じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2009年6月分

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今月読んだマンガリスト:4冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2009年27号 週刊少年チャンピオン2009年28号 
週刊少年チャンピオン2009年29号 週刊少年チャンピオン2009年30号 第18回転校生



第18回 転校生(売却・処分)
25冊
●最強野球部リベンジャーズ 全9巻 小学館 平松真
●球魂 全16巻 小学館 岩田やすてる

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2009年6月27日 土曜日


週刊少年チャンピオン 2009年30号
2009年6月25日発売
秋田書店 260円
▼弱虫ペダル:渡辺航
1年前の金城VS福富のエピソードを読んでみると
金城は仲間思い&絶対諦めない精神バリバリの持ち主だということを
再認識させられますね。
金城の内なる熱い闘志が一匹狼の福富に届くのも時間の問題。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
病室の壁に塗りたくられたピーナッツバターをなめつくすフグオパパは
もはや人間のとる行動じゃないよね。
・・・ってかピーナッツバターを壁に塗りたくる案を思いつく
フグオ母子も尋常じゃないですが。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
自分が作った落とし穴に誰も引っかからないからと
小枝であからさまな道しるべを作ったイカ娘に失笑。

イカ娘は落とし穴よりも、相手を罠にはめる小道具を思いつく方が
才能あると思う。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
最後に鯉太郎がぶつかった親方の息子さん(?)、
「鮫島鯉太郎、お前は鮫でも鯉でもない」
なんて言うからてっきりメダカとか言うのかと思ったら
「雑魚」ですと!

人の名前を使って力の差を喩えるなんて
息子さんも大人しい顔して言うことはエグイね。
阿形よりも性格悪だな。
こうなるとやられっぱなしの鯉太郎を応援したくなりますよ。

▼ツギハギ生徒会:伊藤正臣
久々に出たな、女性キャラの下着が脱げそうなエロチックな描写が。
ホント、あれ見る度に、そんな下着のつけかたしている女なんかいねえよ!
とツッコミ入れたくなるんですけど。

▼号外!!新撰組カズエ:吉川聡史
カズエの入浴シーンは全く色気がなかったなあ・・・
せっかくへなちょこな男2人と混浴しても
フンドシ締めてたし、胸はサラシをしてたし
上着を着ているのとなんら変わりないじゃん。

まあ、女の意識を無くさせる点では合格点なのだが・・・

▼すくらっぷブック:小山田いく

1980年から2年にわたって週チャンで連載されていた学園コメディが
約27年ぶりに読みきりで再登場。
タイトルは聞いたことあるけど未読。

やっぱり描写は時代の流れを感じさせるが、
キャラが明るい分古くささはさほど感じられず。
しかし主人公の晴ボンが立ち去る時に4本足になる描き方は久しぶりに見た。
あとコマの隙間にローマ字で文を書くのも。
これぞ古き良き昭和マンガの証だ。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
今回はヨガリウオの威力大公開と言ったところか。
1匹だけでジャスミンのあのもだえよう。
この後、さらに連敗して14匹のヨガリウオ追加で
普通に考えたら耐えられるわけありませんが、
次週はジャスミンが大量のヨガリウオの快楽地獄から
どう克服するかが見られる予定となっております。

もう今は大金が懸かったギャンブルやガトー姉妹の強運よりも
ヨガリウオが皆の注目の的だ。

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2009年6月25日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2009年29号
2009年6月18日発売
秋田書店 260円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
春巻は同じアパートに住んでいるおばあちゃんから夫の形見を受け取り、
その中にあった軍服を着てみたところ、
なんとそれを見たおばあちゃんが戦死した夫が帰ってきたと勘違いしてしまうとは・・・

でも春巻にしては年寄り孝行で良いことをしているんじゃないか。
珍しい。

▼みつどもえ:桜井のりお

「ドアの向こうにはさぞ素晴らしい光景が広がってるんだろうなぁ・・・」

プールの女子更衣室を見てそんなセリフをサラッといってのける
小学六年男児が素敵だ。

そういや最近、スーパーでも水着に着替えるための巻きタオルを
見かけるようになりましたが、あれ最近の小学生って使っているんですかね?

