 |
 |
       |
宝光院の節分会はだか祭りに行ってきました。毎年節分の日に岐阜県大垣市のひだりめ不動・宝光院で行われる厄除けの裸祭りです。去年に引き続き二回目の参加です。去年の体験記はこちらからどうぞ。
今回が今シーズン初の裸祭りです。四日後に蘇民祭があるので、風邪を引いたらヤバいから止めておこうかと思ったのですが、去年参加して、素朴で過酷で長いのがとっても良くて今年も行くことにしました。去年は事前に電話で申し込みをしておいたのだけど、実際参加してみると必要なさそうなので、今年は飛び入り参加です。11時過ぎの到着を目処に現地に向かいました。大垣駅から宝光院までは臨時バスが出ていて、バスの時間を待っていると、裸祭りで馴染みの方々が続々とやって来ました。年末の池ノ上の裸祭りをパスしてしまったので、一年ぶりにお会いする方も多く懐かしい限りです。

到着。まず宝光院近くの小屋に寄って参加手続きを済ませます。記帳をして褌・鉢巻・食事券などをもらい、寺院内の食事場で昼食を頂きます。今年は平日なので人が少ないだろうと思っていたら、週末だった去年と同じくらい混雑していました。本堂へお参りして小屋に戻ります。小屋には日本酒とおつまみが用意されていて、ドラム缶に焚かれた火に当たりながらお祭りの開始を待ちます。1時過ぎくらいに着替え始め。このお祭りの格好は支給された鉢巻と褌に、持参の足袋です。褌は前垂れ式に締めるのですが、長さが5mくらいしかないので、腹巻用に晒しを持ってくる人も多いです。オレは荷物になるし、巻くのが面倒なので支給された褌だけ。前垂れを作れば後の締め方は特に決まってないみたいなので、縦みつを最後に結ぶ「まわし」風に締めてます。後ろに結び目ができるのがカッコ良くて好きなんですけどね。
着替えは土間の奥の六畳くらいの座敷で行うのですが、何故か宴会するみたいにチャボ台が並べられているので、身動き取れなくなっちゃって非常に混雑するのです。しかも土間には参加者の知合いと思われる女性が何人も入ってきていて、座敷の手前で脱いじゃいけないのかなぁ?って雰囲気。往々にしてこう言う女はチンコ見えるかもしれない場所に自ら入り込んでおいて、いざ見えると…キャッ(/o\)って恥らう態度を取るんだよね。いらぬ罪悪感を感じてしまったりでホントむかつく。もぉ、着替え場所に女は来るなと言いたいっ(-_-#)。ホモも来るなと言われそうだけどぉっ…(>_<)/
そう、今年は他の人の晒し巻きを手伝ってあげたんです。普通の六尺褌を人に締めてあげた経験は何度かあるんだけど、晒しを巻いてあげるのは初めて。実際やってみると手がすごい疲れる。他のお祭りで「締め役」の人が汗だくになって苦労している気持ちが判りました。手の力を抜くとすぐに緩んでしまうし、逆に力を入れ過ぎても相手が重心を崩して動いてしまうの緩んでしまう。緩んでは引っ張るの繰り返しで、もうヘトヘト〜。自分で巻く時はたいした力は必要ないんですけどね。

身支度が終わると注意事項や段取りの説明があって、最初の練り歩きに出発します。隣の人と肩を組んで隊列を作り境内の中を小走りでぐるぐる回ります。練りの最中はバケツで何度も水が掛けられ、見物人にも水が掛かったりするので、その度に歓声が上がり雰囲気も盛り上がってきます。小屋に戻って暖を取り何度か繰り返した後、外回りに出ます。少しはなれた所にある家を二軒回るのですが、途中の田んぼ道がめちゃくちゃ寒いのです。この日は晴れ曇りで気温はあまり低くはなかったのだけど、風が少しあったから、やっぱり辛かったぁ。でも、その辛いのが良かったりするんだけども。。。最後の練り歩きで厄落としのため近くの川を渡ります。境内から川までの細い道はマラソンの応援みたいに道の両脇にずらーって見物人が並んでいて、通るとき結構気持ちイイです。川は膝くらい深さで、川底が凸凹なため歩くのは大変だけど、寒さ的には平気なんですね。でも、見ている側からは大変そうに見えるのか、手を振ったり水しぶき上げたりすると、見物人から歓声が上がったりして楽しいです。
境内に戻ると本堂から神男が登場し、皆で何度か胴上げをします。そして、最後は争奪戦。本堂横の建物の櫓のような所から籾殻が詰まった俵が落とされます。中には絵馬のような物が1つだけ入っていてそれを奪い合うのです。今年は人が少なかったので、オレも何度か俵の中に手を突っ込めました。弱僧なのでそれだけで満足(^^;
まもなくして取り主が決まり、お祭り終了です。
すぐ近くの「裸男浴場」って書かれた小さい風呂場で体を洗い、小屋に戻って着替え。祭りの最中、何度か小屋に戻って暖を取るのだけれど、いつも一人のおじいさんがポツンと座って待っていたのです。不思議だったのだけど、実はこの小屋は、隣の家の持ち小屋だそうで、小屋を提供してくれると共に、その家のおじいさんが荷物番までしてくれていたそうなのです。じ〜ん(;_;)…最後にきてホロっとなってしまいました。感謝。感謝。

今回、蘇民祭以外で二回目の裸祭りって初めてだったのですが、やはり、何においても「初めて」の感動とか、緊張とか、ドキドキ感って凄いインパクトがあるんですよね。だから、それに比べると二回目って言うのはどうしても物足りなく感じてしまう。自分は裸祭りの本質的な深い部分に引かれていると思っていたのだけど、最近、考える度に目的が意外に浅いところにあるって言うのが明確になってきていて…ちょっと自分に対して失望したと言うか…複雑な気分なのでした。 |
|
 |
|