2000年度前期キャンペーン 「ガンダム戦記 〜神々の黄昏の地へ〜」
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以下に掲載するのは、2001年3月にTRPGサークルTGC会誌「Game-SPOT 22号」に寄稿しました、
当キャンペーンのGMレポート記事の転載です。
忙しさにかまけて、当サイトでのキャンペーンドキュメンタリーは中断してしまいましたが、
当記事を持ちまして、一応のまとめとさせていただきたいと思います。
第2話以降がどうなったのか、知りたいと思う方は以下をご参考になさって下さいませ。
ま、とりあえず終わった終わった。参加したPLさん方お疲れ様。
ロボットもののTRPGということで、シミュレーション色の強くなりがちなシステムを、
いかに俺的にストーリー要素を組み合わせられるか課題だった。
学生の頃と違って、シナリオを練り込む集中力の衰えも感じ、密度の濃いシナリオを毎回作れたかは若干疑問が残るが、
その分昔と違って「経験」というバランス感覚を持ってして、それなりの結果が出せたのではないかと思う。
「ペガサス級強襲揚陸艦」「ガンダム」という一年戦争における最強の装備を与えて、
数に勝るジオンの攻撃を突破していくという面でヒロイックさを満喫してもらうことも課題の一つであった。
その一方で、様々なNPCとの関わりをもって戦時中の雰囲気も味わってもらいたかったが、こちらは成功したかどうか。
途中(第3話)で戦闘バランスが崩れていたのが最も大きな失敗だが、
その辺りは開き直ってバランスの一新を図り、強引に引っ張った。
最終戦闘の結末などもまたPLによって評価の別れたところだが、今更あれこれは書くまい。
良くも悪くも肥やしにしていければと思う。参加したPLさん方にも得るものはあっただろうか。
− プロローグ −
一年戦争の公式記録では、RX-78-1はサイド7において
RX-78-2のスーパーナパームによって破壊されたことになっているが、真実は違う。
アムロが焼き払ったのはRX-78-2の余剰パーツだったのである。
RX-78-1プロトタイプガンダムは、グラナダを出た後急遽地球における砂漠戦実験のため、
ユーラシア大陸にトップシークレットで移送されていた。
しかしこれに対しジオン公国側も、当然噂に流れる連邦のMS開発計画を無視してはいなかった。
スパイの投入には相当な諜報費用をかけて臨んでいた。
U.C.0079/09/19、ここゴビ砂漠ダランザドガド基地のRX-78-1プロトタイプガンダム"オーディーン"
・RX-77-CAプロトタイプガンキャノン"チュール"に
ジオン公国アジア方面攻撃軍の魔の手が伸びようとしていた……
<参加PC&PL紹介>(階級順)
・ツカサ=サイトウ少尉 /りゅう氏(第2話より)
・ハルシオン少尉 /すらいむマキ氏(第1話のみ)
・リック=ド=ムー曹長 /BER.氏
・マイケル=ロイド軍曹 /Check氏
・タケル=アオシマ伍長 /K.H氏
・ツェン=ラン伍長 /そうのすけ氏
・ジェフリー=ペキンパー伍長/どげお氏(第2話より)
「第1話 黒き魔神大地に立つ」
ジオンのスパイであるジェンギンは、地球連邦軍の試作型MS
プロトタイプガンダムの実験基地であるモンゴルのダランザドガドに潜入していた。
ジェンギンの手引きでジオンのザク3個小隊が基地を攻撃し、
実験責任者のエリザベス=リューベック技術中佐(エリザ)はジオンの捕虜となってしまう。
エリザの機転でプロトタイプガンダムとプロトタイプガンキャノンに乗せられた
アオシマ二等兵と民間人のツェン・ジュンテ(NPC)は、
基地を脱出しペガサス級強襲揚陸艦1号艦"スレイプニール"のハルシオン・ムー・ロイドらと合流する。
ジオン側の虚をつき、引き返してダランザドガドを強襲した彼等は、
その圧倒的な機体性能差も活かして基地奪還・エリザ救出に成功する。
彼等は連邦軍の切札のMS能力を示しただけではなく、図らずもそのニュータイプとしての芽を萌芽させたのである。
(ガンダムなどという強力なMSをPLに与えたことは賛否両論あると思いますが、
このキャンペーンではアニメなどのヒロイックな部分を感じてもらっても良いと思っていたので、
敵よりも圧倒的な防御力を得て始めることにしました。