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
広島編で、今まで剛の修学旅行と大丸のヤンキーバトルが同時進行していたけど、
剛の方はごく普通に旅行を楽しんでいたので、
自然と注目度がピンチを迎えている大丸に片寄ってしまって
剛はあまり意識していなかったなあ・・・

しかしようやく剛と伍代が広島で合流・・・って
そんなところでフツーに合流するとはスンゲー偶然だな。
しかも病院。伍代は剛をかばって大丸の一件を隠すつもりなのか?
そんな気がしますが。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
たけるの風船を使ったおっぱいネタは、
低学年の男子なら当たり前の行動だろう。
こんなの下ネタにも値しない。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
ここまで、ダーティプレーに加えて運の強さも窺えるガトー姉妹ですが、
さすがに悪魔と取引して一年分の運と大人の体を手に入れたってのは
いかがなものでしょうねえ。
一年分の運はともかく、子供が一瞬にして大人になるなんて、
どんなイカサマを用いてもムリでしょ。

2人は激貧のスラム街で育ったっていうから
もしかしたら麻薬に手を出して頭がラリっているのかもしれないね。

▼らんぽう:内崎まさとし
1978年から9年にもわたって週チャンに連載されていた有名なギャグマンガが
奇跡の読みきり復活。アニメにもなった。

絵柄はこれまでの70年代の読みきり復活マンガの中では一番平成少年マンガらしい。
ギャグに動物(らんぽうがニワトリに変身して卵を産む)を使うのは少々古くさいが、
それも当時の作風と変わらない証拠であり、ヘンに現在風にアレンジするよりは
ずっと素直でいいと思います。色は褪せてないです。GOOD。

そういや、チュー太郎は出てなかったなあ・・・

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
あの女船頭さん、自分が鯖アレルギーだと思いこんでるメイドさんに
鯖を食わすのはいいけど、その食わせ方が・・・ねぇ。
でも同じことをナガレがやってもメイドさんは許してくれそう。そんな気がする。

▼号外!!新撰組カズエ:吉川聡史
また、おバカな女新撰組が再び。

新撰組は弱肉強食の世界。
奪われた食事は相手の口の中に入ってでも奪い返す!!
カズエはそれを難なくやってのけた!!
・・・ってこれじゃあ弱肉強食じゃなくて親鳥が口移しで雛にエサを与える
親子愛じゃないか・・・そりゃ惚れてしまうよなあ、二番組伍長。

▼畳の上のミクロ:吉木まさかず
柔道は投げられても強くなる・・・か。
投げられる中にも何かを体で感じ取っているってことだな。
なによりその一言が、投げられることは決して負け犬ではないということを
痛感させられます。
柔道に限らず格闘技全般に通ずるものがあるのかも。

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2009年6月19日 金曜日


週刊少年チャンピオン 2009年28号
2009年6月11日発売
秋田書店 250円
▼弱虫ペダル:渡辺航
前半の巻島の金持ちっぷりも、巻島の家の中を荒らす田所のイノシシぶりも
箱根駅伝のビデオを見てからは、そんな先輩達のお茶目なやりとりなどどこ吹く風。
一年生達は先輩達の解説も交えながら箱根レースの過酷さを事前に知ることとなる。
この切り返しがすばらしいなあ。先輩達策士だ。

個人的にはもうちっと巻島の家の様子を見てみたかったですがね。
後、田所の普段の暮らしも気になるところ。

▼釣り屋ナガレ:竹下けんじろう
お嬢とナガレの釣り対決、もしお嬢がナガレよりも大きいサイズのカツオを釣ったら
ナガレの左目の秘密が露わになる・・・

いきなりすごい勝負を吹っ掛けてきたお嬢ですが、
なんか勝っても負けてもナガレの左目は読者には秘密のままのような気がする。
いろいろと事情がありそうだし・・・

▼侵略!イカ娘:安部真弘
悟郎は千鶴の趣味に合わせて軍服姿でデートかよ!!

にしても、イカ娘は嘘偽りなく千鶴の理想の男像を悟郎に伝えたし、
悟郎はその言葉を信用して軍服を着用したし、
千鶴もちゃんと軍服を着てきたし、一応、3人の信頼関係は成立しているみたいだな。
あとは悟郎がイカ娘にご褒美の伊勢エビをあげればハッピーエンドだ。

▼月とスッポン:柳沢きみお

約27年前まで週チャンで連載されていた作品が読みきりで登場。
読んでみると、舞台は連載終了から27年経った東京の世田谷。
主人公の親友・藤波正平がラーメン屋を始めて、
とある子供2人がラーメン屋に入ってくると、その子らは主人公とその彼女の顔そっくりで
話しかけてみたら、なんと2人は主人公の子供でした・・・

