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霊魂学の主張


真偽編



5 霊魂からの通信の間違いを正す
(110716)


HPには未掲載の内容を記します。

◆霊的真理を教えるというような通信は偽物の通信です。

霊的な真理を地上の人間が知る事はできません。なぜならば、肉体の脳が理解できる事には限界があるからです。赤ちゃんに大人の恋愛が理解できないように、機能として備わっていない事や成長しないと理解できない事を、人の脳が理解する事はありません。

人間は肉体のみならず霊的な身体を持っています。霊魂の世界では霊的な身体で暮らし、霊的な身体の機能で物事を理解します。

幽体を身体として生きる霊魂は肉体の脳を所持していませんから、仮に幽体の脳に当たる物があるとすれば、幽体の脳の特質に応じて意識活動するはずです。霊魂の世界は食べなくても生きて行けるということは、多くの霊界通信でも共通の認識です。食事をしなくても生きられる身体があるとすれば、その機能は肉体の機能と同じはずがありません。

肉体の脳は食品によって作られており、肉体の脳の特質を持っているはずです。地上の人間は、その脳の仕組みの範囲内でのみ意識活動をしています。

食品を摂らなくても生きている脳となれば、肉体の脳とは仕組みや機能が異なっていると推測されます。身体の機能も違いますので、手や足を動かす機能も違うでしょうし、更には、食事をしないのですから、胃や腸の機能も不要になり、萎縮すると思われます。そして、簡単に死なないのですから、心臓も不要になります。空気が要らないのですから、肺も要らなくなります。虫垂が退化したように、身体の様々な部分が変化していくと推測することができます。ですから、地上で肉体と重なっていた頃の幽体と、霊魂の世界に入ってからの幽的身体とは形体が異なっていると推測されます。このように考えますと、脳も諸器官に対する機能が変化すると考えられます。

幽質界では地上の肉体とはまるで異質な身体になり、異質な脳になります。ですから、理解するという脳の機能も肉体の脳とは違っているに違いありません。仕組みや機能が異なる脳によって意識活動をすれば、地上の人の意識活動とは何かにつけて異なっていて当然でしょう。そうした地上にはない事柄を普通に理解している霊魂達が、当たり前に分かる事柄も、地上の人間には理解できないという事が起きてきても、それは当然のことだと言えます。

更に、幽体を越えた身体を所持している霊魂ともなれば、なおさら異なると言えます。それほどに異なる機能で意識活動をしている霊魂達が、これこそ真理だ、と言うような事柄が、仮にあったとしても、それを地上の人間が理解できる事はないのです。

つまり、地上の人間が霊的真理を理解することは不可能なのです。地上の人間が学び得るのは、霊魂の世界の様子や、霊魂の世界と人間の世界との関わり、霊魂の世界から見た地上の人達が生きる事の意味など、ごく限られた事のみなのです。地上に居ながら何でも理解できるなどという事は有り得ないのです。頭でばかりで考えていても、霊的世界の神秘は分かるはずがないのです。それをさも分かったかのように言う霊魂では信用することはできないのです。


◆誰でも夢の中で死後の世界に行っている、という通信がありますが、それは不可解です。

少し考えて見れば、お分かりになることと思います。本当にそんな事が可能であったならば、人が夢を見ている間の意識はどうなのでしょうか。                              

寝ている間に意識は肉体の脳を離れて、起きるまでに戻って来るという事になりますと、夢を見ている自分と死後の世界に行っている自分が居る事になってしまいます。死後の世界に行っている自分は、幽体で行っているのでしょうか。それとも、幽体は肉体にそのままあって、意識だけが死後の世界に行くのでしょうか。

夢を見ている自分は潜在意識だというかもしれませんが、私達は夢を見ている途中で目が覚めて、その夢を覚えている事がよくあります。人によっては、夢の続きを見ようとして、また寝る人も居ると聞きます。そうした人は夢を見ている意識と目覚めた意識は連続しています。では、その時、死後の世界に行っている意識はどの意識なのでしょうか。自分の意識とは連続していない事になってしまいます。仮にそうであれば、死後の世界に行っていても、自分の経験にはならないのではないでしょうか。それとも、夢を見ていない時に死後の世界に行っているのでしょうか。そうなりますと、目覚めるまでに肉体に戻るのではなく、夢を見るまでに戻らねばなりません。そのような事を霊界通信は言っているのでしょうか。言っていないとすれば、それは、そこまで考える事ができなかったと言えるでしょう。私としては、おそらく間違いだと思います。


◆この世に生まれる時には親を選んで生まれる、という主張は間違っています。

世の中には特殊な事情で生まれる人も居ます。ですが、それはあくまでも例外です。誰もがそうなのではありません。

もしもそんな事が本当であれば、クローン人間や試験官ベビー、代理出産はどうなるのでしょうか。子供は産みの親を選んだのでしょうか。育ての親を選んだのでしょうか。

精子が別人の場合は、精子の提供者を選んで生まれてきたのでしょうか。そんな事はありえません。誰の精子かも分からないようになっていたら、一体、何を選んだのでしょうか。そんな事を言っている通信は明らかに偽物です。単なる間違いだとしたら、どうしたら、こんな間違いになるのかが分かりません。

こうした有り得ない事を主張している通信を元に、他の通信の真偽を評論する人まで居るという事ですから驚いてしまいます。このような通信には惑わされないようにしたいものです。

「霊的な生き方とは 6 何の為に生まれ、生きるのか?」 参照

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