日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2005年12月

それもたぶん一つの夢。さめるのも早く。

12月31日(土)

誰が読んでいるかわからないので(誰か読んでいるかどうかもわからないけれど),一応,書いておきます。

一年間お世話になりました。来年もよろしく。

今日からちょっとだけ帰省。うちの実家は長野なんだよ。ちなみに長野県で「長野」って言えば長野市のことだからね。間違っても「松本ですか?」なんて聞かないでね。(長野県のことを言いたいなら「長野」じゃなくて「信州」と言わないと通じませんよ。)

新幹線の車中にて,松尾由美銀杏坂』を読了。−−築三十年のアパート・さつき荘には、ひとりの幽霊が住み着いていた。そのアパートの一室で、二百万円のダイヤのブローチが盗まれた! ところが容疑者は全員シロ。犯人は幽霊? 中央署の刑事・木崎と吉村は、幽霊に事情聴取をすることになるが…。北陸の古都・香坂市を舞台に繰り広げられる、不可思議で切ない連作ミステリー。−− 香坂市ってどう考えても金沢市ですよね。代表する作家というのは泉鏡花に室生犀星ですね。 幽霊が出たり,超能力が出たり,ドッペルゲンガー?が出たり。そんなミステリーなんですが,そういった超常現象と事件の謎(トリックとか)との絡みが,実はあまりなかったりするのが面白い特徴ですよね。あれは何なんだろうみたいな。ねらい所としては変なところだなあなどと思います。しかし,ラストの落としどころが...けっこう気に入りました。

新宿の伊勢丹でドイツビールを3本購入して持っていった。ケルシュ,アルト,シュバルツ。夕食時にアルトを出しましたが,家族には不評でした。父曰く「不味い。」 人が喜んで飲んでいるところに「不味い」ときたもんだ。ちょっとはオブラートに包めよ! 「中国のビールも不味かったけど。」 はいはい,中国行った自慢はもういいです。などと,楽しい一夜になりました。まったく。

12月30日(金)

年賀状どうすんだよ!! まっ,いつものとおりと言えば,まあね...。

部屋の片づけとかどうすんだよ!! まっ,いつものとおりと言えば,まあね...。

掃除はともかく,せめてゴミ捨てくらいは帰省する前にやっとこうよ。もしかしたら,しばらく帰ってこれない可能性もあるし...事故とか。 まっ,いつものとおりと言えば,まあね...。

はやみねかおる少年名探偵虹北恭助の新・新冒険』を読みました。短編3話入り。−−あの少年名探偵・虹北恭助がまたまた帰ってきた! クリスマスイブの夜、病院に現れた謎の「サンタさん」とは? 美少女・野村響子ちゃんをワトソン役に、虹北恭助(とカメラ屋の若旦那)の推理が冴える!−− なかなか本格的で面白かったです。今回はメタミステリ??まであるし。それはともかく,このシリーズって,主な対象となる読者はどのくらいなんでしょうねえ? 講談社ノベルスと児童向け文庫の橋渡し的なところを狙っているのでしょうけど。このシリーズの次に浦賀和宏の『学園祭の悪魔』とか佐藤友哉の『水没ピアノ』とかに手を出しちゃうお子様もいるわけですよね。…… あっ,普通は西尾維新とか行くのか……………………って,たいした違いはないか。

新宿の本屋でファウストVol.6 Side-Bを購入。とりあえず「DDD」と「竹取山決戦」の後編を読みました。どちらもよかった。

寝酒にナストロ・アズーロ。イタリアNo.1ビールだそうで。すっきりした味で飲みやすい。

12月29日(木)

シカラムータのライブに行ってきました。すごい盛り上がりでした。一年に一度は観にいくけれど,いつも楽しいライブです。今回はゲストに北陽一郎さん(Tp)。さらにダンス付き。擦弦楽器(Vn, Vc)がなかったので,最初はちょっと物足りないかと思いましたが,問題なし。終わった後では,そんなことすっかり忘れてました。特に終盤でやった曲(「ある道化師の週末」だったかな?)での,チンドンvsドラムスのバトルに途中からTpが絡むところとか,クラ吹きまくりのとことか,かっこよかった。ラストからアンコールに掛けての熱気は今回もやっぱりすごかったですねえ。

予想より早めに終わったので,幡ヶ谷まで出て本屋に。帰りに水道通りのラーメン屋に寄ったら,もう年末休業でした。腹へった。けっきょくコンビニで冷凍ちゃんぽんを購入。足りない。腹へった。ちょっとエンスト(?)気味。

12月28日(水)

うちの職場は今日が仕事納めらしい。事務は飲み会か?

