僕の大切なひとだから  6




その日、石川は暖かな陽光に誘われて病院内にあるルーフバルコニーに出ると、軽く伸びをした。
今朝がたから、外は見事な快晴である。冬の訪れがすぐそこまで来ている東京の空は、キンと音のしそうな冷気を伴った青さに彩られて、清々しい印象を与えている。
肌に触れる大気は確かに冷たいが、風が無いので寒さは殆ど感じられない。季節の変わり目にほんの数日だけ恵まれることのある好天気だった。
今日の午後、いよいよ司馬を訪ねて山川記念病院へ出向くことになっている。毎月、司馬宛に送付している己の治療経過報告書の先月分を自ら届けるようにと、突然、中川から命じられたのは昨日夕刻のことだった。
「執刀医としては、一度は術後経過・・・あ、つまり石川先生本人をね、その目で見たいんじゃないか、と思いましてね。司馬君の方、午後半休取れるようあちらの天野副院長が手筈を整えてくださってますから―――ひとつ、主治医に診てもらうつもりで、行ってきたら?」
司馬について考える時間が日に日に増えていることをはっきり実感していても、忙しさにかまけ、会いに行こうというところまでは気持ちが回らなかった石川にとって、外科部長の提案は文字通り爆弾発言だった。相変わらずの飄々とした口調だったが、そこには有無を言わせぬ絶対感が漂っている。
「ま、ね・・・司馬先生の執刀で貴方が助かったのは事実ですしねぇ―――ちゃんと顔見て、お礼、言っといた方がいいですよぉ?」
理由をつけて断ることは難しくなさそうだが、中川の言い分に一理あることを石川も認めざるを得なかった。
何と答えたものかと、部長席の前でただ呆然と突っ立っている自分を悪戯っぽい瞳が下から覗き込んだ。
「人間、思い込みや決めつけに囚われ過ぎると、意外に目が曇るもんです。世の中、見えてるものばかりが真実じゃないですから―――大事なものを見誤らないようにしませんとねぇ」
石川は黙ったまま肯くのがやっとだった。
確かに、一度、司馬と会って話をすべきだという気持ちはあった。いくら、司馬の態度や行動の裏にあるものを読み取れずにいたとはいえ、自分は彼を容赦無く追い込み、この病院から去らせた張本人なのである。司馬に対して抱いていた大きな誤解が解けた今となっては、一言謝りたいという思いが湧き上がってきていた。
やはり、部長の言う通り、会いに行った方がいいだろう―――
軽く頭を下げると、複雑な気持ちを抱えて外科部長室を後にした。この、ふって湧いた非常事態にすっかり困惑した石川がどう対処したものかと悩んだ挙句、沢子にもう一度話を聞こうと思い立ったのは、至極当然の成り行きだったといえよう。だから昨晩、彼女から告げられた更なる事情の数々―――幾分は推測の域を出ないにせよ―――には、ただただ驚かされる羽目になったのだった。
石川は植込みの近くに置かれている椅子に腰掛けると、小さく溜息を吐いた。司馬が天真楼を出て行って以来の再会が、一体どんなものになるのか見当もつかなかった。
顔を合わせた時、果たして自分は冷静でいられるだろうか・・・過去、そうだったように、また彼に対して突っかかったりしないだろうか―――
柔らかな陽射しは、己の中にある得体の知れない不安を幾分軽くしようとしてくれているかのように、纏わりついてくる。
ここで、いくら考えていても始まらないよなぁ・・・とりあえず、午前中の仕事を片付けなきゃ―――
ガーデンテーブルに置いてあったカルテを小脇に抱え直すと、この後回診しなければならない患者達が待っている病室へ向かって歩き出す。夜勤から外され一日に扱うオペ件数を決められている現在の石川にとって、回診と外来診察がその業務の殆どを占めていた。

「先生―――石川先生? どうかしたんスか?」
目の前の患者に呼びかけられて、漸く石川は思考を現実へと引き戻した。
「あ? ああ、萩原さん―――すいません、ちょっと考え事、してて・・・」
ベッドに上半身を起こして脈を取り終わるのを待っていた萩原慎吾は、不安そうに石川の様子を窺った。
「あ・・・オレ、悪化しちゃってます・・・?」
その言葉に慌てて、石川は強く首を横に振った。
「とんでもない! 萩原さんの回復は順調ですよ。僕の方こそ、入院している貴方に余計な気を揉ませてしまって・・・」
「あっそ―――いや、そんならいいんですけど・・・何か先生、今日、元気ないからさ」
