じゃりまん小学校
漫画読書感想文
2009年10月分

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今月読んだマンガリスト:4冊
NICE! は特に良かったと思う作品
週刊少年チャンピオン2009年44号 週刊少年チャンピオン2009年45号 第24回転校生
週刊少年チャンピオン2009年46号 週刊少年チャンピオン2009年47号
週刊少年チャンピオン2009年48号



週刊少年チャンピオン 2009年48号
2009年10月29日発売
秋田書店 270円
今週号は手塚治虫生誕80周年ということで
過去に週チャンで連載されたことがあるブラックジャックの特集があり、
その中に現週チャン連載陣の漫画家さんが描いた
ブラックジャックのイラスト入り色紙がズラリ。

・・・しかしツギハギ生徒会の人のはなかったなあ。
まあツギハギの作者が描く男キャラは平凡だろうし、
ピノコならいつものローレグ描写になるだろうし
作者のポリシーとは完全に合わないから描かなくてもいいけどね。

▼ブラックジャック:手塚治虫
手塚治虫生誕80周年記念&週チャン創刊40周年の特別企画として
ブラックジャックの第1話をまるまる掲載。

無謀な運転で事故を起こして死にかけている実業家のドラ息子を生き返らせるために、
父親の陰謀で事故現場の近くにいた仕立屋の少年が犯罪者に仕立て上げられ
その内臓をドラ息子に移植させられそうになるというなんともブラックな展開なのですが、
完全なブラックではなく、随所に手塚治虫風のちょっとしたギャグが見られ
むしろ楽しく感じられたのは不思議。

あのドラ息子の父親の強引なもみけし行動もよく見りゃお茶目だしな。
大体頭の骨が折れて首が折れて肺がつぶれて
胃がひしゃげて腸がねじれて(以下規制)しまってるような人を
治すこと自体無茶な話なんだよ。
そんなの三日どころか30秒ですら持てば奇跡だ。

▼ブラックジャック創作秘話:原作/宮﨑克・漫画/吉本浩二
神様がブラックジャック連載当時、
原稿の締め切りをとうに過ぎ、ぎりぎり8時間で20ページを描いた
1エピソードを関係者の証言を元に綴る。

吉本浩二って誰?
画はコテコテに濃く、むしろギャグマンガタッチにも見受けられるが
それが却ってどの人も人情味溢れるキャラになってんのよねえ。GOODだ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
アンディとフランクが飛び出したコーンに反射的に対処して
泉田の強さは本物であることを見せつけた。
だが度重なる連戦によって汚れた太い槍には叶わなかったってことだな。
田所かっこいいね。
泉田は飛び出したコーンよりも総北2人の走りのほうが
突然のハプニングになってしまった。

アンディとフランクにとっ敗北を知ってこれで泉田はさらに強くなるかな。どうかな。

▼範馬刃牙:板垣恵介
勇次郎はアメリカのワシントンで例の大統領と対談ですか。
日本じゃあんたの息子が太古のバケモノと対戦しているんですよ。
ホントに戦わなければならない相手はあなたなのに
なんでワシントンでのんびり道草食ってんだか。

▼みつどもえ:桜井のりお
まあなんだかんだあったが、矢部っちの股間が無事でなによりだ。ウン。

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
いよいよ剛に勇気の時が迫ってきた感じだな・・・
事実を知った猛は、いろいろな思いが交錯してるのが見て取れるな。
何より、家族に内緒にしていたことが一番のショックなのだろうが・・・
以降、どうなるのだろう。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
王虎の偽善的な演出も他の部屋の新弟子たちには通用せずか。
この物言いで王虎もすっかり本性さらけ出して
観客たちに見放されてくれれば最高なんですが
いかがなもんでしょ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
ま、いい大人がケードロなんかしちゃだめってことですね。
せめて鬼ごっこにしようってことで。

▼え!?絵が下手(へた)なのに漫画家に?:施川ユウキ
自身のまんが道を綴ったものらしいですが、
オイラの場合は施川センセは絵がうまいヘタ以前に、
ギャグセンスが難解でツボにはまりませーん。
「酢めし疑獄」もオイラにはよー分からんマンガだったし。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
阿鼻谷の体には己の導いた数式を模様にした不気味な刺青が。
やっぱ尋常じゃねえよ。
天才となんとやらは紙一重だなアヴィ・・・