第1話に出てくるザクのマシンガンでは、ルナ・チタニウムに傷さえつきません。
かろうじて白兵戦に持ち込んでどうにか、というレベルです。
それでも初めてMSに乗るアオシマやツェンは苦戦したようですが。)
「第2話 騎士と魔神と」
ダランザドガト基地、そして西のミンフォン基地での難民を収容したスレイプニールは、
近隣のユーティエン基地よりジオンの襲撃に対しての救援依頼を受ける。
エリザの知り合いであったミンフォン基地の少年・熱血漢ジェフリーはこの話を耳に挟むと、
ジオンへの恨みを晴らすべくプロトタイプガンダムを奪って単独で挑む。
突然のガンダムの出撃に驚いた新任のサイトウ少尉を初め、
他のPC達もガンダムを追ってユーティエン基地に救援に向かう。
ジオンの指揮官ヘスが無能だったこともありPC達は勝利するが、
その間にヘスらを囮としてスレイプニールを直接攻撃するMS中隊があった。
"白銀の騎士"と異名を取るエースパイロット、ウィリバルト=フォン=ローゼンクランツ率いる強襲部隊である。
スレイプニールからの救援依頼になんとか間に合ったPC達は、ウィリバルトのグフカスタムを撃破、
強襲部隊を撤退させることに成功する。
(ジェフリーのガンダム強奪はかなり甘く判定しました。PLの積極性を買ったのです。
別に各MSのパイロットは固定である必然性も無いですしね。
今回ジェフリーが乗ったからって、その後ずっと彼が乗れる保証も無いわけですから。
ま、PC達の話し合いの結果、その後はジェフリーがメインにガンダムに乗ることになりましたが。
ラックの注ぎ込み方を良く把握していなかったのは失敗。
グフカスタムはジェフリーの渾身のビームサーベルの前に一刀両断になりました(笑)。)
「第3話 箱船作戦」
オデッサ作戦への参加を命じられていたスレイプニール隊ではあったが、
難民を収容したまま最前線へ向かうことは不可能なことであった。
思案するジャスパー艦長の元に、補給部隊のハルシオン少尉(NPC)のミデア輸送機より
「ジオンのドップ部隊に追撃されているので救援を求む」と連絡が入る。
補給部隊を辛くも救出し、補給物資を手に入れたスレイプニール隊であったが、
立て続けの戦闘に難民達の不安は爆発、彼等は艦内でジュンテを人質にとって戦線からの離脱を要求する。
ジャスパー艦長は独断でインド方面への寄港・難民の解放を決定。
サイトウ少尉らの真摯な説得も功を奏し難民達との和解は成功するが、
インド方面への航路にはジオンの大部隊が待ちかまえていた。
補給部隊で捕虜に陥ったアオシマ伍長(NPC)を捕虜交換で解放するが、
その時のジオン側にいたのが、ウィリバルト=ローゼンクランツ大尉と
その副官のケイト=マクドナルド少尉(キティ)であった。
彼等とPC達はそれぞれ複雑な気持ちを交わして別れることとなる。
そして、インドはボンベイ基地へ向かうためのポーラーン峠突破、
ここにはウィリバルトのイフリートカスタム率いるMS空挺部隊と、
キティの構える狙撃用メガ粒子砲が待ちかまえていた。
スレイプニール隊の最も苦しい戦いが始まろうとしていた……
(ポーラーン峠での戦闘バランスを誤っていたのが最大の失敗。不必要に苦しすぎる戦いになりました。
サンプルNPCデータを重視しすぎたり、余計なハウスルールを試験したのがまずかったようです。
この後NPCは全てPCと相対的に強さを設定、ハウスルールもシェイプすることになりました。)
「第4話 核の嵐」
辛くもポーラーン峠を突破したスレイプニール隊は、南アジア最大の基地ボンベイで難民を解放、
エリザもここでジャブローに向かうべく、PCらと別れる事になる。
ジャブローからのリサ=ライアン中尉率いる技術部隊のオーバーホールを受けているPC達の前に、
しつこくガンダム等の取材をせがむ女性カメラマン、レイカ=グリーンバーグが現れる。
ジャスパー艦長の命もあり、トップシークレットだと頑と断るPCらにレイカはあきらめざろう得ない。
しかしそんなとき、サイトウ少尉に謎の電子メールが届く。
「核とガンダムをジオンのスパイが狙っている」
レイカがスパイとも考えられなくもないが、それにしては逆に怪しすぎる。
浜辺でレイカを見つけ、話を聞いてみたPC達は、レイカが元ジオン兵で、
自分の肉親を知らずに命令で殺してしまったことを激しく後悔していることを知る。
彼女はスパイではない。だとすればあのメールは一体……?
