4レベル」と「バード技能5レベル」を持ち、
  一方でシルヴィアというキャラクターが「ファイター技能4レベル」と「セージ技能3レベル」を持つことが出来るのです。

5:勿論装備によっては、全ての技能をフルに使えないことがあります。
  重い鉄の鎧を来たキャラクターは、例え技能を持っていたとしても
 「ソーサラー技能」や「シーフ技能」をほとんど使うことが出来なくなります。
  技能修得の組み合わせには一工夫必要です。
  
上記の点を忘れずに、以下を読み進んで下さい。


技能は、まず「冒険者技能」と「一般技能」の2つのカテゴリーに別れます。 冒険者技能:「ファイター」「シーフ」「レンジャー」「バード」       「ソーサラー」「シャーマン」「プリースト」「セージ」の8つの技能のことです。       プレイヤーキャラクターとして活躍するための活動的な技能で、       取得しているうちで最も高い冒険者技能のレベルが、流れ者・荒くれ者としての「格」も表します。 一般技能 :冒険者技能に含まれない、種々の職能的技能です。       剣と魔法の世界に存在する、様々な職業の数だけ無数に存在します。       例としては「マーチャント」「ファーマー」「フィッシャー」「セイラー」「クラフトマン」       「キング」「プリンセス」・・・など幾らでもあります。       これが高いと、その職業での熟達者と言うことになります。       ですが、高くても所詮は「優れた一般市民」なので、この技能では英雄とは呼ばれません。
それぞれの冒険者技能の説明です。 1「ファイター技能」 戦士の技能です。重武装で戦うことの出来る技能です。 逆に言えばそれ以外のことはこの技能では出来ません。 当然、一切の武装制限はありませんが、 他の武装制限のある技能も活用しようと思えば、そちらの武装制限にも気を配って下さい。 ファイター技能では、以下のことが出来ます。 A:武装制限無しでの、白兵戦闘・射撃戦闘 2「シーフ技能」 軽装での隠密行動を得意とする、技術者の技能です。 前述の通り、合鍵の無い錠前を上手く開けたり、足がかりの僅かな垂直の壁を登ったり、 僅かな暗がりに身を顰めることが出来ます。 ただ、あくまで「街中での」隠密技能を表しているので、森の中や山岳地帯での隠密行動には使えません。 また、軽戦士の技能を包括しており、ファイター技能のように重武装は出来ませんが、 ある程度の戦闘もこの技能でこなすことが出来ます。 与えるダメージや鎧の硬さはファイターには劣りますので、パワータイプの敵には要注意です。 シーフ技能をフルに活用しようと思うなら、後述しますが「必要筋力の半分以下」の武器や防具しか装備できません。 シーフ技能はその特異性から、一般には広まっておらず、プレイヤーキャラクターでも、 「シーフギルド」という職能者集団に籍を置いていることになります。 グラスランナーは、キャラクター作成時にこの技能を1レベル有し、ギルドに所属することになります。 シーフ技能では、以下のことが出来ます。 A:落下時に受身を取る B:鍵開け C:軽業 D:記憶術 E:聞き耳 F:忍び足 G:スリ H:隠れる I:捜索(屋内) J:登はん K:武装制限ありでの、白兵戦闘・射撃戦闘 L:幅跳び/高飛び M:尾行(屋内・街) N:変装 O:宝物の鑑定 P:罠の発見/感知(屋内) Q:罠の解除/設置(屋内) 詳細は割愛しますので、GMに確認して下さい。 3「レンジャー技能」 森や山を根城にする孤高の人、野伏達の技能です。分からない人は、優れた狩人を想像して下さい。 シーフ技能とは逆に、森や山での隠密行動などを得意とします。 また優秀な弓使いでもあり、射撃武器のみ、この技能レベルの修正を命中判定に加えることも出来ます。 弓矢に限定したファイターとも言えます。 隠密行動も行うので、フル活用するなら「必要筋力の半分以下」の防具しか着れません。 武器に関しては制限はありませんが、レンジャー技能では飛び道具しか使えないことに注意して下さい。 グラスランナーは、キャラクター作成時にこの技能を1レベル有しています。 レンジャー技能では、以下のことが出来ます。 A:足跡追跡 B:応急手当 C:カモフラージュ(屋外) D:聞き耳 E:危険感知 F:忍び足 G:生存術 H:捜索(屋外) I:地図制作 J:天候予測 K:動植物判定 L:射撃戦闘 M:尾行(屋外) N:不意打ち O:罠の発見/感知(屋外) P:罠の解除/設置(屋外) 詳細は割愛しますので、GMに確認して下さい。 4「バード技能」 流離い、伝承を歌い歩く吟遊詩人としての技能です。 当然、歌や楽器演奏に長け、伝承知識にも通ずることになります。 