じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2007年11月分

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今月読んだマンガリスト:6冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2007年49号 週刊少年チャンピオン2007年50号 
月刊コミックラッシュ2007年12月号 週刊少年チャンピオン2007年51号
週刊少年チャンピオン2007年52号 週刊少年チャンピオン2007年53号 総評



2007年11月度
総評
一般漫画の部
今月も週チャンの注目株はギャンブルフィッシュ。
大きな胸を携えた阿鼻谷ゼミの3番手・花咲真世は
外道の蛭子やヨシヲ以上に悪魔的な外道のオーラが出まくってますね。
尋常じゃないくらいに。
真世は秘草(=毒草)を使わなくても勝つと言っていますが
そのうち、トムくんとの勝負中に秘草を使ってきそうな気がしてなりません。
真世の悪の大輪が咲く時がいつなのか目が離せませんよええ。

あと、月刊コミックラッシュの2008年1月号にて
6年ぶりにおまかせ!ピース電器店の続編が掲載されていたのが嬉しかった。
やっぱりいつ読んでも“おまP”は楽しくてイイですよね。
女の子キャラがひしめく月刊コミックラッシュの中でひときわ異彩を放ってはいるものの
ここでも少年マンガらしいSFコメディを貫き通したのは見事。
やはり能田達規ファンでよかったと思える瞬間だ。

しかし週チャンといい、月刊ラッシュといい、本来読んでほしい読者層である
お子様の目に届きにくい雑誌に掲載されているのが残念だなあ・・・
いや、それは言うまい語るまい。
こうしてピース電器の新作が読めるだけでも御の字なのだから。

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2007年11月30日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2007年53号
2007年11月29日発売
秋田書店 240円
▼侵略!イカ娘:安部真弘
夏休みの工作で作ったイカの頭部を被ったたけるくんを
同胞とカン違いして戯れるイカ娘。
イカの頭さえあれば仲間として見なすなんて、単純だな。

でもイカ娘の同胞にさせられてしまったたけるくんがイカスミを吐くために
超苦いコーヒーを飲んでいるので、イカ娘の仲間になりきるのも楽じゃなさそうです。
まあ、2人とも精神年齢が近いんで、イカ娘とたけるくんのやりとりは
見ているだけでも楽しくていいですよね。

とりあえずイカ娘族(?)の弱点は頭部か・・・

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
刃向かうヤツらは雑魚に任せ、
近づくヤツは武器や卑怯な手を使って強がる芹沢に
ついに剛の鉄拳による鉄槌が下る!

しかし芹沢なんぞはどうでもよく、
むしろ剛と鉄が和解するための道具程度に扱って
全てをまるく収めてほしいところ。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
真世とトムくんの腹のさぐり合いとも言える前哨戦は、
敗者=死を直前にして真世のペースに乗らないトムくんの度胸はすごいが、
真世はトムくんと出会ってから思い通りのサイコロの目を出し続け、無敵の状態。
今のところトムくんに勝機がないように見えますが・・・
真世のヤケド跡と言っていた手のひらにサイコロを操る秘密でもあるのかな?

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
忘れた帽子を取りにいくためだけに大沢木家に寄ったはずなのに、
メシをごちそうになるわ、フロに入るわ、おまけにお泊まりまでしてしまうわで
小鉄たちのペースにどんどんはまってしまうノブくん。

なんでこんなことになったのかな?って感じだけど
子供達が友達の家で遊んでお泊まりする光景はとても微笑ましいものだ。
このワクワク感は子供だけの特権だ。

▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
夢高一年最強の男は、夢高一年最強のバカでした。
いくらさくらにホレているとはいえ、
フィギュアにキスをしようとするのは最強の男のすることじゃないだろ。
ヒツジに負けず劣らずのエロバカがまた1人増えちゃっただけ。

▼ストライプブルー:原作/森高夕次・作画/松本幸太朗
アー坊の両刀投げは、なまじでどっちで投げるか事前に分かってしまう分
迷いが生じてしまうんですよねー。
キャプテンもその例外なく初対戦はアー坊に打ち取られてしまったが
直木のものすごいファインプレーも功を奏しての結果なので、
2回目以降はもしかしたらキャプテンがアー坊の両刀投げの打開策を編み出してくるかも。
あと、アー坊のいる白組の打撃がどうなるのかも気になるところ。
アー坊の両刀投げのエンジンがかかり始めるとおもしろいなあ。

