日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2007年8月

8月20日(月)

何となく夏風邪をひいたような予感。

8月19日(日)

古川日出男13』を読了。これがデビュー作なんですか。ああ,傑作ですねえ。−−一九六八年、橋本響一は左目だけが色弱という特異な障害をもって生まれた。高い知能指数と驚異的な色彩能力に恵まれた少年響一は、従兄の関口と共にザイールに渡る。そこで彼が出逢ったのは、片足の傭兵「13」を通じ、別人格を育んだ少女ローミだった。驚異の体験を経て渡米した響一は、二十六歳の時にハリウッドの映画製作現場で神を映像に収めることに成功する。−− 「神を映像にする」って出だしから,何だ!?と思いましたが,そういうことだったか。けっこう,第二部が好きです。第一部あってこその第二部かもしれませんが,なんとなく凄い。盛り上がりがあるわけでもないのに。それにしても,あまり感想として言えることなし。彼の作品をこれからまだたくさん読めることがうれしいです(まだ『アラビアの夜の種族』とこれしか読んでないし)。『ベルカ、吠えないのか』の文庫化を待ちますか。それとも。

講談社文芸文庫(編)『戦後短篇小説再発見〈18〉夢と幻想の世界』を購入。収録作中では日影丈吉「かなむぎうた」と川上弘美「消える」は読んだかな。他に矢川澄子とか村上龍とか村田喜代子とか。読んだことがない作家も多いので,まあ楽しみに。あわせて奈須きのこ『DDD1』・愛川晶『巫女の館の密室』も購入。

本当は今夜もライブ鑑賞に行きたかったのですが,体調が悪く(夏ばてか?)新宿まで出てから断念。

8月18日(土)

青山月見ル君想フにおけるライブイベント『言葉の森に棲む』に行ってきました。店の名前がちょっと気になってましたが,わりと普通のライブハウスでした。歌もの,特に“変な歌もの”を集めたイベントですかね。普段は演奏中心のライブばかり聴いているので,ある意味わりと新鮮。最初が今井三弦vo,gという人のソロ。ちょっと裏声には無理があるんじゃないかとも思いましたが,静かな曲中心。「僕の骨を返せと鳥が…」とかいう歌詞の曲は好きです。2組目が日比谷カタンvo,g。今年聴くのが3回目ということで,個人的にはわりとお馴染みという感じになってますが,何度聴いてもその度に面白いですね。3組目が倉地久美夫vo,g, (山本達久ds)。倉地さんのライブは聴いてみたいなと思いつつ,すれ違ってきましたが,ようやく聴けました。歌詞とか個性的で,とても面白いです。もっと前から機会があったのに,もったいないことをした気がします。山本さんのドラムスは観るのが2回目でしたが,相変わらず変わってて面白い。明日もライブがあるようですが,どうしようかねえ。最後に石橋英子p,vo×アチコvo。石橋さんの演奏も聴くのは今年3回目ですが,伴奏役にまわってもよい感じですね。アチコさんのヴォーカルはわりと個性的だけどものすごく多彩。小川美潮っぽい歌い方のもあったり。ともかくも今回のこのデュオは,やり取りとかすごくかわいい感じですごくよかったですねえ。アチコさんの妹さんの結婚式だったということで,その雰囲気が残っていたのかも。アンコールも当然。

購入したCD:日比谷カタン『ウスロヴノ スチ』,石橋英子×アチコ『ロラ&ソーダ』

8月17日(金)

8月16日(木)

採集したヌマエビ類を60cm水槽に導入。もう体色が薄くなっちゃってるんだけど,どうしてだろう。ミゾレヌマエビなんて...。直射日光が必要なのか? って,水槽だと無理だよな。

8月15日(水)

8月14日(火)