そこで思わぬ人物をツェンが見つける。リサの部下の一人に、ダランザドガト基地で見かけたジオンのスパイがいたのだ!
近隣の核ミサイルが貯蔵してあるダマン基地へと向かうそのスパイに、全員が緊張する。
同時に、リサという偽名でボンベイ基地に潜り込んでいたジオン公国キシリア少将配下のシーマ=ガラハウ少佐は、
元部下のケイトが近隣をうろついているのを発見し、正体が露見することを恐れてボンベイ市街で彼女を部下に襲撃させる。
しかしジェフリーらの活躍で辛くもレイカは救われ、ジュンテにガンダムを強奪しようとしているところも見られて、
シーマは強引にガンダムと核ミサイルの同時強奪作戦を強行せざろう得なくなった。
ダマン基地でジオンスパイのジェンギン駆る水陸両用MSゴック・飛行砲台アッザムが核ミサイルを襲撃し、
ボンベイ基地ではシーマのグフカスタムがガンダムを襲う。
この同時攻撃にスレイプニール隊は立ち向かうことができるのであろうか。
(メールを送ったのは、謎の人物です(笑)。結局機会が無くて最後まで登場することができませんでした。
せっかくだから秘密のままにしておきましょう(爆)。
アッザムは新兵器Gアタッカーの前にあっさりと敗れ去りましたが、
ゴックやゴックと同じ耐久力のある(←マジか?)アッガイはそれなりにPLに脅威を与えたようです。
シーマさんはドロンジョ様のように敗退していきました(笑)。)
「第5話 黒き山」
オデッサ作戦を目前に、スレイプニール隊はトルコのアンカラに到着する。
ここでイレギュラーながら特命がPC達に下り、最前線のイスタンブールで消息を絶った連邦軍のスパイ、
"白い栗鼠"フジャマインことランゼイ=カダッシュ少佐を捜索することになった。
本来はMSパイロットのPC達であったが、顔がジオン側に割れていないのが最大の利点であった。
イスタンブールに潜入するPC達。ジオン軍が撤退準備を進めている中、
ジオン憲兵隊の目を避けながらフジャマイン行きつけの酒場で聞き込みを行うが、
フジャマインを匿っている酒場のマスターは逆にPC達を警戒、有益な情報は聞き出せない。
酒場に立ち寄ったウィリバルト達が、
PCらにオデッサ司令官のマ=クベの「切り札」の情報を示唆して別れたぐらいしか得るものは無かった。
PC達は、酒場の従業員ムンタシルが怪しいと睨む。
しかしムンタシルは単にフジャマインの情報をジオンに売った男で、ムー曹長の冷酷な尋問にもかかわらず、
フジャマインの潜伏先までは突き止めることは出来なかった。
しかし、PCらがねばり強く酒場のマスターに真摯に聞き込みを行ったことは功を奏し、
マスターはフジャマインを匿っているストリートキッズを通してフジャマインの潜伏場所をPCらに紹介する。
ストリートキッズの隠れ家でフジャマインことカダッシュ少佐とコンタクトを取ったPC達は、
ブルガリアの鉱山基地ヴァルナに貯蔵されている旧冷戦時代の核ミサイルを
ジオンがオデッサに運び込もうとしていることを知る。
友軍の支援を受け、ヴァルナ基地に強襲を仕掛けるスレイプニール隊。
PC達は基地内のパスワードロックをレイカの知識を借りながら外していく。
最上階のガウ発着場と最下層の潜水艦着き場の双方を、限られた時間の中で同時に探索していくが、
最上階のガウは単にウィリバルト率いる負傷兵の撤退用であった。
ウィリバルトとの戦いを避けたPC達は、最下層のミサイル搬出用潜水艦の前で
ジオンのエースパイロット3人組と対峙する事になる……
(一部のPLに「ガンダムでシティーアドベンチャーをするとは……」と高い評価を受けたシナリオでした(笑)。
コンセプトは「ガンダムでシティーアドベンチャーとダンジョン探索」でした。
ポイントとしてウィリバルトが必ずしも戦闘を好む人物ではないことのアピールと、