▼獅狼(しろう)ラビット:増田英二
新連載ギャグマンガ。

とある高校に「狼」と呼ばれる男がいた

オレの名は獅狼。人はオレを「狼」と呼ぶ

意のままに喰らい貪る

狙った獲物は逃がさない

家には今まで狩った女たち108体をコレクションしている―――


といったナレーションが入りながら、
外国産のモンスターや人造人間のような出で立ちで紹介される主人公の獅狼。
ここまでの獅狼のイメージは強面顔のおそろしいヤツなのだが
実は女の子フィギュアしかお友達のいない超小心者だった・・・・・・って
これはどっかのフィギュアなヒツジくんと同じ性格&趣味ですな。

さらに、獅狼は冷酷で非情な妹に泣かされているって
これもどっかのフィギュアなさくらさんと同じ性格&凶暴さ。
うーん、似た境遇の人ってたくさんいるんですね〜。

獅狼くんの場合、怖い風貌のために女子からは怖がられて
その上、妹には弱みを握られ虐められていいとこ全くナッシングだ。
なのに女の子と友達になりたいなんて、いきなりハードルが高くないですか?

今のところは妹の毒が、うまく獅狼くんの根暗な性格に作用して
おもしろいギャグになってはいるが、妹が毒を吐きすぎないよう注意。

しかしどういう由来で「獅狼」なんて名前をつけたんだこの親は・・・

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ジャンは料理人・審査員共に曲者揃いに囲まれた状況で見事優勝を決めちまったな。
同じ100点でもジャンの100点は200点相当の点数ってか。
なるほど、ジャンの料理のレベルの高さが分かりやすく表現された言い方やね。
確かに水月ごときに皿の力(オーラ)は感じないでしょうしね。

さて、優勝を決めたジャンには、秋山ノオトを賭けてのラスボスと戦う権利が与えられます。
ジャンの魔法は佐藤田に通じるのか!?

それにしてもあのお嬢さんは佐藤田の前には非力すぎるな・・・

▼コトノハ学園:佐藤将
初の前後編。
漫画研究部の因幡さんは、自分の描いたミステリーマンガで
トリックをなーんにも考えないで次々と人を殺害して
さーどーしましょー美作さーんってな状態です。

この話を読んで某ネコ型ロボットマンガの「あやうし!ライオン仮面」を思い出してしまったのは
オレだけなのか?

とにかく美作さんが、このどうしようもなくなったミステリーマンガを
どうおもしろおかしくまとめてくれるのか楽しみですよ。
美作さんがギャラも自分の名前を作品に載せるのも不要と言っているので
自分の名前を乗せたらヤバいような内容に仕上げてくれることは間違いないでしょう。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
駐車場の精算機が遠いと感じたら素直に車から降りて清算しようよ・・・

あと、おばさんの大開脚はヤバイですね。
オイラなら速やかに席を離れる。
見苦しいものは見たくないのだ。

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2007年11月29日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2007年52号
2007年11月22日発売
秋田書店 240円
▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
阿鼻谷ゼミの大将・花咲真世の趣味は毒草や麻薬の栽培かよ・・・
援交組織の蛭子といい、世界征服のヨシヲといい、
阿鼻谷ゼミの生徒はヘンタイばかりだな・・・

1ページまるまる使って、ハダカになって花に囲まれている真世の画は
阿鼻谷の大将らしくヘンタイに充ち満ちている。
世間じゃそういうのは頭のイカれた犯罪者としか見てくれないのに、
ここまでエラそうにできるのも阿鼻谷ゼミの生徒だからなのか。
まあ警察や刑務所じゃ手に負えないのかもしれんね。

で、真世との勝負方法は2つのサイコロの目がゾロ目になった時だけカウントする方式で
負けた側に1200度のコークスの入った鉄鍋が頭上に迫って来るという仕掛け。
コークスを浴びたら死にます。
最後にデスマッチを持ってきて、卑劣な脱衣勝負や肛門裂きのほうが
まだマシとするストーリーの持って行き方がスゴイです。

真世の相手をするのはトムくんらしいですが、
どんな勝負を見せてくれるのか予想がつかず楽しみです。

ちなみに阿鼻谷センセは楳図かずお氏の「まことちゃん」を知ってるのかな・・・?
便意を堪えてトムくんの前に現れた月夜野に対して
ビチグソ娘って・・・(汗)

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
十三階段、メンチカツを視食するなんてのは
バカ春巻と同じ発想ですよ。ダメダメ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
イカ娘がバースデーケーキを墨で消すオチはおもしろかった。
まあイカなんだから当然と言えば当然だな。
ちなみにイカ娘の誕生はやっぱりイカらしく卵からなのだろうか・・・?