沼津駅前のホテルで起床。

昨日は暑い中を連れ回したせいか,朝になったらエビが半分以上死んでいた。やっぱり携帯用のブクブク(エアポンプ)を持ってくるべきだったか。今までの経験上,水を少なめにしておけば大丈夫だったはずだったんだが。あるいは,沼津に泊まったりせず,速効帰るべきだったかもしれない。可哀想なことをした。トゲナシヌマエビは全部無事。頑丈そうな体つきのイメージ通り,強いようだ。逆にヌマエビ小卵型(南部群)は全滅。

これでは帰るに帰れないということで,もう一度伊豆に向かう。今日はまっすぐ河津川に。9時13分の電車で出発。荷物が邪魔なので,熱海駅のコインロッカーに預ける。

11時40分河津着。日光を浴びると昨日からの日焼け跡がひりひりするので,ハンドタオルを腕に巻くことに。人からは変なヤツだと見られるかもしれないが,しょうがない。…っていうか,なんで長袖シャツを持ってこなかったんだろう。いくら暑いからとはいえ,フィールド作業の際の基本なのに。アシの葉による擦り傷もたくさんついたし。昨日と同じスーパーで,お弁当と氷菓とサンガリアの氷晶みぞれゆずを購入。「氷晶みぞれ」シリーズは冷凍してあるので,冷却剤代わりに使え便利そう。エビが熱くなりすぎないように,容器の隣にに入れておく。とにかく,昨日の失敗を繰りかえさないよう,満全を期して。

フサモの茂った場所から採集を開始。昨日採ったエビは逃げないように網に入れて,川に漬けておく。今日も同じようにヌマエビ類が採れる。ウナギももちろん採れる。長靴で入れない深さの所まで入れば,もっとたくさん採れるのだろうが,採りすぎても飼いきれないので,けっきょく今回ぐらいがちょうどいいのだろうか。小型のスジエビはたくさん採れるので,まとめてかき揚げにしても悪くはないのだけど。

とりあえず必要な数だけ採ったので,昨日とは別の場所にも行ってみることに。ちょうど反対側の岸にちょっとした支流があったのを思い出す。上から覗くと,アユやオイカワに混じって,体高の高いスズキ型の魚が1尾ゆったり泳いでいた。「まさかブラックバスとかじゃないよな」などと思いつつ,尾びれに黒い点があるのに気が付く。ユゴイかもしれない。15cmほど。写真を撮ろうと思ったが,デジカメをロッカーに置いてきていた。ここではヒラテテナガエビの雌が3尾まとめて採れた。もっとも飼えないのでこれも再放流。

昨日最初に入った場所に降り,川の水面を眺めながら,少し遅めの昼食を食べる。両腕のハンドタオルはそのまま,ティーシャツだけ脱いで,しばらく日光浴。気が付くと,足下まで潮が満ちてきていた。昨日は潮が引いていたので気が付かなかったが,感潮域ギリギリの場所だったらしい。慌てて濡らさないよう荷物をまとめる。まだまだ日は高いけれど,早めに撤収することに。移動の度に川に漬けておいたので,エビ達もみな元気だった。どうやら今日は全個体生かして持ち帰れそうな気がする。ふと下流のほうに目を向けると,カルガモの群れが10mぐらいの所まで近づいてきていた。ちょっとビックリ。

河津発14時54分の電車に乗る。熱海着16時31分。ロッカーから荷物を回収……したはずだったが,予備の眼鏡をどこかで忘れてきた。疲れたので,東京まで新幹線で快適に。どうにか19時には帰宅。

ヌマエビ小卵1匹が死んでしまったが,残りは無事に到着。エアポンプを引っ張り出して,セット。病気を持ち込まないよう,しばらくは水槽に入れずに1日ほど様子見。

疲れがたまったので,ゆっくり休む。

8月13日(月)

朝7時に家を出て,ヌマエビ採集旅行に出発。新宿から小田急で小田原。JRで熱海まで。熱海発の伊豆急行下田行き(展望車付き)は満席で座れず。南の方は曇っているし(雨が降ったぽい)。前途多難?