レイカの支援、ラストのゲスト('99年後期りゅう氏GMのガンダムRPGPC達)出演も忘れてはいけません。)
「第6話 オデッサに日は沈む」
U.C.0079/11/7、遂に地球での地球連邦軍の一大反攻作戦、オデッサ作戦が開始された。
連邦軍の誇るRX-78-1を搭載する強襲揚陸艦スレイプニールと、
RX-78-2を搭載する強襲揚陸艦ホワイトベースも南と東からオデッサを強襲する。
スレイプニール隊に下された命令は、強力な防御陣を敷いている南部司令部の陥落。
塹壕に立て籠もったマゼラアタック8機、陸上戦MS16機の砲撃を潜り抜け、
司令部に向かうPC達の前に立ちはだかるのは、ジェンギンの乗るアッザムと、
連邦軍から奪取した陸戦型ガンダムに乗るシーマだった。
陸戦型ガンダムとシーマの操縦技術に苦しめられながらも司令部の破壊に成功したPC達に、
スレイプニールから緊急指令が入る。
起死回生の最後の一撃を狙って、ジオンのMS強襲部隊が
レビル大将のビッグ・トレーに特攻を仕掛けているというのである!
破竹の勢いで進むジオン強襲部隊の前に立ちはだかるPC達。
強襲部隊を率いるウィリバルトと因縁の決着を付けるべく最後の総力戦が始まった。
窮地に落ちたキティを救うため隙を見せたウィリバルト機が破壊されたことによりジオンの強襲作戦は失敗する。
降伏したウィリバルト隊に安堵するPC達だが、ここに至って最後の試練が迫っていた。
オデッサ基地の防衛司令官、ジオン公国アジア方面攻撃軍総司令マ=クベ大佐は、
基地の陥落にあたり戦事協定である南極条約を破って核ミサイルを連邦軍に向けて発射したのである!
2機の核ミサイルに対し有効な手段は、飛行するMSによっての白兵戦による起爆装置の切断のみ。
しかし、この位置からではGアタッカーでの加速でもミサイルに追いつけない。
途方に暮れるPC達に、降伏したウィリバルトから協力の申し出が出される。
「Gアタッカーとドダイ改による二段加速」
連邦とジオンの共同作戦により、この卑劣な核ミサイル攻撃をくい止めることができる。
マ=クベの、軍人として風上にも置けない卑怯さを良しとしないウィリバルトの協力を得て、
ウィリバルト隊のドダイ改、ロイドのGアタッカーとジェフリーのRX-78-1がミサイルに迫る。
RX-78-1とRX-78-2によって、無事核ミサイルは起動せずに停止させることが出来た。
ここに地球連邦軍によりオデッサ基地の陥落が成功する。
ここにひとまずスレイプニール隊の活躍に筆が置かれることになる。
好転した一年戦争だが、まだジオンの脅威は去ったわけではない。
果たしてこの戦争の終結には、後どれだけの犠牲と時間が必要なのであろうか……
(最後のシナリオです。もう小細工はせず、最後はドバーッと戦って終わってもらうつもりで作りました。
オデッサの締めが核ミサイルの切断なのもお約束です(笑)。
ここでPC達による一年戦争の物語は終わりを告げます。
まだまだ一年戦争は続きますが、
宇宙要塞ア・バオア・クーの決戦までは、またいずれかの機会ということになるでしょう。)
<主要NPC紹介>
○味方側
「バーナビー=ジャスパー大佐」
地球連邦軍第8独立艦隊「スレイプニール隊」隊長で、ペガサス級強襲揚陸艦1番艦スレイプニールの艦長。
70歳を越える老軍人で、二等兵の戦車兵からの叩き上げ。
レビル将軍の年長の部下として多くの実戦経験を積んでいる。
一見つかみ所の無い昼行灯タイプだが、その戦略眼は確かなものを持つ。
(モデルに近いのは、0083のエイパー=シナプス艦長ですね。
あの話はガンダム史上最悪のヒロインと言われるニナと、右翼嫌いの人に散々叩かれるデラーズ・フリートにより、