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
変な仮面を付けた甘えん坊将軍の機転でジャンが大谷日堂から10点をゲット。
大谷日堂は審査員も曲者揃いということを忘れているな。
一番真っ当な審査員は実は己の神の舌をごまかせない大谷日堂自身ですな。

▼ストライプブルー:原作/森高夕次・作画/松本幸太朗
やっぱりアー坊が野球やってる時が一番おもしろいわ。
平太のリードで肝尾、皆川に続いて迫田も三振に打ち取って三者凡退。
涼山中学時代に控えに甘んじていたアー坊とはわけが違うね。
思わずアー坊のミットの持ち手に注目してしまう。

▼少年ルパンと奇妙な犯罪:木々津克久
1年くらい前からちょこちょこ読み切り連載をしている
ミステリー探偵マンガ。

マンガの世界と現実世界の区別がつかなくなってしまった輩は存在するが、
それが描き手の漫画家さんというケースもあるんですね。
しかも己の描いた女の子キャラに惚れて自分の物だけにしようと
殺してしまうほどの入れ込みよう。
ま、確かに自分の思い描いたキャラに
こんなことさせたら楽しいだろうなってのはありますけどね。
それを現実にさせてしまったらイケないわけで。
まして人を殺すなんて、ね。

▼コトノハ学園:佐藤将
今回のテーマはサボテンのサボルちゃんに本の読み聞かせ・・・って
もはや文章もヘッタクレもなくなってますが
読み聞かせる本によってサボテンがヘンな形に成長する様子がおもしろいですね。
とても下品だけど・・・

▼現代怪奇絵巻:根本尚
ジャンケンで負けた男同士が1つのジュースを飲む罰ゲームで、
罰ゲームであるはずなのに2人の男子学生が
微笑ましく1つのジュースを飲んでる光景が写し出されているのはなぜ?
しかもハートまで出てるし。

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2007年11月27日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2007年51号
2007年11月15日発売
秋田書店 240円
▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
芹沢の手下どもに行く手を阻まれ苦戦を強いられる剛の前に、
体力任せに敵をぶちのめし続ける大丸と、敵数人引き連れた伍代が集結。
即席ではあるけど、とりあえずこれで大丸と伍代が
剛の助っ人となるカタチとなりそうだな。

雑魚の群れに邪魔され、芹沢との直接対決すらままならず未だ防戦一方だけど
無論、剛達が負ける気がしないのは前回と同じ。
それに剛達はケンカに明け暮れることの空しさを知っているので
芹沢戦に決着がついたあとは、ケンカに明け暮れてるだけでは決して手に入れられない
男の真の強さというか、そういった教訓を鉄に与えているような気がするのだ。
そういった意味でも、剛達には是が非でも芹沢に勝ってもらいたいし
負けてしまうことも想像できない。
3人はケンカをすることの空しさをしっている強者なのだ。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊

ボクの名前は和輝
水原和輝だ!!!


ヨシヲはカップ掴みは反則だとムダなあがきをしてももう後の祭り。
水原の前で土下座して「水原和輝さん」とフルネームで呼ばせて敗北を宣言して
悪のダイス勝負2回戦は幕を下ろした。
肛門裂きはならずとも、ならず者をひれ伏させた水原の功績はとてつもなくでかい。
水原がキノコの鳴きマネをした時とは逆に
いじめられっ子が凶悪ないじめっ子相手に戦い抜いて勝利を得て
最後に土下座させるというとっても気持ちのいい気分に浸れる幕切れとなりました。爽快♪

この一件でヨシヲは、ペナルティを与えようとする阿鼻谷に許しを請うなどの
みっともない姿をさらして世界征服の野望は大きく後退、
逆に水原のメイド屋敷の野望は大きく前進した。
水原の野望は決してほめられたものじゃないけど、まあ今後もガンバレ。
それにしても阿鼻谷は自らの手で処刑できれば
自分の教え子であろうが誰でもいいんだな・・・

そして次の阿鼻谷側の対戦相手は花咲真世という
これまた、たわわに実った胸の持ち主の美少女。
戦いの場は周辺がごうごうと炎がくすぶる石炭発掘場跡地・・・
というよりは火山の溶岩の中で勝負するのと変わりありません。
敗者は剛炎にまみれて焼死ですか?
考えただけでも恐ろしい対決になりそうな。

