大畑には9時40分に到着しました。ところが、次の下北へ戻る列車は1時間後の10時40分、ということで多分下北交通(以下、バスと区別するため「大畑線」と表記します)の廃止後の代わりの足となるであろうむつバスターミナルゆきのバスに乗りこみました。大畑線は1日10往復に対して、バスは倍以上の本数があります。むつ市に中心となるむつバスターミナルは、大畑線の田名部駅から徒歩で5分前後のところに位置しており、乗り換えになってしまいますが、田名部駅から大湊駅までのバスも頻繁に運転されていますので、すでに代わりはある、というような印象を受けました。大湊駅を発車したバスは、途中大きな渋滞に巻き込まれることなく、制限速度で運行して約30分で到着しました。
さて、列車が来るまでの時間を駅前の商店街を巡ったり、駅舎内でストーブに手をかざしながら列車を待っていました。ここ田名部にやってくると、「日本三大霊場」「恐山」のキーワードがよく登場してきます。日本三大霊場は他に高野山、比叡山があり、一体何をやっているのだろう、というところまで把握はできませんでしたが、名の通り「観光地」と化しているようです。それでも、なんとなく面白そうですが(笑)。
再び大畑線で下北へ戻り、大湊線の終点、大湊へ向かいます。ここで、田名部駅でご年配の駅員さんに大湊までの切符を購入する旨を伝えたところ、何か領収書サイズの冊子を取り出し、スタンプで区間(田名部→大湊)を完成させて、さらに値段などを手書きで書いて印を押し(この行程が相当ゆっくりしているんですよ^^;)、乗客用に渡す部分を切り取って渡されました。まさに手作りの切符を携え、最後の乗車となる列車は、田名部を11時14分に発車して終点の下北へ11時10分に到着しました。本当にこういう切符を見ていると、時代の流れのようなものを痛感されますね。