この人懐っこい男の担当となって十日を数えただけにも拘わらず、自分と同い年ということもあり、診察の合間に雑談するほど、萩原は石川にとって気安い患者となっていた。全ての患者へ平等に接しようと思ってはいても、所詮人間である―――どうやったところで個人的な好き嫌いが存在するのは仕方のないことだと、石川も割り切ってはいた。
「何か、心配ごとでもあるんスか?」
「いや、そういう訳ではないんですけどね・・・ちょっと友人のことで気になることがあって・・・」
司馬を『友人』と評した己の口にも驚いたが、いくら親しい患者から水を向けられたにせよ、今ではプライヴェートなこととしか思えない話を始めた自分の神経を石川は疑った。
「ふーん、そんなに先生が苦悩しちゃうようなオトモダチなんだ、その人・・・で、どんな人なんスか?」
石川の発言に合わせて神妙な顔をしてみせた萩原の瞳は、はっきりと話の続きを促してきた。
司馬という人物について話題を分かち合うことはつい先日中川および沢子相手に経験していたが、司馬のことを全く知らない誰かに対し、彼についての説明を試みたことは今まで無かったような気がする。例えばこの患者からしたら、僕達の間柄はどういうものに見えるのだろうか・・・?
ふと思い浮かんだ些細な好奇心に背を押されて、石川はポツポツと語り始めた。
「まあ、考え方や生き方が正反対と言っていいくらい違うんで、初対面のときから結構対立してたから・・・相手のやり方―――患者さんに対する接し方や治療方針とか、全てが気に障ってしまって、視界にそいつが入ると苛々して・・・って、そこまでいっちゃってたんですけどね・・・」
萩原は黙って石川の告白に耳を傾けている。
「でも、離れてみたら、今まで見えなかったことが色々見えてきて・・・向こうにはそれなりの事情があったってことや、それについて何一つ言い訳や申し開きをしなかったことや―――というより僕が、させなかったのかな・・・そう考えると、こっちにも大分責任があるなあ・・・なんて、思ったり・・・」
少し目を細めて相手のことを語る石川の表情が、先程の沈み込んだ様子から徐々に抜け出し、輝きを取り戻してきているのを萩原は眩しそうに見ていた。秘密を打ち明ける如くに語られるその人物は、きっと石川にとって非常に大切な存在なのだろう。その、懐かしむような語り方の中に、相手を愛おしむ感情が確かに存在しているのをこのカンのいい患者は見逃さなかった。だとしたら、『友人』というのは単なる照れ隠しで、本当は石川先生の想い人なのかもしれない―――
萩原は軽く伸びをするように背筋を丸めると、優しい眼差しで石川を見据えた。
「先生、それって、出会ったときからその人のコト、意識してたってことでしょ?」
「え・・・?」
柔らかい色合いの瞳が、からかうようにこちらを見つめている。
「え、ってさあ・・・やだねぇ、先生、何だかんだ言っても、その人が気になってしょうがないんじゃないの?」
今度は大真面目な表情で、萩原は石川の顔を覗き込んだ。
「大体ね、『相手のやり方が気に障る』ってこと自体、その人間に対してある程度評価してるからだよね」
萩原はいったん言葉を切ると、目を丸くしている石川へ頷いてみせた。
「そいつが自分にとってどーでもいいヤツだったら、そんなん気にしないでしょ? 気になる相手だからこそさ、自分と同じ考え方であってほしいって思うんだよ。でも、ま、正反対だったらさ、何とかして相手の考え方を自分寄りへ変えさせようとしたりして―――ってのは、もう立派な執着だわな。んで、それが思うようにいかなきゃ、『オマエのことなんか認めない』ってなっちゃう場合もあるんだろうけど・・・―――あれ、先生?」
今、萩原が思いつくままに述べた一言一言は、鋭い刃となって石川の心に切り込んできた。己が司馬に対してとった初日の態度をこうも正確になぞられて、驚く他は無かった。
出会った当初、確かに自分は司馬の考え方を矯正し生き方を変えさせようとした。だが、複雑な事情を持つあの男は石川の干渉を拒み、決してその心の奥にあるものを明かそうとはしなかったのである。それが悔しくて歯痒くて、彼を否定することで自己の立場を護ろうとした自分の行動は、今、まさに萩原が言い当てた通りだったのだ。
呆然としている石川を見て、萩原の中にちょっとした悪戯心が芽生えた。茶目っ気たっぷりに石川の顔を覗きこむと、声を潜めてこう告げたのである。
「好きな相手の前だと素直になれない・・・ってね―――違います?」
萩原に向けられた瞳は驚いたように瞬いたが、すぐさま穏やかで照れくさそうな色へと変化していった。
(やっぱ、ね・・・図星じゃん?)