▼範馬刃牙:板垣恵介
自然体術を得意とするガイアも、勇次郎の前ではハダカ同然。
また、2億年前からタイムスリップした謎の生物(せいぶつ)・ピクルくんにとっても
ガイアの対術は児戯に等しい。
ガイアが自然と同化する日はまだまだ先の話であろう。

早い話、笑えた。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
そういや、のり子の家の中をまともに見たのは今回が初めてじゃなかろうか。
一見すると外見はおんぼろで、部屋の中も比較的質素だが、
自前の即席ダストシュートや、ロッククライミングができておまけに一気に外れてしまう外壁など、
質素でものり子の家らしい遊びワールドが広がっていておもしろかった。
もっと探ってみたら壁以外の遊べる秘密の仕掛けがあるかもね。

最後の仁の家には行かなくて正解。
あそこにはうざい母親がいるだろうから。

▼ストライプブルー:原作/森高夕次・作画/松本幸太朗
アー坊、関口平太、八五郎、直木の一年生主要メンバーを起用した野球部の紅白戦が開始。
アー坊の両刀投げ初の実戦となるバッターは肝尾。
相変わらずモエモエうなってどことなくオタクっぽいが
バッティングセンスはピカイチなので
アー坊の両刀投げの潜在能力を引き出すには打ってつけ。
ここへきてようやく野球マンガらしくなってきました。

今まで、女の子にアー坊達が振り回される野球以外のストーリーが中心だったので
アー坊がマウンドに立つこと自体が新鮮に思えてしまった。

▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
フィギュアオタクがケーキを作ると、
女の子フィギュアをケーキのデコレーションとして飾るんですか。
実際、そんなものを出されたら他人から変な目で見られるのは仕方がないかなあ・・・
ネタとして作る分にはおもしろくていいのかもしれんけど。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
飛行機の窓際の席に座っている時に、
子供が窓の外を見たいと駄々をこねても絶対席を替わってやらない、というのは
電車で運転席の後ろで前の景色を見ている時に
見知らぬ子供が見たがっても絶対譲らない行為にも通ずるものがありますね。
大人だって窓の景色を見たいモンね。

あと、電池切れで4本のうちの1本しか電池を交換しないというのは
危険じゃないのか・・・?

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2007年11月15日 木曜日


月刊コミックラッシュ 2007年12月号
2007年10月26日発売
秋田書店 490円
能田達規センセの傑作「おまかせ!ピース電器店」の続編が掲載されるというので
買ってみました。
のー先生は前にもコミックラッシュに読み切りマンガを描いていて
その度にこっそり買って読んでるオイラです。

▼おまたせ!ピース電器店:能田達規
6年前に週刊少年チャンピオンに連載されていたSFコメディ
「おまかせ!ピース電器店」の続編にあたる作品。前後編の読み切り。

早速読んでみると、おまかせ!から数年後という設定でもなく、
以前のおまかせ!となんら変わりなく、しっかりSFドタバタコメディを踏襲しており、
往年のファンならスッ・・・とのめりこめるお話。
ケンちゃんと桃子のラブラブシーンが多数アリ、月影アイや、ノリ子開発のマシンも登場し、
女性陣の華やかな活躍が目立つ。
これまでのピース電器ではあまり見られなかったストーリーだ。

最近、のー先生は、J2の愛媛FCのマスコットキャラクターを手がけた関係もあり、
サッカーマンガを多く描いていましたが、
のー先生のもう一つの得意分野であるSFコメディの作品も今、こうして見ると
未だ錆び付いておらず、本誌に合わせて女の子多めの内容にしつつも
久しぶりにオイラの大好きだった、のー先生の近未来ドタバタコメディを堪能できて
読み終えた後は「やった!」という気持ちでいっぱいになれました。

やっぱのー先生はこの手のマンガのほうがオイラにはしっくりくるなあ〜
・・・ってなことで次号にも期待。NICE!

