1.九州グリーン豪遊券の旅 <3>


3日目(1) 小倉・寄り道編

グリーン車に乗っているので、乗り心地が悪かったわけではないのですが、「ドリームにちりん」で眠った時間は3時間ほどでした。目覚めたときには、まだ座っている向きに電車は動いていたので、小倉にも着いていないのだろう、と思ったら数分後に小倉に到着してしまいました。それから向きが変わり、逆向きになって博多を目指すことになります。

博多へ朝早くに到着し、1時間ほど適当に過ごしてから特急「ソニック」3号に乗って、まずは小倉を目指すことにしました。この883系は、ワンダーランドエクスプレスと呼ばれているだけあって車内の内装にも凝ったものがあり、例えばヘッドレストの形が変わったものになっていたりします。グリーン車の方は、皮張りのシートでかなり違和感がありましたが、ようやく慣れたころに小倉に到着し、下車しました。それから、普通列車に乗り換えて門司港へ行ってきました。

重要文化財にも指定されている門司港駅舎。
0キロポスト。九州の鉄道の拠点となった場所です。

門司港はかなり潮臭い場所でしたが、普通列車に乗って門司まで戻り、関門海峡を渡って下関へ行ってみることにしました。特に観光をするとかではなかったのですが、なんとなく行ってみたくなって、片道230円の切符をにぎりしめて行っただけとなってしまいました。交流と直流の切り替わるポイントがあるため、九州でおなじみの811系や813系が立ち入れず、常磐線でも走っている415系が、関門トンネルを通過してゆきます。で、下関を後にしようというころに写真の列車がやってきました。はるばる6時間をかけて山陰本線を走る特急「いそかぜ」です。

再び関門トンネルを通って、小倉へ戻りました。今度は北九州モノレールに乗って企救丘へ向かってからそのまま戻り、小倉で食事を取ってから特急「ソニック」9号のグリーン車に乗って、終点の大分へ向かいました。


3日目(2) 特急「ゆふいんの森」に乗車

大分からは、特急「ゆふ」4号で由布院まで向かいます。昨日と同じ185系の自由席に腰掛け、さらに先日と同じように駅で弁当を買って車内で食べていました。由布院では2時間の時間が空いたので馬車にでも乗ろうかと思ったら、この日は休日で大勢の観光客がいたためすでにいっぱいとのことでした。白馬(芦毛?)の引く観光客を大勢乗せた馬車を見たあとは、駅の周辺を歩き回るしかありませんでした。

大分行きの客車列車。全国では貴重な存在になってしまった。牽引するDE10系。
由布院駅を駅前商店街から。客車列車に代わるキハ125系。
さて、どうにかして時間をつぶして、特急「ゆふいんの森」4号がやってきました。九州を訪れるにあたって、いろいろ目的はあったのですが、この列車に乗ることは大きな目的の1つです。車内では、温かいおつまみなどの販売もあり、またギャラリーもあります。やや洒落た洋風の居酒屋のような雰囲気で、天ヶ瀬など渓谷地帯を走り、鹿児島本線に入る久留米で陽は落ち、2時間ほどして終点の博多へ到着しました。

[←<2>へ戻る][写真展トップへ戻る][<4>へ続く→]