10時40分片瀬白田着。晴れ。蝉が「ミンミン」ではなく「シャンシャン」と鳴いている。やはり南国に来たんだな。まずは白田川に挑戦。東伊豆でも数少ない鮎釣りができる川ということだが,河口付近は藻類の状態があまりよくない。しかも両岸が水際までのコンクリート護岸になっていて,ヌマエビ採りにはむいてなさそう。とりあえず少し川を遡る。堰の上側の止水でヌマエビ小卵型(南部群)4匹を採集。流れのある所でもヤマトヌマエビ3匹を採集(2匹は再放流)。サワガニも発見。ヤマトなら上流に行けばもっと採れそうだけど,今回の狙いは下流性のミゾレヌマエビなので,次に川に移動することに。

荷物をまとめていたら,近所のおじいさんに声をかけられる。網でガサガサやってるのがやっぱり珍しかったらしく,しばらく雑談。若い頃はカメラ屋をやってたとのことで,僕が持っていたデジカメについて,いろいろ訊かれる。「本当は一眼レフのが欲しいんですけどね」などと話をしていたら,電車の時間になったので,話の途中で慌てて駅に駆け戻る。もう汗だく。

12時10分河津着。いよいよ暑くなってくる。駅近くのスーパーで氷菓(溶けてもいいように練乳入りミルク氷)・スポーツ飲料などを購入し,昼食もとらずに河津川へと急ぐ。10年ほど前にアユカケ調査に来たことがあるので,何となく風景を覚えている。

河口近くではしごづたいに川に降りる。変な親水護岸もなく,見える範囲には堰もない,よさそうな川だ。さっそく葦原に網を入れると,なんとトゲナシヌマエビが採れた。さすがは黒潮の影響を受ける地域は違うな。かなりうれしい。調子に乗ってガサガサやっていると,たくさんの小型のスジエビに混じって,見覚えのある赤みがかったこげ茶色のエビが採れた。見事な雌のミゾレヌマエビ。「やくやく伊豆まで来た甲斐があったな」と興奮気味。注意して見るとヌマエビ小卵型も混じっている。白田川で採った個体と違い,こちらではミゾレの雌と同様,濃い茶色をしている。ただし,模様が少し違う。エビ類に混じってウナギ稚魚やウキゴリ(スミウキゴリか?)までも採れてくる。もっともウナギは漁業権魚種のため,写真を撮ってすぐに放流。

今度は少しずつ上流へと向かう。足下には10cmほどのゴクラクハゼ。先のほうで何かがひらひらしていると思ったら数尾のボウズハゼがなわばり争いをしていた。13年ぶりの再会に,しばらくぼうっと眺める。アユもいるようだ。ふと横を見ると,テナガエビが這い出してきて,何やら小魚(オイカワかな?)を追いかけ回している。やっぱり南の川はいいなあ。昔は特に感動もなく当たり前のものとして見ていたけれど。でも今は,久しぶりの南の川だ。

いったん陸に上がり,少し上流へと向かう。止水のちょっとしたヨシ原の根本には,スジエビが多い。ミゾレヌマエビは少しだけ流れがある所に多い。特にフサモが茂っている所に固まっているのを発見。しかし,なんでここ一カ所だけフサモがあるんだろう? 相変わらずウナギの稚魚も入ってくる。もしかして,さっきから同じ個体が網に入ってきてるわけじゃないよね。いくらヌマエビ類が好きだからとはいえ,あまりたくさん採っても飼いきれないので(別に食べてもいいんだけどね),選別して必要数だけ持ち帰ることに。いらない個体は再放流。最初に採れたトゲナシ3匹に,ミゾレとヌマエビ小卵形を数尾ずつ(雄は見分けが付きにくいので,正確な数は不明)残す。

◎エビ採集については,写真付きでさらに詳しく書く予定

15時38分下田着。今ごろになり日焼け痛くなってきたため,駅近くの薬局で軟膏(日焼けだけでなく切り傷にもよいらしい)を購入。電車の窓から見つけておいてよかった。エビがちょっと心配だったが,コインロッカーに預けて下田散策に出発。