だけどハシラにあった次号の「重大発表アリ」はあまり期待しないでおく。
期待通りだったとしても、コミックラッシュじゃ(以下自主規制)


ピース電器以外の作品も読もうと思ったけど、
訳の分からない女の子がやたらと登場するマンガが多かったので
こりゃ、オイラが読めそうな作品はないな・・・と思ったらこんなの発見。

▼新新宿駅企画課あるぷすひろば:原作/水越保・作画/たかはしまもる
読み切り。主人公は美那都みらい(みなとみらい)という鉄道オタクな女の子。
みらいは少女時代、父と一緒に
無数の人々の思いと人生が交錯する駅へ出かけたことがきっかけで
電車の魅力に取り付かれてしまい、そのまま後戻りのきかない鉄道オタクの道を走り、
現在は乗降人員日本一である新新宿駅の企画課に所属し、
その鉄道オタクぶりを遺憾なく発揮している。
そんな鉄道好きな、みらいの暴走シーンを堪能する鉄コメディ。


鉄道マニアがこれ読んだら果たして笑えるのであろうか?
とにかくみらいの鉄道マニアぶりがすさまじい。

宝物としてブルートレインの生写真を持っていたり、
各駅の発着メロディについて悦に入って語り始めたり、
お客様に引退した車両の部品をあげることを提案したりと、
みらいのセリフや体全体から彼女の鉄道へのねじ曲がった愛が
ビシバシ伝わっておもしろい。

さらには、攻撃された時の「もは!!」「クモハっ!!」などの叫び声や
南海電鉄・ラピートの正面顔の鉄仮面をした父親が登場するなど
全体的に大技小技をきかせた鉄パロディが散りばめられていて笑える。
鉄心無くとも、みらいの行きすぎた鉄道オタクぶりに心から楽しめるマンガだ。
嫌味のない天然な女の子キャラを起用して
車両形式やダイヤグラムなどの鉄道ファン特有の
理数系の固いイメージを払拭するのに貢献しているホットなトレインコメディと言える。

もし、もう1度読み切りを描く機会ができたなら
今度は青ガエルを登場させて下さい。


 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP
2007年11月14日 水曜日


週刊少年チャンピオン 2007年50号
2007年11月8日発売
秋田書店 250円
▼バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ〜崩壊への序曲〜:
原作/宮崎克・漫画/松枝尚嗣・監修/スタジオサバイヴ

同タイトルのゲームソフトのマンガ化。前後編の読み切り。
CERO C区分のゲームが元だけあって
迫り来るゾンビの頭部を狙って主人公が銃で倒すシーンが多数。
でもさほどグロくはないし、ウイルスに冒されたゾンビが次々に出てきて
主人公に倒されるシーンは素直におもしろく感じる。
実際のゲームはどうなのか知らないけど。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
キノコ水原、トムくんのキーワード入りのヒントを導き出して
奇跡の大逆転劇をやってのけました!

3段積まれたサイコロの上に、残りの2個のサイコロを乗せるというのは
ある程度予想できましたけど、
その方法がまずカップの中で3段積んでから、
皮製のカップの外側からサイコロ2個を掴んで乗せるという、
イカサマ無しのキノコくんの持てる技術の限界内でやって見せたのがすばらしい。
しかも積まれたサイコロ3段の上に2個のサイコロを乗せた
その外観はまさしくキノコそのもの!
立派にそそり立つキノコ水原らしい秘策となりました。

これでキノコくんは40ポイント。ヨシヲは36ポイントなので
ヨシヲの肛門に4つの傷が刻まれることになります。
その役目はもちろん阿鼻谷センセってことで♪

ちなみにキノコくんの夢は獅子堂学園を卒業したら東大へ入り、
将来は官僚になって国家のために働くのだそうです。
・・・とここまではいいのですが、
その後が最悪で、適当な所で天下りをして
退職金で得た金で豪邸を立てて本物のメイドさんを雇って
あんなことやこんなことをするのがキノコくんの本当の夢。

・・・・・・キノコくんは女の子が好きだけど全くモテないタイプだな。
だからお金で女の子を買ってメイドのハーレムを作ると・・・
全くスケベなキノコだ(笑)。

ま、その夢を叶えるまでの道のりは決して楽ではないと思うので
今回のギャンブルは度胸をつけるにはいい経験になったんじゃないの?