そのままほんのりと頬を染めた石川から視線を逸らすと、萩原は新たな考えを頭に巡らし始めていた。
お喋りな看護婦連中の噂話に聞き耳を立てて得た情報では、石川・峰相思相愛説が最有力だっただけに、今、当人の口から聞いた話は萩原を吃驚させるに充分だった。また、話の流れや口調からしてその相手は同業者である確率が高い。しかし、該当者がこの病院内にいる可能性は低そうである。何しろ現在の天真楼病院に於いて、石川と対立するような人物は誰一人見当たらないのだ。
ただただ単純な『好き』という感情を認めたくないばかりに、相手に対してとる『虚勢』や『矜持』が複雑に絡み合った結果、端から見ると敵対しているような結果になってしまうというのは、子供が好きな相手に意地悪な態度しかとれないのと何ら変わりがないように思える。萩原は石川の顔をそっと盗み見た。
晴れやかな顔というにはやや語弊があるものの、妙にすっきりした表情になった担当医の様子は、自分の発言がほぼ核心を突いていたことを証明している。
どうにも好奇心を抑えられなくなった萩原は、殊更に声を落とし、
「それにしても気になるなあ、先生をそんな顔にさせちゃう人―――ね、名前くらい教えてくださいよ。どーせ、俺の知らない人でしょ?」
と石川に詰め寄った。
元々、嘘をつくのは苦手である。そこへきて、普段親しくしている患者から人懐っこい瞳で見据えられての質問だった。石川の心にほんの少し、緩みが生じたのも無理からぬことだろう。
「・・・司馬っていう、奴なんですけどね・・・」
口にした途端、懐かしい響きが石川の聴覚を刺激した。昨晩、沢子と会話した時にも何度となく口にした筈の名前が、なぜこうも胸騒ぎを感じさせるほどに己を支配するのか、石川には不思議でならなかった。だが、突然、その理由に気がついた。
―――そうか、ここが病棟だからだ・・・
彼と一番長く過ごした空間で、その名を声に出して発音したのは、なんと久しぶりのことなのだろうか。
あの、司馬が一番遠くにいた頃―――何から何まで衝突を繰り返した日々の記憶が鮮やかに甦ってきた。だが今となっては、それさえも懐かしく感じられるほどだった。
顔を見なくなって初めて、司馬が如何に自分の中で大きな存在だったかを思い知らされた。傍若無人な男の裏側にあった諸々の経緯を知って更に、心は掻き乱され胸が締め付けられるような気分を味わされている。
司馬に対して己が持ち続けていた筈の感情は、既に大きな変化を遂げている。だがそれは、新たに生じたものではなく、最初からそこにあったのだ。初めて司馬と出会った時からずっと心の底に横たわっていて、いつか石川自身が自ら気づくのを待っていたのだった。
なぜあそこまで司馬を執拗に追いつめたのか、なぜそんなにもあの男に拘わり続けたのか―――その理由もとっくに分かっていたことだった。なのに、僕は自分の気持ちが信じられなくて、その想いと正面から対峙する勇気が持てなくて、ずっとそれに背を向けようとしてきた。
しかし、もう、この気持ちを誤魔化すことは叶わない―――
石川は心の中で今一度その名前を唱えた。
司馬君―――
きみに、会いたい―――会って、きみと話したい・・・
もっと早くにきみを知っていたら―――例えば中川先生ときみが知り合うよりも前に、僕がきみと出会っていたなら・・・
今や司馬を想う気持ちが、心の平静を奪ってしまうかのように荒れ狂い、石川自身を苛んでいる。
(今からでも間に合うかもしれない。僕はきみをとり戻したい―――そして、きみをもっと知りたい・・・)
相手の名前を公言した後、物思いに耽るかのように口を噤んだ石川の横顔を視界の隅で確かめつつ、萩原は後で看護婦達から『しば』という人物についての情報を引き出そうと密かに目論んでいた。

