60cm水槽


2005年2月の状態


→他の水槽(15cmグッピー似非ビオトープ

 以前はラスボラ類を始め10種50尾ほどの魚を飼っていたのですが,事故で全滅させてしまい,水草(クリプトコリネ)水槽として再出発しました。最初はラスボラ類2種10尾前後を細々と泳がせていたのですが,一度デルモゲニーを導入して2代目以降の繁殖に失敗(第一世代では成功)。現在はヌマエビ水槽になっています。

環境

---データ---
水槽:ニッソウ 60×30×40cm
濾過:底面フィルター+水中ポンプ(現在故障中)
底床:大磯(珊瑚砂が少量混入)
照明:2灯式1台(タイマー制御,12時間照射)
CO2:なし
温度:ヒーター+電子サーモ(25℃に設定)

水換え:週1回,約3リットル
掃除:水換え時に底砂を撹拌する程度
その他:月1回余分な水草を除去

生物

魚類・等

コイ科
ブルーアイ・ラスボラ Rasbora dorsiocellata macrophthalma

 僕の好きな魚の筆頭です。流通名のとおり,目(の下)が青く光るのがかわいい小型のラスボラです(写真だと白くしか写らないのが残念ですが,実際にはもっと深い水色です)。普通に売っている個体はあまり大きくなりません(3cmほど,大きくなる亜種もあり)。1年飼っても,それほど大きさが変わらない印象があります。性格もおとなしいです。どちらかと言えばちょっと臆病なので,攻撃的な魚と混泳させるのはお勧めできません。ある程度の数(5尾以上?)がいればよく群れをつくって泳ぎます。水草水槽に2〜3種泳がせるのに最適な魚だと思います。本などには「ラスボラ類は10尾以上の群れで飼った方が映える」と書いてあったりしますが,この魚は確かにそうかもしれません。あまり派手すぎず,名脇役といった感じでしょうか。

ラスボラsp. "ゴールドライン" Rasbora sp.

 熱帯魚屋でボララス・マキュラータに混じっていたのを見つけ,ちょうど欲しかったサイズ(2cm+)なのでもらってきました(1尾150円)。近縁種でレッドラインラスボラというのもいます(少し高め)。熱帯魚屋の店長さんは「ゴールドと言っても微妙だね」と笑ってましたが,それなりにきれいなラスボラだと思います。水草の間や脇とかが好きなようで,そういった微妙な場所にじっとしているのをよく見かけます。餌が落ちてくるとすっと飛びついて食べるのが,ワンポイントとしておもしろいのでは。普段の動きの緩慢さや‘くすんだ’体色からみて,キャラというか立ち位置は南米のペンシルフィッシュとかに近いんじゃないかと,勝手に思っています。餌も混泳相手も特に選ばず水質にもうるさくないようで,飼いやすい魚です。

ラスボラ・ルブロドーサリス Rasbora rubrodorsalis

 水槽立ち上げ時に買ってきた魚です。「金線ラスボラ レッドフィン」の名で売られていることもあり。背びれと尾びれが赤くきれいに染まります。ただし中にはぜんぜん赤くならない個体もいて,それだとどこかいいのかわからない魚になってしまうのが難点です(上のゴールドラインのさらに地味なやつみたい)。思ったより臆病な魚で,人影があるとなかなか表に出てきてくれませんが,数を増やすとよいのかもしれません。

フォールス・バルブ Eirmotus octozona
 ちょっとおとなしすぎる魚です。1尾だけなので心細いのかもしれません。周りに他の魚がいない時を狙って,うまく目の前に餌を落としてやらないと,餌を食べることができません。目の前に落としてやっても,よく空振りしていますが...。いったい,野外では何を食べているのでしょうか?
 さすがにコイ科だけあって,いったん口に入れれば堅い餌でもちゃんと食べてくれます。一度痩せて死にそうになりましたが,ようやく復調しました。

ドワーフ・ボティア Botia sidthimunki
 愛嬌のある小型のドジョウ(アユモドキ型)です。この水槽で一番高い魚です(1尾1300円)。小さな巻貝やその卵を食べてくれるらしく,うちの60cm水槽ではあまり貝が増えません。ドジョウにしてはよく泳ぎ回ります。そういう時はちょっとだけ邪魔です(フォールスが餌を食べられないだろ!)。まあ,かわいいから許すけど。

エビ類
いろいろ揃えました。
「ヌマエビ類」のページを参照のこと。

貝類
インドヒラマキガイ Indoplanorbis exustus

 こちらの水槽では,ドワーフ・ボティアがいるせいか,あまり増えません。増えすぎなければ,藻類対策としてはよい貝だと思います。

以前にここで飼っていた魚・エビ

コイ科
サイアミーズ・フライングフォックス Crossocheilus siamensis
 藻類(いわゆる“コケ”)の除去・抑制用によく導入される魚です。慣れると普通の餌も食べます(以前イトミミズを与えていた時は大きく成長しました)。ヌマエビ水槽になってから餌が足りなくなったのか,痩せてきてしまいました。ヌマエビ用の固形餌料も多少は食べているようですが。

サヨリ科
デルモゲニー Dermogenys pusillus

 ゴールデンじゃなくノーマルタイプ。なかなか愛嬌があっておもしろい魚です。♂どうしはけっこう激しいけんかをするのでご注意を。グッピーと同じ卵胎生で,仔魚(稚魚?)を生むようです。最初のうちはばんばん子供を産んでくれて,これは順調だなあと思っていたのですが,なかなか成魚まで育てるのは難しいもんです。なんとなく泳ぎ方がおかしいなあという個体ばかりで,けっきょく次の世代まで増殖させることができませんでした。次に挑戦することがあれば,初期餌料に気をつかいたいです。

ハゼ科
ヒナハゼ Redigobius bikolanus
 日本産淡水魚です。黒潮の影響を受ける川の河口付近に生息しています。ハゼのくせにとてもおとなしいです。半分ぐらいの長さしかないヌマエビ類とも,仲良くやっているようです。今のところ,エビと同居させて2ヶ月になりますが,まだ被害者は出ていません。 ...と思っていましたが,2008年に採集したヒナハゼとヒメヌマエビを一緒にしておいたらやられました

ヌマエビ類
レッドチェリーシュリンプ Neocaridina sp.

 大卵型(直達発生型)のヌマエビです。浮遊幼生期を持たないため,条件が合えば水槽内でも勝手に繁殖するはずですが,どういうわけかうちの水槽では繁殖してくれません。(特に条件が悪いとも思わないのですが。)それどころか,導入から2週間ほどの死亡率が高いので困っています。専用の餌を与えたほうがよいのか,それとも水質がまだ合わないのか,いろいろと工夫が必要みたいです。

水草

東南アジア系を中心に

タイ・ニムファ Nymphaea sp. cf. stelata
マツモ Ceratophyllum demersum
ロタラ・ロトンディフォリア Rotala rotundifolia あるいは
ロタラ・インディカ Rotala indica ロタラ2種は遺伝的に混ざっているのか,なかなか区別が付かない
バコパ・モンニエリ Bacopa monnieri

クリプトコリネ・アフィニス Cryptocoryne affinis
クリプトコリネ・バランサエ Cryptocoryne crispatula var. balansae
クリプトコリネ・ヒュードロイ(カソンガン産) Cryptocoryne hudoroi

ミクロソリウム Microsorium pteropus
ウィローモス Fontinalis antipyretica