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拒絶 藤富保男
石になったから喋らない喋らないから笑わない 笑わないから目が動かない 手をふりあげたままである 残念にも 舌を引込めるのを忘れた (「Bo'r」2号1995年) |
拒否 藤富保男
静かにしてくれわめき散らすな なぜ 一斉に歯ぎしりするのだ 蝉よ いきなり音を立てるな 夜の空の奥をのぞかせてくれ なぜ そんなに見栄を張るのだ 花火よ 来ないでくれ ぼくのまわりで ひとり言を言うな なぜ だまって体にさわるのだ 蚊よ (詩集『やぶにらみ』より1992年思潮社刊) 身の毛 |
詩人藤富保男の紹介
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