1月および2月前半でなんとかすべき課題が山積み。「まじに帰省してる余裕などあるのか」状態のはずが,何でこんなに危機感がないのだろう? “忙しそうに振る舞っているけれど実際は呑気に構えている”という風に見せてはいても,心の中ではかなり焦りまくっているのだけど。なぜか動かぬこの体... メンヘル??

……っていうか,寒すぎ!! どうも変温動物に近いらしい。

口琴で連打をやりすぎ。その後しばらく,何となく目の辺りの感触がおかしい。眼球が振動しまくったから??

寝酒にバッセンダール(ベルギービール)。ちょっと複雑な味。

12月27日(火)

必要以上に楽しんでるふりをするのは,けっこう疲れる ……ということもないけどね。ただ冷静な自分が外から眺めているだけであって,誰だってよくあることでしょう。まあ,心配されずにすむし,気が楽ということはあるだろうよ。

昨日から雑用多し。まあ,これらの多くは,普段はAさんが担当してくれているのだね。そう思うと,ありがたし。と,心の中でお世辞。

そう言えば,年賀状なんかもあったと毎日のように思い出すけれど,なかなか書く気にはならない。気力なしのダメダメ状態。

今日の寝酒,ハリダ(ベトナム・ハノイのビール)。原材料の一部に米が使われているのがアジアっぽい。だからといって味が大きく変わるわけでもないらしく,まあ,わりと普通のビール。でも,おいしい。

12月26日(月)

Aさんは明日より冬休みとのこと。しばらく職場での部屋も一人に。

今日は職場の忘年会(Mさん帰国お帰りなさいも兼ねて)。新宿南口にて。ゲストも交えて盛り上がる。料理も少なめだけどおいしかった。テーブル席のため,席を移動しにくいのは少し残念。10人を越えてしまうと座席の方がいいねえ。さすが忘年会シーズンだけあって,二次会は4軒目にしてようやく入れた。M君(重大宣言あり)の話を中心にさらに盛り上がる。久しぶりに飲み過ぎ。

帰りに新橋の本屋で,西原理恵子『営業ものがたり』・二ノ宮知子『のだめカンタービレ』9・10巻を購入。

しかし,時間がたつの早すぎ。もう残すところ,今年も後わずか。まじやばし。(←本当か? 本当にそう思っているんだな! と自問してみる。)

二日酔い防止のため,胃薬を飲んで寝る。

12月25日(日)

ゆっくり休んだおかげで,顎のおかしいのは治ったけれど,今度は脱水症状に。またいつもの悪パターン。

深夜遅く,職場に寄ってみたら,H君が居残りで計算中。クリスマス連休?だというのに,ご苦労様。

上遠野浩平殺竜事件―a case of dragonslayer』を読みました。 −−竜。それは善悪を超越したもの。勇者を十万、軍を千万集めても倒せぬ無敵の存在。その力を頼りに戦乱の講和を目論んだ矢先に、不死身の竜が完全閉鎖状況で刺殺される。戦地調停士EDは謎に挑むために旅立つ。−− ファウスト連載の短編を除けば,初めて読む上遠野作品なのですが,あまり文章はうまくないというのが率直の感想。“二人とも目が点になった”などなど,ちょっと‘文学’的(?)でない記述があり,時々気になりました。まあ,文章の好みの問題と言われてしまえばそれまでですが,作品世界のスケールから考えると,もう少し格調みたいなのが欲しかったです。 それはそれとして,ストーリー自体は面白かったです。ファンタジー&ミステリーの結合という点でもそれなりにうまくいっていると思います。ミステリとしてのポイントは殺竜のトリックよりも,むしろ“戦地調停士は何を狙って今回の旅に出たのか”でしょうね。ここら辺の捻れぐあいが“新本格”以後の作品なんだなあという感じです。