何気にエミリーの脱衣に興奮する水原がナイス。

▼ガリガリ!!:元木まこと
よく見ればタイトルのロゴに棒アイスがあるんですが、
それはやっぱりガリガリ君を意識してのことなのか?
にしてもそれだけでタイトルを「ガリガリ!!」にするのは
どうかと思うけど。

それに六郎くんのヘアスタイルはどうもできそこないの
ドナ@ド・マクドナ@ドにしか見えんなあ・・・

しかし今回は親分の六郎くんが実は1年生であったとか
ボケをかましまくりでおもしろさはそこそこあったように思える。
あとは子分その1である清水くんが
今後もずーっとイジメられるだけの存在にならないようにしていただきたいもの。
なんでもいいから笑いとかガッツとか彼の良い持ち味を見せて欲しいモンだ。

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2009年10月29日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2009年47号
2009年10月22日発売
秋田書店 260円
▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
まあ、日本ではハロウィンはクリスマスに比べて
マイナーなイベントですからね。
せいぜいカボチャのオバケが出てくるくらいの知識しかないですが
逆にその知識のなさ故にハロウィンのオバケの仮装を大げさに表現して
大沢木一家を文字通り大騒ぎさせるギャグがすばらしかった。
大沢木一家の平穏な日常を目の当たりにできる回だ。

▼ゴッドハンドBJ:浜岡賢次
全3話の最終回。元ネタであるBJの作者にちなんで漫画家ネタですか。
なんか浦安鉄筋家族の十三階段を思い出させるお話だったなあ・・・
腕がグニャグニャに曲がってしまった塚王サム先生に代わって
馬場親子が作品を描いておりましたが
せめて内容だけは明るいものであってほしいですね。
チラ見えしたけど間違ってもホラーじゃないよね?

▼弱虫ペダル:渡辺航
田所・鳴子・泉田の前に突然転がってきたコーンは
田所と鳴子に味方してくれそうな気がする。
綺麗で完璧なものほど、突然のトラブルには対処できないものだ。

でもこれでもし、泉田がこのトラブルを切り抜けることができたら
その強さは本物だと思いますが、
最悪は福富が金城にやってみせたような最悪なケースもありえるからな・・・
「俺じゃない、アンディとフランクがそうさせたんだ!」とか言いながら。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ

切れただろ・・・
バーカ・・・

それは自分のくちびるが切れたことを言ってるんじゃないよね、
と思っているのはオイラだけじゃないはずだ。

鯉太郎に張り手を顔面にぶちかまされても
まだなお上から目線で高飛車な態度を取り続ける王虎がステキだ。

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
「津蛇沼」とか「ユワザヤ」とかビミョーなセンスだな・・・

いや、どうでもいいですが剛も白百合でアタマ張ってますよ猛兄さん。
カタチがどうであれ。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
歩数計ネタ。
オイラもてくてくエンジェルという歩数計を使って歩きながら楽しんでますよ。
でもイカ娘じゃないけど歩数計って自分は相当歩いたつもりでも
意外と歩数が稼げてないんですよね。
イカ娘みたいにインチキしたくなる気持ちが分かるわあ。

▼ガリガリ!!:元木まこと
新連載学園グラフィティマンガ。作者は前に「いざ!!海高剣道部」を
描いていたヒト。

山条高校の新1年生・吉岡研悟くんはバラ色の高校生活を夢見て
女子部員のいる部活に入ろうといろいろな部活動を見て回るうちに
謎の「子分募集」ののぼりに目が止まり、その後その親分である
アフロヘアの男子学生・長井六郎のペースに巻き込まれ
彼の子分にさせられてしまうのだった。
しかも既にいかにもいじめられっ子そうな犠牲者1号くんもいるご様子。

なんつーか画もストーリーも一世代前っぽいなあ・・・
親分の長井六郎は頭悪いがケンカはそれなりに強いか
あるいは殴られても平気という設定か?
いずれにしてもこの1話からだけでもアホな空気を十分に醸し出してるのはよく窺えた。

しかし部活動の勧誘からいきなり得体の知れない怪しい男の子分募集に
話を持って行くなんて、前の海高剣道部にもない発想だ・・・
これで高校生活が楽しくなればいいのだが
不良が出る分殴り合いも多くなるだろうし行く先が不安。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
さすがにオバマの死亡率90%は当たっちゃうんじゃないかなあ・・・
そろそろエミリーの邪魔が入りそうな予感。

