"rain tree" ふろく 関富士子のエッセイなど

与謝蕪村の墓に傘をさしかけるフジトミ氏
 京都金福寺にて(1997.3.21)
フジトミ氏1

詩人紹介


藤富保男

1928年 東京生まれ
1953年 第一詩集「コルクの皿」H氏賞候補
1973年 「藤富保男詩集」現代詩文庫 思潮社
そのほか多数の詩集あり 現在 詩誌「gui」同人

藤富保男の新しい詩集

2000年 『第二の男』 思潮社 2400+E 新刊!
 藤富保男の描く散文詩には、うごめく実像と虚像がデリケートに交わる。藤富保男がアフリカのインコを自転車にのせて疾走する。あるときはセビリアの理髪師とおしゃべり。時にはランドセルを背負っての小学生に化身する。そしてまた鍾乳洞のなかで狙撃されてしまう藤富保男。この詩集には奇才、変人の芸術家たちが、ちらっと顔見せをする仕組になっている。(帯文より)
詩集紹介"rain tree"vol.18藤富保男詩集『第二の男』を読む(桐田真輔)


1999年 『客と規約』 書肆山田 2000+E 花椿賞候補
変装の麗人。黒の衣装。点々とした足跡。・・・これは誰もが思いつかなかった20世紀末の推理詩だ・・・(河原比和)7つの連。13文字を残す。13の倍の26.そしてまた13文字。この暗号めいたルールで、各詩が組み立てられている。(帯文より)

1996年 「文字の正しい迷い方」 思潮社 2472円
詩集紹介"rain tree"vol.5つむじまがり(藤富保男詩集『文字の正しい迷い方』を読む) 関富士子

1994年 「サディ氏人相書付」 書肆山田 2060円
サディ氏――はたしてこの人物は何者なのか。パリの郊外やモンマルトルにこの男の影を追いかける藤富保男の詩記。
「右耳は大型のテューバのように、左耳はバラボラ・アンテナの受信機のように発達し、サディ氏は一世紀の時間の長さを瞬時のうちに捕えることがが出来た。」(帯文より)


1992年 「やぶにらみ」 思潮社 2400円 日本現代詩人クラブ賞受賞
不埒 呪詛 愛猫家は多いが、恐猫家だって少なくはないのだ。陰険で不埒な猫に決然と戦いを挑み、言葉と知恵を隠し文字で埋めこん呪猫の詩篇を前半に、サタイアとイロニーのカレンダー詩篇を後半に構成した。(帯文より)

1989年「大 あくび」 思潮社 2200円
小さい川では、老婆が尻を洗っていた。小さくて皺がいっぱいあって、めくった着物に、あざみの模様がついていた。「模様」という詩の次の頁には大欠伸という陰文字が置かれている。虚脱と焦燥と不条理を、極めて適確な存在の世界に置き換える藤富詩法が冴えわたる。3年間の新作25篇。(帯文より)



翻訳詩集

1997年 「E.E.Cummings詩集」 海外詩文庫 思潮社 1165円
エロティックなユーモアと類まれなウイット、徹底した個人主義、そして何より愛の詩人であったE.E.カミングズの魅力を、リズミカルな翻訳であますことなく伝える、待望の選詩集。(帯文より)

1991年 「エリック・サティ詩集」 思潮社 1800円
幻想的な情感と諧謔 サティの詩のすべて エリック・サティは、自らの幻想的な楽譜のなかに、その音楽と響き合う詩文とをちりばめている。そこでは、痛い皮肉とまるい諧謔がきらめき、冷えたゼリーのように情感がみなぎっている。詩人藤富保男ならではの名訳で現代によみがえる。(帯文より)

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