22.名古屋方面・行き当たりばったり紀行 <4>

伊勢奥津駅でしみじみとしているうちに到着から折り返し列車の発車までの43分が過ぎてしまい、松阪行きの列車に乗りこみます。向かってくるときは上り坂だったので非常にゆったり走ってきましたが、下りでもそれほどスピードを出さずに下りてゆきます。そうしているうちに、13時55分に唯一の交換駅である家城駅に到着、6分の時間を利用して改札をくぐってみました。

敢えてここで紹介するために書かなかったのですが、松阪を発車するときに駅員さんからタブレットを受けとっていました。近年では自動閉塞化されたためにタブレットを利用している場所は末端区間であることが多いのですが、名松線の場合は時刻表を見ると分かるように、途中で交換駅があります。ということは、と思っているとやはりあったのがこの腕木式信号機です。出発用のものだけでなく、場内信号についてもこの信号でした。

そして松阪方面から列車がやってくると、常駐している駅員さんが(この駅にはみどりの窓口もあり、ちゃんと端末も置いてあるのですが、交換作業中には誰もいなくなってしまうので購入はできませんでした)タブレットの受け渡しを行ってから伊勢奥津方面のホームにあるレバーの操作をします。すると、信号機の腕木部分が水平になっている状態から進行を表すために、下に30度ほど下がります。その後伊勢奥津へ向けて列車は発車し、その2分後に松阪行きの列車にも進行の許可が下りて、ふたたび走り始めました。

左の写真をクリックすると、レバーの並ぶ写真が現れます。(約70KB)

[←<3>へ戻る] [旅行記トップへ戻る] [<5>へ続く→]