馬鹿と煙は高い所に昇りたがるという。
雲一つ無い青空を見上げたまま、司馬は白衣のポケットに手を突っ込んで煙草を探した。山川記念病院の屋上は存外広く、今日のような好天気には日光浴を兼ねて多くの患者が上がってくる。しかし給水タンクが設置されている北側の一角だけはあまり陽が射さないこともあって、いつも人気(ひとけ)が無かった。
司馬は給水搭の脇に設えられている低い昇降用階段の手すりに凭れかかると、ライターを取り出した。チーンという金属音が冷たい大気を震わせる。そのままゆっくり紫煙を吐き出しながら、昨夜のことを思い返す。
悪夢としかいいようのない話だった。脇坂が手をまわさなかった事実に自分は腹を立てたが、冷静に判断すれば致し方ないかもしれぬと考え直していた。
日本医師連盟会長の椅子に誰が座るかは、単純に連盟内だけの思惑では決まらない。表向きは内部の投票で選出されることになっているが、それが業界ぜんたいへ及ぼす影響の大きさ故に、各界からの横槍を受け入れつつ様々な意向と照らし合わせて漸く、トップに据えられる人材が決まるのが常である。
だから、いくら脇坂が筆頭常任理事の地位にあっても、今後のことを考えた場合、所謂スタンドプレイが望めないことは司馬にもよく判っていた。どこの組織にも、こういう現実は往々にして存在するものなのだ。
そしてこれが国立大学学長の席ともなれば、もっと直截に利害関係が絡んでくる訳で、あの頃、一名誉教授だった脇坂が対抗勢力とその地位を巡って争っていた時にも、それは見え隠れしていた。
確かあの日も、外はこんな上天気だったな―――
司馬は煙を深く吸い込んだ。
呼び出されたオペ室に入った自分が目にしたのは、床に正座した中川だった。その姿勢が何を意味するのか瞬時に悟った司馬が口を開くよりも早く、中川の呟きが洩れたのだ。
―――頼む・・・司馬君・・・
頭の中だけでなく、目の前が真っ白になった。首を縦に振ることも横に動かすことも出来なかった。時が凍てついてしまったようだった。
今となってはあの時、一体、どれくらいの時間が二人の上に積み重なったのか、はっきりとは思い出せない。
気がつくと、手術台の向こうへ回り、中川の背に手をかけて立ち上がらせていた。理性では何一つ事態を理解出来ていなかったが、心はとっくに決心していたのだ。僕が先生を護ろう、と―――今まで僕は先生に世話になってばかりだった。今度は僕の、番だ・・・
それでも家へ帰ってから、中川を庇って失敗を自分の仕業にすることの是非について、何度も何度も考えた。その日、沢子が泊りの研修で不在だったのは、司馬にとって実にありがたいことだった。
翌日、中川に自分の決意を告げた。両手を包み込むように握られ、黙って頷いた恩師は、もう一度司馬に深く一礼して、それ以降二人の間にこの話題が昇ることは無くなった。
それから二日間は何事も起こらなかった。問題のオペについては司馬の執刀ミスということにしてとっくに報告を上げていたが、中川研究室の指導教諭に当たる脇坂名誉教授から呼び出しを受けたのは更にその一日後のことだった。
まず司馬が呼ばれ、続いて入れ替わりに中川が招き入れられ、個別に状況説明を求められた。そしてその翌日、脇坂の個室に二人揃って出向かされ、厳しい追及を受けた。
「自分のミスだ」と言葉少なにうなだれて後は押し黙ったままの司馬と、思いつく限りの言い訳を並べ愛弟子を庇う中川の二人を前にしながら、その実、脇坂当人は裏に隠された真実を看破していたのである。