また、効果範囲を制限できませんが、魔力を持った「呪歌」で敵味方同時に魔力を及ぼすこともできます。 バード技能には武装の制限はありません。 ただ、呪歌を使うなら手に楽器を持っている必要があるでしょう。 バード技能では、以下のことが出来ます。 A:歌唱 B:楽器演奏 C:外国語会話(レベルごとに1つ選択) D:呪歌(レベルごとに1つ選択) E:伝承知識 詳細は割愛しますので、GMに確認して下さい。 5「ソーサラー技能」 純粋な知識に基づく魔力体系を操る技能です。この魔力体系を「古代語魔法」と呼びます。 冒険の舞台であるワールド「グレンディアル」に、数百年前に発達していた古の知識の断片を扱うことが出来ます。 異世界の扉を開くためには複雑な身振りと発声が必要で、 鎧は「クロース」か「ソフト・レザー」しか着ることが出来ません。(後述) また魔法をかけるときには、原則的に片手に「魔法の発動体(多くの場合杖)」を持っていなければなりません。 このように制限の多い技能ですが、古代語魔法はそれを補ってあまりある強大な魔法です。 その分成長も他の技能に比べて遅いので注意して下さい。 ドワーフ、グラスランナーはこの技能を修得することは出来ません。 ソーサラー技能では、以下のことが出来ます。 A:上位古代語(ハイ・エンシェント)の会話/読み書き B:古代語魔法の行使 6「シャーマン技能」 様々な事象に宿る精霊達と意志を交歓し、その力を借りて超常現象を引き起こす技能です。 精霊達の力を借りるこの魔力体系を「精霊魔法」と呼びます。 ここで言う精霊とは「エレメンタル」や「スピリット」ではなく、 西欧の神話・民話に出てくる「シルフ」「サラマンダー」「ウンディーネ」「ノーム」を想像して下さい。 シャーマン技能は精霊達が金属を嫌うため、金属製の鎧を着ていては使うことが出来ません。 また、精霊魔法を唱えるときには片手を開けている必要もありますので、覚えておいて下さい。 そして精霊魔法は、まわりに唱える呪文に応じた精霊の力が無ければ唱えられません。 例えば地底奥底の風の通らない密室では、風に基づく呪文は原則的に唱えられないということです。 ただ精霊魔法は直接攻撃力においては、古代語魔法を凌ぐことさえあります。ある意味では脅威の技能となります。 経験値コストは、古代語魔法より若干低めです。 ドワーフ、グラスランナーはこの技能を取得することは出来ません。 エルフや、エルフ社会で育ったハーフエルフは、キャラクター作成時にこの技能を1レベル有しています。 シャーマン技能では、以下のことが出来ます。 A:周囲の精霊力の感知(センス・オーラ) B:精霊力の感知能力に基づく、赤外線暗視能力(インフラビジョン) C:精霊との会話(サイレント・スピリット) D:精霊魔法の行使 7「プリースト技能」 神々を信仰をする事により、精神力を媒介に奇跡の力の断片を引き出す技能です。 神々の力を借りるこの魔力体系を「神聖魔法」と呼びます。 プレイヤーキャラクターの信仰できる神々には 「至高神ファリス」「戦神マイリー」「大地母神マーファ」「交易神チャ・ザ」「知識神ラーダ」等があり、 このどれかを取得時に選択する必要があります。 (これにより、ほんの少しだけ使える神聖魔法が変わります。) プリースト技能は一切の武装制限はありません。 神聖魔法を行使するには、発声が出来る状態であればいいのです。 その為、ファイター技能などとも組み合わせやすい技能と言えましょう。 ただ、この技能は信仰心に基づいているため、 何らかの理由で信仰心を失ったときは神聖魔法は行使出来ませんので注意して下さい。 呪文のバリエーションが少ないので、ソーサラー技能や、シャーマン技能より、経験値コストは低いです。 エルフや、エルフ社会で育ったハーフエルフ、グラスランナーは、この技能を取得することは出来ません。 プリースト技能では、以下のことが出来ます。 A:長時間の瞑想による、神々からの掲示(ディビネーション) B:信念を貫くための自発的な制限の誓いと、神々による制限の手助け(ボウ) C:神聖語での会話(ホーリー・プレイ) D:神聖魔法の行使 8「セージ技能」 総合的な知識の度合いを表す技能です。 学問の発達していない文明レベルということもあり、広い分野に渡るこの技能は重宝することが多いでしょう。 純粋に知識に携わる技能なので、戦闘に直接役立てることは出来ませんが、 当然、武装による制限もありません。 セージ技能では、以下のことが出来ます。 A:生物知識 B:外国語の会話/読み書き(レベルごとに1つ選択) C:占星術 D:雑学知識 E:文献調査 F:宝物鑑定 G:薬品学 詳細は割愛しますので、GMに確認して下さい。
種族と能力値が決まったら、技能を取得します。 まず前述の通り、種族によって初期技能が異なります。