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
剛、鉄をかばったせいで芹沢の手下に動きを封じられてピンチに。
でも不思議と剛が芹沢ごときに倒れてしまう気がしないのよね。
剛の熱い心意気は必ず誰かに通じるはずですから。なあ鉄。
・・・と意味深なことを言ってみる。

▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
ミニライダー・さくら出陣!でも走り終わってみればすっぱだか。
原因はもちろん全部ヒツジくんのせい。
偶然にしてもとてもよくできすぎてます。

▼現代怪奇絵巻:根本尚
寝ているときにトイレに行きたくなくても、トイレでおしっこをする夢はよく見ます。
幸い、今のところはそれでふとんに日本地図を描いたことはありませんが
思わずドキッとしてしまう。

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 45号 46号 47号 48号 49号
2007年11月9日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2007年49号
2007年11月1日発売
秋田書店 240円
11月8日にようやくストライプブルーの単行本が発売。
チャンピオンに言わせると、ストライプブルーは「青春☆トキメキ野球漫画」なのだそうだ。
オイラもそう思ふ・・・

▼範馬刃牙:板垣恵介

勇次郎は集結した強者達に対して「烏合の衆」ときましたか。
確かにその方が聞こえはまだいいやね。
でもやっぱオイラにとっては家屋に侵入するゴキちゃんだなあ。

で、ピクルくんとはアクションを起こすのはまず勇次郎。
ピクルくんの方が体がでかいんですねえ。
ナニもピクルくんの方が(以下自主規制)

▼ナンバMG5(エム・ジー・ファイブ):小沢としお
芹沢の手下共を力でぶっ倒していく伍代と大丸。
やっぱこの2人は強いですね。
剛の中学生時代の親友が若狭と桜であったように
高校ではこの伍代と大丸が剛にとって心強い仲間となっている。
芹沢戦に決着がついた後は鉄が加わることが理想。
芹沢は悪に徹しているから伍代や大丸もこんな雑魚に屈することなく
ヒーローであってほしいんですよ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
まあ、イカの寿命は実際2、3年で終わってしまうらしいから
イカ娘の余命が1年というのは現実的なのかも。
血にイカスミが混じっているのはどうかと思うけど。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊

キノッ!!キノッ・・・
キノキノキノ〜ッ!! 
キノコッコォオオ〜ッ!!!!


スタッキングダイスの練習時間を得るために
土下座してキノコの鳴きマネをするよう命令するヨシヲ。
本来ここは笑うところなんでしょうけど
いじめの構図を見ているようで笑うに笑えなかった・・・

いくらギャンブルで己の体の一部を購うこともあるといっても
トムくんの指に対してキノコくんの場合は肛門ですからねえ・・・
つらい役回りだな。

しかし、6個目のサイコロをテーブルを叩きつけて宙に浮かして
6段積みを成功させる戦法がアリなら、
こちらもサイコロをたくさん使うなど真っ当な方法ではない
ルール範囲内での工夫を凝らす余地はあるはず。

あの痛々しい思いをして得た10分の間に
トムくんがどんな策を考えたのかにも注目。

6×6=36点をたたき出した悪魔の勝負師から奇跡の逆転劇を見せたその時、
きっと一皮剥けたキノコになるに違いない。期待。

▼ヤンキーフィギュア:ミッチェル田中
卓球をしただけで服が破けるなんて
フィギュア用の服ってヤワにできてるんだな。

さくらが「たまにはあきらめずにつらぬいてみろ」
「きっと何かが見えてくるはずじゃ」と言った際に
この後何が見えてくるのか容易に想像できてしまうところが
なんとも悲しいですな。ハハ。

▼コトノハ学園:佐藤将
今回は文章とは関係ないフツーのギャグマンガでしたが、
肉ばっかり食ってると、人の体に動物の肉体が混じるというギャグがおもしろかった。
絶対ありえねーよ。
でも肉ばっかりよく食べてられるよなー。

今回の依頼人は、牛丼を食べる時も牛肉だけ食べて
米とタマネギを全て残すという徹底した肉食ぶりですので
飲み物とかも野菜ジュースはもちろん
普通のジュースやコーヒーすらも飲んでないんでしょうね。
やっぱ動物から搾取した乳に限るんですかね?

▼鉄鍋のジャン!R:西条真二
ブルーに続いて、水月も100点満点。しかし水月が
「残念やったなブルー!!アンタ以上の点数にはならんかったけどな!!」
と言っていたので、
ジャンが100点以上のスコアを叩き出すことも考えられますよね。
審査員達の席に11点以上用の隠しボタンがあるんじゃないか?

そうでなければ例によって食べ物にだけはウソをつけない
大谷日堂の神の舌を唸らせるしかない。
ジャンならそれも可能なのだが・・・

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 44号 45号 46号 47号 48号
2007年11月2日 金曜日