駆け足で下田の町を散策。なまこ壁の古い建物をいくつか眺めながら下田公園に向かって歩く。途中たまたま見つけたのは唐人お吉が開いた小料理屋の安直楼。お吉は最後は身を持ち崩して自殺してしまったんですね。可哀想だけど。次にペリー上陸の地(ペリーの銅像が立っています)を見てから下岡蓮杖の碑を探したのだけど見つからず。日米下田条約の調印式が行われた了仙寺へ。こぢんまりとした落ち着いたお寺です。諦めきれずにもう一度下岡蓮杖の碑を探す。ようやく発見。ちょっとわかりにくい所にあります。眺めよし。民家のすぐ前だったため,お犬様に吠えられる。吉田松陰が密航を企てて捕まった場所の碑を見てからは,まっすぐ駅へ。のつもりが,途中で立ち寄った宝福寺は,お吉の墓があるとともに,下田奉行所が置かれた場所でもあったと。駅前でもらったパンフレットにはそういうことが書いてなかったので,危うく見逃す所だった。いくつか重要そうなお寺を抜かしたけれど,これにて探索は終了。エビがいなければ,もっとゆっくりできたんだけどな。駅に戻り遅ーい昼食(地元産の魚を使ったにぎり寿司)。地ビールを一杯つける。

◎下田散策について,別に詳しく書く予定

下田発17時32分の電車で沼津に向かう。伊東駅で東京行きの電車に乗り換え。このまま乗っていけば日帰りで帰られるんだけどな。などと思いつつ,熱海で沼津行きに再度乗り換える。夕食用に駅弁を購入。19時39分,沼津駅に到着。ホテルは北口だったのに南口に出てしまい,10分ほど遠回りしてしまった。暑くて疲れているのに,さらに疲労がたまる。しかし,あれだけペットボトルをがぶ飲みしたのに,けっきょく下田で寿司を食べるまでトイレには一度も行かなかったんだから,よっぽど汗をかいたんだなぁ。熱中症にもならず無事に来れてよかった。

8月12日(日)

明日のための買い物。上州屋で防水加工のトートバッグ(大),へら用たも網,小さい網袋を購入。ハンズではビニールテープ・ナイロン袋に調理用パック(捕獲物の撮影用に),叩くと冷えるという携帯用冷却剤を3個を購入。薬屋で虫除けスプレー。紫外線吸収成分が入っているとのことだったが,説明文をよく読んでみると日焼け止めにはならないらしい。現場で入手するか。まだ何かいる物ってあるかな?

胴長かウエットスーツがあればよいのだが,仕事用に買った安全長靴(船で作業するためわざわざ自費購入したのに,2年前に一度だけ乗ったきり‘無用の長物’化してた)で代用。これだと水深30cmぐらいまでしか入れないけれど。そこまでしなくても何とかなると楽天的に考える。エビを持ち帰る用に,I君と釣りに行った時に買ったポリ容器も引っ張り出す。

8月11日(土)

芦辺拓『紅楼夢の殺人』・殊能将之『キマイラの新しい城』・高田崇史『QED神器封殺』・古泉迦十『火蛾』を購入。

伊豆半島ヌマエビ採集ツアーを行うことに決定。下田から河津辺りが狙い目か。ルリヨシノボリが分布しているようなので,黒潮系のヌマエビもいるはず。本当はクロヨシノボリもいる西伊豆のほうがより確実かもしれないけど。

13夜に沼津の宿を予約。下田からだったら沼津に行くのも東京に帰るのも,時間的に大した違いはないのだけれど。それでも宿をとったとなると,やっぱ行くでしょ。「面倒くさいから止めた」っていうよくあるパターンは回避できるなと。場合によっては,ついでに沼津城なり駿府城なり廻ってきてもいいし。


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