12月24日(土)

夕方より中野経由で早稲田に。目的の店は休み。西船橋まで足を伸ばし少し遅めの夕食。駅構内には輸入食品の店を見つけたので,ハリダという名のベトナム・ビールとアッサム紅茶も購入。

体長が悪いらしく,何か食べるたびに顎の関節が痛む。もちろん口琴を弾いても痛む。本人としては体調悪いという自覚があまりないのだけれど。

寝酒にアンデックス・デュンケルヴァイス。この手の小麦ビールって,色は濃いけれども苦みは意外に少ない。

加納朋子虹の家のアリス』を読了。『螺旋階段のアリス』に続く短編集。−−サラリーマンから探偵に転身した仁木順平と助手の美少女・安梨沙が営む小さな探偵事務所には今日も奇妙な事件が持ちこまれる。育児サークルに続く嫌がらせ。猫好き掲示板サイトに相次ぐ、飼猫が殺されたとの書き込み。仁木の息子の恋人につきまとうストーカー。6つの事件の後で、安梨沙が心に決めた決意とは?−− 基本的には作者得意の“日常の謎”ミステリの範疇に入るのでしょう。特にミステリー色が強いのは「虹の家のアリス」(育児サークル嫌がらせの犯人は?)と「猫の家のアリス」(ABC殺猫事件?!)。「鏡の家のアリス」での宝石の隠し方もおもしろかった。他の短編では(本格?)ミステリー色は少し薄めで,むしろ安梨沙を始めとする主人公たちの心の変化に重点がおかれているようです。多くの短編では‘日常にある悪意’みたいなのが描かれているのだけど,にもかかわらず,どれも結果として‘優しいお話’になっていて,読後感がよいです。

12月23日(金,天皇誕生日

とりあえず二日酔いまではいかず。1日中寝てました。ごろごろ。

化野燐蠱猫 人工憑霊蠱猫01』を読みました。−−妖怪を具現化する力を持つ妖怪図譜『本草霊恠図譜』。この禁断の書を発見した美袋学園司書・小夜子に「有鬼派」と呼ばれる者達が次々と襲いかかる。本の力を使い、今在る世界を根底から覆そうとする「有鬼派」、凶悪な計画の全貌を知り、本を死守する小夜子。巨大学園都市を舞台に壮大な戦いが始まる!−− 続きモノの1冊目です。第一章はわりとおもしろそうかなと思ったのですが,第二章に入ってからが何となく中だるみというか,盛り上がりに欠く感じ。妖怪云々が出てくるならば,もう少しビジュアルに想像できる方がよいかな。文章が硬めなせいもあるのか,作品世界に引きずり込まれない。中途半端に‘現実性’みたいなのを狙わず,別世界の話だとわりきって書いたほうがいいような気もします。不満は多いのですが,続きモノだとやっぱりその後どうなるのかが気になりますね。気が向いたら2冊目以降も読むかもしれません。それはともかく,このペンネーム読めなかった。

12月22日(木)

今日は特に風が強い。冷たい風の中,出かけるのはとても面倒なんだけれど...まあ行かねば。

生協食堂の一角で忘年会。なぜかN先生などと魚の話(この偽シシャモはたぶんカナダ産,とか...)がはずむ(文学系の先生のはずなのに...)。全体としてもまあまあの盛り上がり。もう少し若い人が多ければ,より良かったのだけども。二次会は5人のみだったけど,どぶろく作りの話やフィンランドの話や結婚形態の話なんかで盛り上がる。

明日が休みなので,けっこう飲んだ気がする。どちらかというと酔っぱらい状態。駅からの帰り道,何となく東京ナミイ 「悲しい気持ち」のメロディを鼻歌(口笛)で。なぜ?

12月21日(水)

再計算の結果出ず,さらに行き詰まり。

アルゴイアー・フェストビールを飲む(Y君にも少しお裾分け)。苦みが少なくまろやかな味。


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