賛否両論別れる作品ですが、流石ガンダムセンチネルの影響を受けているだけあって、
ミリタリーチックなガンダムをやるには必見と言えるでしょう。話がずれましたが。)
「エリザベス=リューベック技術中佐」
通称エリザ。ロボット工学博士。まだこの時代は中小企業の、アナハイム・エレクトニクスからの出向技師。
20代後半の才女。
RXシリーズを設計したテム=レイ技術大佐の右腕として、MS開発の手腕を振るう。
ジェフリーの父とも同僚として親交があった。
4話にてPCらと別れた後は、ジャブローにてモスク=ハン技術少佐と共に
マグネットコーティング技術の研究・NT専用ガンダムの設計に従事することになる。
(ガンダムを運用するならそれに相応しい技術者が必要だというコンセプトで出したNPCです。
色々とMS改造の要望を叶えるつもりでしたが、
PC達があまりベタベタと女性NPCの介入を臨まない雰囲気でしたので、
思い切ってキャンペーンから離脱させました。
振り返ってみると彼女の影響はエヴァンゲリオンの赤城博士のような気がします。全部見てないのですけど。
ちなみにアナハイムがこの頃からあったかは知りません。俺のオリジナル設定です(笑)。)
「ボーデル=タイラー技術中佐」
スレイプニールのメカニック長。人の良い爺さんで、部下のメカニック達から一様に尊敬されている。
ペガサス級強襲揚陸艦の建造に一から携わっており、スレイプニールの状態維持に欠かせない人物である。
エリザが設計畑の人間ならタイラーは技術畑で、実際のMS整備にかけては超一流の腕前を発揮する。
(彼に関しては特に深い裏設定はありません。NPCにメカニックが必要だからという理由だけです。
ま、改造だけならエリザ博士も要りせんし。)
「ジュンテ=イェン伍長」
PCツェン=ランの(一応)年上の幼なじみ。16歳・女性。当然モンゴル系。
気弱ですぐ半ベソをかく性格だが、ジオンにより家族友人の大半を失った悲しみから、
勇気を出してツェンと共にMSに乗って戦うこととなる。
主にガンタンクのパイロットとして活躍するが、ガンタンクが単座改造された後は、
ミサキ軍曹の指導を受けながら見習いオペレーターとして働くこととなる。
(技術値最低、運勢値最高、NT能力がちょっぴりというコンセプト。
ガンダム乗りの少年には、フラウにしろファにしろ幼なじみの少女が必要ですね。
パイロットからオペレーターへの転身はセイラさんとは逆の順を踏んでいます。
しかし、同乗のNPCの運勢値も使って良かったかは、未だに思案している事柄ではあります。
ツェンにべったりなので、ツェンが戦いを続ける以上は彼女も戦い続けるのでしょう。)
「ドワイト=マンセル中尉」「キョウカ=ミサキ軍曹」
前者はスレイプニールの総舵手。温和で堅実な性格。
後者はスレイプニールのチーフオペレーター。こちらも温和な性格で、乗組員の男性達には人気がある。
(必要な役柄だから設定しておいただけのNPC達。
マンセル中尉はF1レーサーから、ミサキ軍曹は日本人も必要だろうという考えで名付けました。)
「レイカ=グリーンバーグ」
連邦軍に認可を受けているフリーの女性戦場カメラマン。赤毛のソバージュが特徴。
元ジオン公国軍MSパイロットで、シーマ率いる海兵隊所属だった。
一週間戦争にあたり、それと知らずにG3ガスを
自分の家族が非難しているコロニーに流し込む任務を遂行してしまい後悔、軍を脱走。
以後自分を騙したジオン公国を激しく憎むこととなる。
だがトラウマからMSに乗って戦うことが出来ず、
戦場のルポルタージュによってジオンの非道さを民衆に訴えていくことにする。
連邦軍反攻のシンボルであるガンダムの活躍を取材するべくスレイプニール隊に接触するが、
ジオン側のスパイとして怪しまれたりもする。