ってな感じの藤波にとっての思い出話的な内容になっておりましたが、
当時の週チャンを読んでいた読者ならばきっと藤波と同じ気持ちになるのでしょうね。
その後、27年経った主人公・土田新一と花岡世界(良い名前だね)がやってきて
まともに顔を見せない演出はニクイのですが、
絵柄は先週の「花のよたろう」同様、平成の今となっては青年誌レベルで
「『萌え』『学園ラブコメ』ブームはこの作品からスタートした!」のコピーは
大いに嘘偽りアリ!!と言わざるを得ない。
もっと別のコピーを用意すればいいのに。

内容自体は普通におもしろレベル。

▼畳の上のミクロ:吉木まさかず

「俺にとって柔道はスポーツじゃねぇ・・・殺し合いだ」

その殺人的なノリで勝負の場所を畳からコンクリに移されるのは
ミクロくんじゃなくても嫌だぞ剣崎。

しかし、ぼくノートを破こうとして何気なく内気なミクロくんの闘争心を
かき立てているのは紛れもなく剣崎なのよね。
己のプライドを満たそうとすればするほど、ミクロくんが強くなっていくという
妙な関係を築いていくのかしらこの2人。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
鯉太郎、阿行に何度も体当たりしても全く歯が立たず。
しかし闘争心&負けん気が人一倍なので負け犬感全くなし。
鯉太郎の周りには父親や阿行、そして鯉太郎自身も
皆、鬼神のような闘争心を持ってますので自ら引くことはありえないのでしょう。
熱い。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
最初はジャスミンが雰囲気的に勝つかと思ったけど、
ガトー姉は飢えと暴力が支配するスラムで育ったのか。
そりゃ黒いわ。
早速、ジャスミンが投げたサイコロに自分のサイコロをわざとぶつけて
ジャスミンのサイの目を変えてしまう腹黒さを見せつけてます。

ジャスミンは腹黒くなかったのか?
このままで済むとは思えないけど。

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2009年6月15日 月曜日


週刊少年チャンピオン 2009年27号
2009年6月4日発売
秋田書店 270円
▼弱虫ペダル:渡辺航
自然を味方につけた真波くんの走りは
本人の性格同様、爽やかっすねえ。
坂道とはまるっきり違うタイプのクライマーだなと痛感させられる。

対して、今のところ坂道が味方につけてるのは
総北高校自転車部の皆様方ですが
このインターハイでさらに真波くん同様、
自然を味方につけるなんて展開はアリなんでしょーか?

▼畳の上のミクロ:吉木まさかず
ミクロくんは補習授業中に空気イス、そしてそれを保てた記録を
例によって「ぼくノート」に記入ですか。
やっぱり後ろ向きだねえ。おまけに頭も良くないし
キャラとしての魅力はナッシングですが
そのヘタレさが、剣崎くんに匹敵する強さを持っているのかもしれないとはねえ。
世の中何が人を強くするのか分からんもんですな。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
ヒーローショーのキャラチョイスと舞台裏のスタッフ達のやりとりに失笑。
イカ娘が見ている時に限ってなんで、敵キャラのボスがイカ魔人なんだよ・・・

▼花のよたろう:ジョージ秋山
週チャン40周年記念としておよそ30年ぶりに読みきりで復活。
主人公のよたろうを中心に、友情や学校生活を絡めた小学生の日常を描く。

単行本は15巻まで出ており、連載も4年くらい続いていたことから
人気があったことは窺えるのですが
あくまで私見ですが、現代ではもはや作風が青年誌向けのように感じる。
古き良き昭和の時代の子供達を描いたマンガの類なので4コマ青年誌がよく似合いそう。
並みいる週チャンマンガの中でもこの作品だけはマイペースな時間が流れている。
そんなとこ。いや、お話自体は普通におもしろかったけど。

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
大丸が広島でバトルしている安藤の背中の傷は
普通の人間の感性なら笑えないでしょあれは・・・

でも、良心を持つ人なら相手の戦意を削ぐ武器にはなるのか?

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
力士と正面からぶつかったら交通事故と同じだからと
相撲部屋へ行く鯉太郎に交通安全のお守りを渡す
マコの発想が素敵。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
女性同士のダイス対決は、共に水槽に入って、負けた方に激しい快感を与える
謎の珍魚を放つという、これまた余計なところに力を入れているギャンブルですな。
これは完全にエンターテインメント。
ギャンブラーのためにではなく、純粋に観客を楽しませるためだけのギャンブルだ。
負けた方はあまりの快感に服を脱いでしまう、なんてことにはならないよね?ね?

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2009年6月3日 木曜日