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霊をさぐるためには

霊魂学の主張
高貴な霊魂との交流 編

2 幽体の質


それでは、幽体の性質は誰でも皆、同じなのでしょうか。どうも、そうではないらしいのです。霊魂の世界には上下があったのです。

これは、物理的な意味での上下ではありません。より高級な世界を、「上の世界」と、便宜上呼んでいるだけなのです。霊魂学で「下の世界」と呼ぶ世界の住人にしてみれば、自分達の世界を「下の世界」だとは思っていないという事もあります。

霊魂の世界にもいわゆる地獄のような恐ろしい世界があるらしいのです。(「死後の世界への入り口」 参照)逆に、平穏な世界もあるようです。それぞれの世界は、その世界の環境に馴染みやすい霊魂が生活しているだけという事らしく、上の世界から見ると汚らわしくても、そこが住みやすいという霊魂もいるのは確かで、本来ならば勝手に上下を付けるべきではないのです。

地上の動物にたとえれば分かりやすいと思います。草原が住みやすい動物と森が住みやすい動物がいます。これは、熱帯に慣れた身体の動物と氷の世界が住み良い身体の動物がいるという事です。どちらも結果として、その環境がそれぞれの身体に合っているという事なのです。

一方、私達は物質の世界で生きています。物質の世界では、肉体と幽体は重なっています。それは、幽体の自由が利かない事を意味します。(「霊的障害」参照)ですから、どうしても、幽体を使用して生きる霊魂のような活動的な幽体にはならないのです。

幽体が不自由ですと、強いオーラも出にくいようです。肉体にたとえますと、幽体は運動不足の状態にあり、本来の力が出ないのです。つまり、物質の世界に居ながら高級な霊魂との接点を求めても、なかなか旨く行かないのです。必死に祈っても、実際は神や仏はおろか、高級霊魂にすら届かないのです。何度も言いますが、心の中でいくら愛の心を持ってみても、それは、肉体の脳の中の心理ですので、幽体とは直接関係のないものです。

残念ながら、私達人間は、物質の世界で普通に生きていると、高級な霊魂には接点がないのです。幽体を所持している高級な霊魂は、人間の幽体、及び、幽体オーラしか目に入りませんが、人間の幽体は本来の幽体としての活動性を失っていますので、あまり強いオーラを発していないのです。高級霊魂はとても強いオーラを発していますので、人間の幽体はどちらかというと、あまり高級でない霊魂の視覚にふさわしい状態になっていると言えます。例えれば、高級霊魂が物質界の人間を見ると、外の世界から映画館の中に入ったようなもので、人間の姿が見えにくいらしいのです。

それでも、全く接点がないわけではありません。人間は近視になった時、視力検査を行なう時などは、目を細めて何とか見ようとする人がいます。それと同じで、守護霊とか指導霊とか呼ばれる高級霊魂は、努力して何とか接点を求められる事があるようです。ですが、それでもまるで見えない幽体も多いそうです。

同じ幽体でも、肉体と重なっている幽体と高級霊魂の幽体とでは、随分とレベルが違っているもののようなのです。それだけでなく、幽体でも質の高い幽体と低い幽体とでは、お互いが見えにくいという事です。

どうやら、霊魂の世界は相当に広いらしく、同じ霊魂とは思えないほどに幽体も多様になっているようです。

現代は霊的な環境が悪い時代です。その為に、現代人の幽体はいわば栄養不足状態になっています。(「霊的な環境」 参照)そうなりますと、普通の人がただ祈っても、その祈りは守護霊にも届かないのが現実のようです。

(110807)


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