パンチェンラマ情報  1999.10.06


 1989年に亡くなったパンチェンラマ十世チューキゲンツェンの転生者としてダライラマがゲンツェンノルプ、中国政府がチューキニマを認定したことはよく知られていますが、かつてチベット政府がチェーキゲンツェンの対立候補として選んだ人物も、「パンチェン=オートゥル(パンチェンラマに相応しい化身)」とよばれ続けています。  このコーナーでは、二人の十一世や、パンチェン=オートゥルなど、パンチェンラマに関する情報を収集、公開してゆきます。
歴代パンチェンラマ   1999.11.21追加
第一世ケードゥプジェ(1385-1438)
第二世ガワンロサンチェーデン(1438-1505)
第三世 ロサントゥンドゥプ(1505-1568)
第四世 ロサンチューキギェンツェン(1569-1662)
第五世 ロサンイェシェ(1663-1737)
第六世 ロサンペンデンイェシェー(1737-1780)
第七世 ロサンテンピーニマ(1781-1852)
第八世 ロサンテンピーワンジュク(1853-1882)
第九世 ロサンチューキニマ(1883-1937)
第十世 チューキゲンツェン(937-1989)
第十一世 チューキニマ(1989- ?)
 第十一世′ゲンツェンノルプ(1989-  )
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パンチェンラマ十一世について
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パンチェン=オートゥルについて
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Subject: [Linka(622)] Re:] パンチェン・オートゥルR
Date: Mon, 11 Oct 1999 14:24:39 +0900
From: "OSADA 'Karma' Yukiyasu"
Reply-To: xxxxx@xxx.xxxxx.xx.xx
To: xxxxx@xxx.xxxxx.xx.xx
References: 1

(手塚さん)
とダライラマがそれぞれ彼の転生者を認定するまでに至りますが、彼の対抗馬としてラサ政府がたてた人物も、いまでも「ぺンジェン・オートゥル(パンチェンラマとして相応しい化身)」として亡命社会に暮らしています。
(テンヤンさん)
この話を、インドで10年近く暮らしていたチベット人に聞いたところ、全く聞いたことがない、とのことですが、本当でしょうか?詳しく教えて下さい。
 パンチェン・オートゥル・リンポチェは、もう10年以上前にインドを離れました。
 89年にダラムサラで「ヨーロッパにいる」と聞きました。
 パンチェン・ラマ10世候補の3人のうちの1人で、たしか60年代に本土で投獄されて、その後亡命し、インドのデプン・ゴマンなどを経て、現在はアイルランド在住だと思います。
 Graham Colemanの“A Handbook of Tibetan Culture”に載っていたはずですが、探さないと見つからないので(^^;また後ほど。
 さほど一般チベット人に馴染みのあるラマではないので、知らない人も多いんじゃないでしょうか。
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長田幸康
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Subject: パンチェン・オートゥル情報
Date: Mon, 11 Oct 1999 14:53:45 +0900
From: "Tomoya YUKI"
To:amba_omo@mbox.kyoto-inet.or.jp

手塚さんこんにちは
たまたまパンチェン・オートゥルに関する情報を見つけましたのでお届けします。出典は、

★The Orient Foundation and Graham Coleman (ed.) (1993/95):
 「A Handbook of Tibetan Culture ; A Guide to Tibetan Centres
and Resources throughout the World」. p.268.Rider→Rupa.

これによると、1960年にインド亡命。以後ヴァラナシや南インドに暮らしていたが、1987年にイギリスに派遣され、1990年以降はアイルランドに居住してTashi Kyil Centreという施設を主宰しているそうです。

なるほど、これならインド在住10年のチベット人が知らなくても 無理はないかもしれません。

名前のところを見るとPanchen Oetul Rinpocheとなっているので、活仏に順ずる存在として認められているようです。

10 Oct. 1999
結城 智也 E-Mail:xxxxx@xx.xxxxxx.xx.xx

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