最終的にはそのコンピュータ知識などを活かしてスレイプニール隊に協力する。
(第4話をやる上で、怪しまれるために作ったNPC。
跳ねっ返り系の女性NPCが味方側にいなかったため、
PCと掛け合いの出来るNPCが欲しかったのも理由の一つであります。
ホントは彼女はシーマの顔を知っているので、
早いうちにPCにくっつければリサ中尉がスパイであると分かったのですが、そこは上手く行きませんでした。
そんなこともありちょっと活躍の場が少ないNPCであったのが残念です。
またガンダム戦記をやることがあった場合は、どうにかして出してやりたいとも思っています。)
○敵側
「ウィリバルト=フォン=ローゼンクランツ大尉」
ジオン公国宇宙突撃隊大尉。ゲルマン民族の濃い血統を持つ誇り高きジオン軍人。
優れたMS操縦技術と堅固な意志を持ち、"ルウム戦役"でのケイト=マクドナルド少尉とのコンビネーションで
マゼラン級戦艦4隻を沈めた戦いぶりは、ジオン・連邦の双方より"白銀の騎士"と仇名されることになる。
キシリア麾下でアジア方面攻撃軍総司令のマ=クベ大佐の元、
第39独立機甲中隊を率いてスレイプニール隊を追うこととなる。
MS白兵戦の名手で、ルナ・チタニウムも貫くヒートランスを駆り、第2話で銀色のグフカスタム、
第3話以降はイフリートカスタムに乗ってPC達を苦しめる。
オデッサ作戦以降は、ジャブロー降下作戦にてヒートクロー装備の銀色のズゴックEカスタムを駆り、
その恐るべき戦闘能力を発揮することとなる。
(やはりライバルも必要だ、ということで当然の如く設定したNPC。
MS性能でPC側に劣るため、なんとか腕前でカバーするといった案配でした。
この背景世界の特性上、ボス級の敵が絶大な耐久力で勝負できないので、
避わしまくるといったPC達にとってストレスの溜まる戦いになりがちだったのが残念です。
モデルとしては、ランバ=ラル、ノリス、ヴィッシュ=ドナヒューといったグフ乗りのジオン軍人達ですが、
特にヴィッシュに一番近いかも知れません。
余談ですが、なぜ前述のようにグフ乗りは決まって質実剛健タイプの軍人が多いのでしょうかね。)
「ケイト=マクドナルド少尉」
"白銀の騎士"ローゼンクランツ大尉の副官でジオン公国少尉。22歳。
驚愕的なMS操縦のセンスを持ち、士官学校でも同期の中でMS操縦にかけて首席卒業の経歴を持つ天才肌。
黒のショートポニーテールが幼さを与えているが、ほとんどいつも冷淡な瞳をたたえており、
同僚達に近づきがたい印象を与えている。その冷酷な戦いぶりより、
2世紀前から人気のキャラクターグッズ「Hello Kitty」をもじった「Hell Kitty(死神キティ)」と呼ばれ、
パーソナルマークとして「死神の鎌をバックにした、ウィンクしたキティちゃんの顔」を使っている。
ウィリバルトとは逆に射撃戦を得意とし、
彼とのバティシステム(射撃による支援と突撃のマンツーマンコンビネーション)は絶大な戦果を発揮する。
第2話・第3話ではキャノン砲を2つ装備したザクキャノンカスタム、
第5話・第6話ではジャイアントバズ×2、対MSガドリング砲を装備したドムカスタムでPC達と対峙する。
ジャブロー降下作戦では、支援火器を満載したハイゴックカスタムで、ウィリバルトを助けることとなる。
(お約束の、上官に淡い恋心を抱いているという役柄の敵側のヒロイン。シャアにとってのララアですな。
敵側で最もNT能力が高いのも特徴です。
宇宙に出たらフラナガン機関に所属しながらオールレンジ攻撃の出来る機体に乗って現れることになったでしょう。
(ウィリバルトは逆にサイコミュ搭載機に乗せるつもりはありません。そんなにNT能力は高くないですし。))
「シーマ=ガラハウ少佐」