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2009年10月22日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2009年46号
2009年10月15日発売
秋田書店 260円
んー、新連載の「妖変ニーベルングの指環」、結構おもしろいじゃないですか。
恐怖を欲する愚か者の少年が主人公という設定は
言い換えれば怖い物知らずのバカ野郎。
さらに正義感もなく恐怖を求めて狂人巣くう異世界で大暴れするってのは
ストーリー的にもチャンピオン作品らしくていい感じだ。

ここ最近ファンタジーマンガの分野では何かと凶作が多い週チャンの地で
「妖変ニーベルングの指環」は久しぶりにファンタジーの分野で
大当たり作品となることができるか。

▼ゴッドハンドBJ:浜岡賢次

ハハハ、医者の娘が活け作りにされた鯛を
機械仕掛けで治しちゃ直しちゃダメだろ・・・
でもおもろい。
これは馬場親子が人間を直すよりも機械を直した方が
才能が活かせるという設定なのかなあ・・・
ってか人間治せるのか心配になってきた。

▼みつどもえ:桜井のりお
「母ちゃんに見つかったエロ本は死んだも同然」ですか。
確かに言われてみればそんな気がしないでもないな。

じゃあ母ちゃんにエロビデオを見られた場合は?
さらに母ちゃんに自慰(以下自主規制)

▼弱虫ペダル:渡辺航
田所と鳴子は負けを何度も経験して強くなってきた
いわば汚れた槍。

それに対して泉田の「アンディ」と「フランク」はどうなのか。
負けは経験してるのか。

田所と鳴子がお互い、負けの経験をすることで強くなることを語り合う中、
気持ちをひとつにして、田所のことを普段はオッサンとしか言わない鳴子が
「田所さん」と言ったセリフが印象的。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
敵ながら王虎のヒールっぷりが気持ちいいねえ。
鯉太郎ももともと善人ヅラするような性格じゃないんだから
もちっとヒールっぷりを解放してもよさそうなものだが。

▼考える学校:亜太川ふみひろ
2週連続掲載。多分読みきり。
ロダンの考える人みたいな恰好をした哲学系男子ほか、
様々な考える人が登場する学園ギャグ。

画はコッテコテのいかにもギャグマンガ風で
これだけでも好き嫌いがはっきり出そう。
ギャグそのものもこのマンガのツボにはまる人には笑えるんでしょうけど
オイラにはそのツボにはまらず何が何やらさっぱり。

いっそその画なら潔くストレートなお下品ギャグマンガで勝負した方が
良かったしれんね。
もちろんそれでも好き嫌いは出ますけど。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
阿鼻谷は弾丸9発の死亡率90%のロシアンルーレットでも
運良く生き残るだろうと予測して、弾丸9発持ち越したまま
次の勝負に挑むオバマ。

なんかそこまで警戒されると弾丸10発でも
生き残るんじゃないかと思えてきたよ。
扉絵の阿鼻谷を見てるとますますそんな気にさせる。

一方、水原は美華さんに湿ったキノコのような薄気味悪い愛の告白。
水原のストーカー変貌一歩手前の恍惚の表情がたまりまへん(苦笑)。

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2009年10月15日 火曜日


第24回 転校生(売却・処分)
13冊
●ごっちゃんです!! 全5巻 集英社 つの丸
●光の島 全8巻 小学館 尾瀬あきら

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2009年10月13日 火曜日


週刊少年チャンピオン 2009年45号
2009年10月8日発売
秋田書店 260円
▼ゴッドハンドBJ:浜岡賢次
元祖!浦安鉄筋家族の浜岡賢次センセが贈る
3週限りの短期集中マンガ。
なんでもこのマンガの構想に5年の歳月を費やしたとか。

先週号の予告を見た限りでは、
手塚治虫センセのブラックジャックのパロディ版じゃないかと思ってたけど
いざ読んでみると案の定。
しかし、本家のような緊張感はなく、ほのぼのとしたギャグに仕上げたのはイイ。
なかなかおもしろいじゃないですか。

▼元祖!浦安鉄筋家族:浜岡賢次
ジャンボカレーを便器の形(汚物つき)に食い残す仁を見て
やっぱりこのマンガは真のお下品ギャグマンガなのだと改めて認識した次第。

▼弱虫ペダル:渡辺航
泉田くん、あんまり「アンディ」と「フランク」を褒めすぎると
単なるナルシスト&ギャグキャラに成り下がってしまうぞ・・・
そろそろレースに集中した方がよいのでわ・・・(滝汗)

