15.環状紀行(3) 「鉄道員」の舞台、幾寅へ <2>

池田は、余市と同じ位ワインが代名詞になるほど有名な場所ですが、旧国鉄池北線(1989年廃止)を引き継いだ第3セクター「ちほく高原鉄道」の始発駅です。駅名標には、星座の名前が書いてあって、これは線内で利用の多い12駅にあるものです。陸別町が「星空にやさしい街10選」に選ばれていて、「銀河線」と呼ばれる所以となっています。

さて、普通列車で帯広へ戻ることにします。途中に稲士別という普通列車でもほとんど通過してしまう駅があるのですが、発車前に運転手さんが「稲士別乗降所は通過しますので・・・」と言っていました。北海道の駅は国鉄からJRになったときに、停車場というパイプと木で出来たような簡単なつくりのものを駅にしたものですが、ここまで普通列車でも止まらない駅になってしまうと、そう呼ばれても仕方ないのかな、と感じます。また、下校ラッシュにつかまってしまい、急に車内がにぎやかになってきて、帯広へ着きました。取材日が土曜日だったため、学生のために、時刻表には載らない臨時列車が数本設定されていたようです。

ところで、「豚丼」というのをご存知でしょうか。東京方面には無いようですが、ここ帯広が発祥のようです。網焼きの豚肉をご飯の上に載せ、山椒をまぶして召し上がるというもの(他にもいろいろありますが)で、駅の周りでもこれを出している店が結構多いものです。駅構内にも店舗があり、車内持ち込み用にできる店もあります。私は店で食べてきたので、写真はありませんm(__)m

この後特急「おおぞら」6号で新得へ向かい、しばらくの待ち合わせ後普通列車で幾寅へ行きました。道中で上落合信号場を確認する事ができたのですが、新得からかなりの距離があり、かつ登り勾配なので列車はゆっくりと45分をかけて進行して行きました。

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