種 族

初期技能

残り経験点

所持金

人 間

「生まれ表」(後述)参照

「生まれ表」による

「生まれ表」による

ドワーフ

クラフトマン(任意の材質)技能 5レベル

3000

2D6×300

エルフ

シャーマン技能 1レベル

2000

2D6×200

ハーフエルフ
人間社会育ちなら、人間と同じ エルフ社会育ちなら、エルフと同じ

初期技能と同じ

初期技能と同じ

グラスランナー
シーフ技能 1レベル レンジャー技能 1レベル

3000

2D6×200
人間の場合、社会の多様化により、両親の職業によって初期技能が異なります。 2D6して、どのような両親の元に生まれたか無作為に決定します。 (生まれ表)

2D6

両親の職業

初期技能

残り経験点

所持金

蛮族

ファイター1&レンジャー1

2000

2D6×100

魔法使い

ソーサラー1&セージ1

2000

2D6×200

悪党

シーフ1

2500

2D6×200

旅人

バード1

3000

2D6×200

狩人

レンジャー1

3000

2D6×200

一般市民

任意の一般技能3

3000

2D6×200

商人/学者

マーチャント(一般技能)3orセージ1

3000

2D6×200

傭兵

ファイター1

2500

2D6×200

10

司祭

プリースト1

2500

2D6×200

11

呪い師

シャーマン1

2000

2D6×200

12

貴族

ファイター1&セージ1

2000

2D6×500
初期技能が決まったなら、残り経験値で追加の技能を取っても構いません。 種族制限だけに気をつければ、取れない組み合わせはありません。 ドワーフ              → ×:ソーサラー、シャーマン エルフ(エルフ育ちのハーフエルフ) → ×:プリースト グラスランナー           → ×:ソーサラー、シャーマン、プリースト

成長させるレベル
レンジャー セージ バード
ファイター シーフ プリースト

シャーマン

ソーサラー

1(新規獲得)

500

1000

1500

2000

1000

1500

2000

3000

1500

2000

3000

4000

2000

3000

4000

5000

3000

4000

5000

7000

4000

5000

7000

9000

5000

7000

9000

12000

7000

9000

12000

15000

9000

12000

15000

20000

10

12000

15000

20000

25000
当然ですが、一度に2レベル以上の成長を行おうという場合には、上記のコストは累積して消費しなくてはなりません。
技能が決まれば、そのキャラクターのおおよそのイメージが出来てきたと思います。 名前・年齢・性別を決めましょう。 名前は、剣と魔法風の種族にあった名前なら、ご自由にどうぞ。 年齢は、人間が15歳で成人、ドワーフは30歳、グラスランナーで40歳、エルフで100歳、 ハーフエルフ(人間社会)は15歳、ハーフエルフ(エルフ社会)は30歳で成人と見なされます。 上記を参考に自由に決めて下さい。 性別は、あまりPCの支障にはなりませんので、ご自由にどうぞ。 冒険の舞台であるグレンディアルのイクセリオ半島では、一般の人々の間では性別による役割の差はありますが、 多くの国での支配階級や軍事組織では、実力主義が多くなってきており、 女傑と呼ばれる著名人も多く出てきています。 そのため、PCも女性であるからといって、一般の社会で差別されることはあまりありません。

他の本も読んでみる(図書室メニューへ)

図書室を出る(総合メニューへ)

endra@yahoo.co.jpいざ行かん 混沌の大陸へ