▼みつどもえ:桜井のりお
ビリビリに破れて宙に舞う無数のエロ本の破片で
あんな変態的な宴写真が撮れるなんて
もはや神業としかいいようがない。
今週も作者のエロスな発想が冴え渡る。

▼侵略!イカ娘:安部真弘
栄子が小さい頃に遊んでいた人形のジョニーとデップが
10年ぶりに感動の再会を果たす話になるのかと思いきや
物置であまりに変わり果てたジョニーにたまげる。
あのあと長年物置に放っておいた栄子に何かの呪(のろ)いが
かからなければいいですが。

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
猛の漢字断念ひらがなサインを見て笑うクラスメートと
青ざめる剛のギャップがおもしろし。
事は深刻ムードだけど。

▼バチバチ:佐藤タカヒロ
ついに鯉太郎と王虎の対決ですか!!
勝負前に鯉太郎がぶつかり稽古で気合いが入れば
王虎はナルシストぶりに気合いが入っている。

もちろん、鯉太郎に勝ってもらいたいところですが、
王虎の異常なまでの上から目線なパフォーマンスにも期待したいところ。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊

撃てオマハッ!!!!
貴様の脳ミソの色を見せてみろーッ!!!

いや、オイラはむしろアヴィの脳ミソの色と血液の色が見てみたいですが・・・
一応、ヒトなのかどうか確認のために。

それにしても1人の人間が己のこめかみに銃を向け引き金を引こうとしている時に
脱衣が完了しないうちに死ぬなと言わんばかりの水原の外道っぷりがGOODだなあ・・・
人の死をよそに女体に群がるハイエナと化している。

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2009年10月8日 木曜日


週刊少年チャンピオン 2009年44号
2009年10月1日発売
秋田書店 260円
45~47号の3週に渡って集中連載する予定の浜岡賢次氏の新作は、
今のところはどう見ても手塚治虫氏のブラックジャックのパロディ版だ。
でもこういう人気キャラを茶化したマンガは浜岡氏の得意とするところだから
ある程度期待はできそう・・・かな?

▼侵略!イカ娘:安部真弘
階段でコケたはずみで頭を打って記憶喪失になったイカ娘ですが、
語尾に「ゲソ」をつけて、千鶴を本能的に恐れおののくのは以前と同じなので
あんまり記憶喪失だという認識はないですね。
むしろ、イカ娘に「お姉ちゃん!」と言われて顔を真っ赤にする栄子のほうが
新鮮さを感じる。

▼みつどもえ:桜井のりお
いわゆる、寄せてあげるブラはよく聞くけど
おなかの肉まで寄せてあげるブラなんてあんのかよ・・・
女性ならではの発想だなー。
おもしろくてイイ。

▼弱虫ペダル:渡辺航
巨大な肺活量を誇る肺が田所の武器!!
車で言うなら大排気量エンジン搭載車ってところか。
自分の体の筋肉ではなく肺に注目したところが
田所らしくて実におもしろいです。

一方の泉田くんは「アンディ」と「フランク」って一体誰だよ!?
こっちもこっちで別の意味で自分の体を武器にして
おもしろいキャラになっております。

この2人に比べたら鳴子の武器は平凡。もっとがんばれ。

▼ナンバデッドエンド:小沢としお
猛は市松高校に何しにやってきたんですかね~。
これが彼女との待ち合わせ場所で、すっぽかされるオチなら笑うけど、
やっぱそうじゃないんだろうなこの空気は。

▼ギャンブルフィッシュ:原作/青山広美・作画/山根和俊
なんだ、もうキングオバマに死亡フラグかよ。
いくらアヴィが非人間だからって早すぎるぞ。

まさかアヴィに1回も銃口を向けることなく終わってしまうのか?
それに罰ゲームの阿鼻谷像もエミリーに阻止されそうだし
このままだとアヴィイベントを楽しむことなく終了しちゃいそうだな~。
この試合の楽しみがカイザーのエロエロぶりだけってのも・・・ねぇ。

▼ツギハギ生徒会:伊藤正臣
この人の描くネコの顔もまた特徴あるな~。
なんかかわいくない・・・

 前月 次月 漫画TOP じゃりまんTOP 39号 40号 41号 42号 43号 
2009年10月2日 金曜日