問題になった手術中のミスについて、「やったのは自分だ」と頑なに言い張る司馬の態度が、名誉教授の少なからぬ注意をひいたのだった。あくまで、執刀医は中川である。いくら助手が優秀でも、あそこまで症状の進んだ患者の肝心な部分の術式を任せるようなことはしないだろう―――そしてそれは、まさにその通りだったのだが。
仮に司馬の言う事が真実だとして、失敗した時の詳しい状況説明を求めても、「気がついたら、手が滑っていた」という程度の答えしか返ってこないことが、また不審に思えた。手術中は神経という神経を研ぎ澄まし、その指先に全ての意識を集中させるつもりで臨むのが、外科医たる者の心得である。優秀な執刀医であればあるほど、失敗した時の指に伝わるイヤな感触をはっきりと覚えている筈なのだ。それはまた、過去に脳外科医として名声を博したことのある脇坂自身の経験からしても、疑いようのないことだった。
もしも、このミスが中川の手によるものであり、心中はどうあれ、司馬が中川を庇っているのだとしたら―――
この時、脇坂の中に一つのどす黒い欲望がかたちを為してきたことを中川はもちろん、当時の司馬も全く気がつかなかった。
そして司馬は、中川と二人でひっそりと取り交わした約束が、世の中の悪意ある力の前にはまったくの気休めにしかならず、何の役にも立たぬものとして如何にあっさりと叩き潰される運命であったかを唯一人、知ることとなったのである。
脇坂からの個人呼出しに応じたあの夜のことを思い出す度、今でも、激しい憎悪と憤怒と恥辱に心を蹂躙される。
悔しかった。己の無力さを目の前に突き付けられた気がした。そして、自分には既に選択の余地が無いことをはっきりと思い知らされたのだ。
しかし、今回は違う。切り札は、この手の中にある―――
白衣の内側から小さめの電子音が聞こえてきた。胸ポケットに手をやり、司馬はポケベル本体を取り出した。
てっきり医局からの呼び出しかと思ったが、デイスプレイに表示されたのは副院長室の内線番号である。司馬はゆっくり煙草を揉み消すと、気怠げな動作で階段口へ踵を返した。

To Be Continued・・・・・

(1999/11/7)



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−第6話に対する言い訳−
あああ、いい加減にしてーーー!!! ほんっとに、何でこんなに往生際悪いんでしょおおぉぉ、ウチの石川(涙)
5人ですよ、5人―――石川の説得に要した人数……患者の延命拒否した奥様、山崎の頑固爺、のほほんオヤジ中川、切なさ満載の沢子、ノーテンキなクランケ萩原……………疲れた。さすが暴走王、石川(意味不明)
この、カンがいいんだか鈍感なんだかよく判らない石川君がこうなんだから、司馬、どうなるんだろう……本当に、あと数回で終わるんでしょうか? この話←思いっきり、不安になっているらしい
アップ後、掲示板等で密かに人気を呼んだ萩原青年ですが、別に『お金がない!』の萩原健太郎から持って来たわけではありません。本編で柏木さんを演じた梶原善さんをもっと若くしたイメージで書きました。『萩原』という名前も『梶原』とおなじ『わら』という音を使いたくて考えた名前です。お問い合わせが多かったので補足しました(笑)
ところで、石川先生の勤務体系ですが、手術してから半年以上経っているので、簡単なオペくらいはやらされているように思います。司馬も平賀もいないですし。ただ、夜勤は身体にかなり負担がかかりそうなので、外されていることにしました。
で、司馬先生の暗い(?)過去は次回で一部明らかになります。やっと石川と司馬も顔合わせるし……
早く終わらせて、甘甘書きたいです……(死)