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COP6 LIVE
オランダ・ハーグより
11月19日 (日)〜25日(土)
19日は会議は中休みで、20日から25日まで閣僚級会合が行なわれました。18日までの実務レベル会合(SB13)でまとめられた報告をたたき台にして、最終合意に向けての交渉が行なわれましたが、依然として各国の主張が折り合わず、結局、合意に達することができないまま25日に閉幕することになったようです。
20日 SB13の報告
21・22日各国大臣・閣僚のスピーチ &
各論点別コンタクトグループに分かれての交渉
(途上国支援など/京都メカニズム/吸収源/遵守制度等)
23日 各コンタクトグループの報告
プロンク議長の提案(上報告に基づく、最終交渉のための妥協案)
24日 プロンク提案を基に最終交渉
25日 合意に達しないまま閉幕の見通し
(現地25日正午現在、詳細は不明)
この間会議をめぐる動きは非常に活発なものとなり、限られた時間の中での徹夜の交渉が行なわれる一方で、会議場内外でのNGOパフォーマンスも大掛かりなものが多くなりました。
交渉の流れや各NGOアクションについては、12月14日と20日に予定している
報告会で、詳しくお話したいと思います。以下は、SAGEメンバーが直接参加した
イベント等の報告です。
11月19日
レセプションパーティー
ハーグのセントラルステーション前にある住宅環境庁でレセプションパーティーが開かれました。参加者は会議に参加している各国の交渉人やプレス、NGO関係者で、会場は華やかな雰囲気に覆われていました。その一方、会場の外では大規模な抗議活動が行われ、警官ともみ合いがあったりと緊迫した空気が流れていました。会場の中では、たくさんの料理や飲み物が並べられ、オランダ人アーティストによるライブが行われるなどこのパーティーを開催するだけで莫大な資金が流れているのだと感じました。世界各国の人々と交流の場を持てる良い機会だとは思うが、このようなパーティーが開かれることは本当に意味があることなのか疑問を持ちました。
11月20〜23日
アクション準備
各アクションの準備は、会議場から少し離れた場所で行ないました。ここは、もう使われなくなった建物をCOP6でアクションをしようとする人たちのために、現地のNGOが数ヶ月も前から準備していてくれたものです。けしてきれいな場所ではないですが、ペンキや木材、布など、アクションに必要なものはほとんど揃っていて、無料でつかうことができます。アクションをする人たちの熱い思いが伝わってくるところでした。
11月22日
「切腹アクション」
 | 午前10時、白装束に身を包んだ7人の日本人青年が、「このまま日本政府が態度を変えないのであれば、私達の未来は奪われたも同然だ。」と、会議場玄関前で『切腹』を決行しました。日本政府が、世界中のほとんどの国が原発に反対しているのにもかかわらず、原発を温暖化対策の有効な手段の一つとして交渉し、さらには国内世論の成立なしに、原発促進法を通そうとしていることに、「DON'T KILL OUR FUTUR」と訴えました。A SEED JAPANが企画したこのアクションは、多くのメディアの取材を受け、翌日の THE EARTH Timesにも取り上げられました。
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11月23日
SAGE(温暖化チーム)アクション「sinks are a myth!」
―京都議定書の本来の目的は、温室効果ガスの排出を削減することであり、"吸収源"に吸収させることではありません。私達は、京都議定書の抜け穴となるような"吸収源"の扱いに反対します―
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COP6におけるこれまでの議論で、アメリカ、カナダ、日本をはじめとする一部の先進国は、吸収源を最大限に利用する主張を繰り返し、議定書本来の目的からそれた議論に終始しています。もしこれらの国の主張が通れば、先進各国は排出を「削減」することなく、吸収源という名の幻想を用いて数値目標を達成出来ることになり、そこでSAGE(温暖化プロジェクト)は風船を使って吸収源の利用拡大の議論を批判するパフォーマンスを、会議場のエントランスホール入り口で行いました。
風船を使ったこのアクションに込めたメッセージは以下の通りです。
「まるで風船を膨らますように、森林にCO2を蓄えてしまうことができる、という考えは、まさしく風船のように、脆い根拠に基づいている。風船でできたこの木を一気に割るように、"幻想"を捨て去り、吸収増大ではなく排出削減の議論に力を注ぐべきだ。」
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このアクションは会議場にきている全ての人と共に作る「参加型アクション」です。風船を吸収源に見たて、「Could you store your CO2into this "SINK"?」と話し掛けます。前日の準備の時点では、膨らましてくれないのでは・・・という心配をしていましたが、やってみてびっくり。短い時間の中で約100人の人が風船を膨らましてくれたのです。声をかけた中には吸収源を最大限に利用したいアメリカの交渉人もいましたが「吸収源は良いものなんだ」と主張し膨らましてはもらえませんでした。声をかけることで会話が生まれ、いろいろな方々と交流ができ本当に有意義でした。
そしてこの風船を集め2.5メートルのツリーを作りました。そのツリーには上記のメッセージが書いてあります。その横には「Sinks are a myth!Sinks are a mistake!」という垂れ幕を掲げ、アピールを行いました。その後吸収源が幻想であることを風船を一気に割ることで表現したのです。会場の入り口と言うこともあって、かなりの人に注目され吸収源という名の幻想をうまく表現できたと思います。この後の短い交渉機関でどのような吸収源の扱いになるかわかりませんが、議定書の意義を壊すような内容にならないよう、先進国は積極的に温暖化対策をするよう強く求めます。
11月23日
「グリンピースアクション」
SAGEのアクションが終わった直後、突然大きなサイレンが鳴り出しました。グリンピースが、CLIMATE ARARMをと称し、甲子園の試合開始の時のような警笛を流したのです。そして、ビルの屋上から、グリンピースのメンバーがまるでロッククライミングのように降りだし、バナーを広げました。ARARMがうるさすぎという声もありますが、グリンピースの行動力はさすがでした。
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