一年戦争後はデラーズ・フリートにも参加することになるオフィシャルキャラクターで、
MS操縦の名手である女傑。キシリア少将の麾下でMS海兵隊を率いており、
一週間戦争ではG3ガスによる民間人の虐殺、オデッサ降下作戦に参加して地球への一番乗りも果たしている。
第4話で連邦軍のリサ中尉に化けて核ミサイルとガンダムの強奪を画策するが失敗、
第6話で連邦軍より奪取した陸戦型ガンダムに乗ってPC達を苦しめることになる。
(ネット上ではカルト的なファンもついているシーマさんですが、
俺はこのタイプの女性キャラクターはあんまり好きではありません。
たかびータイプにはギャグがありませんと(笑)。
よって心おきなく非道な敵NPCとして扱うことが出来ました。
良心の呵責無く倒せる敵役というのもかなり楽ですね。)
「ジェンギン」
モンゴル系のジオン軍人で、諜報部に所属するスパイ。
温和な表情を持つが、その反面冷酷な作戦も顔色一つ変えずに遂行することが出来る。
MS操縦のテクニックもなかなかのもの。
第1話ではジオンMS中隊の攻撃を引き込むことに成功するが、第4話でのゴックによる核ミサイル奪取には失敗、
第6話ではアッザムを駆ってロイドのGアタッカーに挑むが敗退する。
(初めは名前さえ無いNPCでした。第4話でまたスパイを出す必要性が生じ、予期せぬ再出演。
スキル的には「赤鼻」のような感じなのでしょう。)
「ラカン=ダカラン軍曹」
シーマと同じくオフィシャルのキャラクター。こちらは「機動戦士ガンダムZZ」に登場する。
このキャンペーンではウィリバルト隊の補充メンバーとして登場。
第3話でプロトタイプドム、第6話でドムに乗って活躍する。
(階級が低くて腕前の高いパイロットを探して見つけたのが彼。一年戦争から戦っているそうですので問題は無いでしょう。
余談ですがマシュマーやキャラも一年戦争から伍長くらいで参加しているのでしょうかね?
そうでも無ければいきなりZZで士官というのも変な話ですし。
シル(略)子ガンダムでは、そのうちこの2人も出るかも知れません。)
「カシュガル=ムンバ中尉」
ネット上での設定に留まったNPC。
ウィリバルトの乗艦、ザンジバル級機動巡航艦"シュバルツ・パンター"の艦長を務める。
実直な武人で、このキャンペーン以後も最終決戦までウィリバルトをサポートする事となる。
(結局、シュバルツ・パンターとの砲撃戦も無かったので、登場の機会が無いNPCとなりました。ふーむ。)
「ベッチュア=ヘス大尉」
アジア方面軍総司令マ=クベ大佐の遠縁で、その威を借っている無能なMS指揮官。
第2話でグフに乗り、PC達にやられるのが唯一の役目。
(特にコメントは無いのですが、イメージとしては「北斗の拳」に出てきてケンシロウに命乞い、
隙を見て不意打ちをかけようとしてやられるザコといった感じですかね。)
「ウォルフ&ジム&……げむさむ氏のPCって何て名前だっけ(笑)?」
第5話のラスボスとして登場。ウォルフはザクJカスタム、ジムはグフカスタム
(↑RGM-79=MS-07Bという意味ではない。紛らわしい(笑))、げむさむ氏のPCはドムに乗って、
核ミサイルを搬出する潜水艦をPC達から守るべく苦しめる。
(ハハハ……名前忘れちゃったよ。げむさむ氏、もっと覚えやすい名前付けてくれ。
ま、この3人はお約束の特別出演です。弱いと失礼なので、PC達をやや凌駕する能力にしました。)
以上でガンダム戦記キャンペーンのまとめとさせて頂きます。
マスタリングにもシステムに問題点が多かったですが、いつの日かまたオデッサ以後の戦いもやってみたいと思っています。
ではではその日まで!
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