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列車を降りた向かい側1番ホームには、岩見沢からやってきた糸井行きのキハ40を3両つないだ列車が発車を待っていました。その発車を見送り数分後、普通の塗色のキハ40を先頭に、日高本線用に塗られたキハ40(350番台と呼ばれるものです。普通のカラーは700番台)が2両、計3両の編成でやってきました。このまま折り返しになりますが、ここで2両を切り離して1両の編成で様似へ向かうことになってしまいました。乗車位置に並んだのが一番乗りだったので簡単に席は確保できましたが、普通列車で来ていれば微妙なところでした^^;
8時3分、146.5キロ先の様似を目指して発車してゆきました。 |
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苫小牧を出ると、しばらく複線の室蘭本線と併走して3本の線路の並ぶ海側の方を走ります。やがて右手に苫小牧貨物ターミナルを通過し、留置というよりは放置に近いキハ22(小さな旅行記2.『Sきっぷで行く、室蘭往復編』内に写真があります)を見て少しすると複線の線路と分かれて行きます。しばらくは錆びた線路が何本か見えてきますがそれも見えなくなったころ、製紙工場や住宅街を抜けて最初の停車駅、勇払に到着します。この辺りは農業より製紙業や港で栄えた都市で、これよりしばらくは本当になにもない平原を走行します。 |
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日高本線は、概して駅間距離の長い路線ですが、特にここ鵡川までの33.6キロの間には3駅しかなく、ほとんど人の陰もなく国道235号線と平走する寂しい風景が広がっています。浜厚真、浜田浦と停車してゆきますが、周囲の寂しさはものすごいものがあります。
鵡川には8時31分に到着して、ここで6分の停車があるので改札をくぐって駅舎を撮ってみました。ここは石勝線の占冠を目指して建設された富内線の基点で、82キロ先の日高町まで延びていましたが1986年10月31日で廃線となり、日高町〜占冠は計画のみとなりました。 |
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鵡川を出ると、沿線には次第に牧場が見えるようになってきます。馬がメインになりますが、わずかに牛を見ることもできます。競馬が趣味の方ならお分かりでしょうが、日高地方は大半のサラブレッドの生産地で、牧場が沿線を中心にして至るところにあります。休養のための放牧ももちろんこれらの牧場で行われるわけです。多分、駅名を見てピンと来る名前があるのではないでしょうか。日高以外では、白老、早来(どちらも室蘭本線の沿線)が有名です。
列車からは、すっかりリラックスしているサラブレッド達の姿を見ることができます。いくつか調教用のコースが見えたりもします。 |