夢のあとさき 3
左手を伸ばして、チビの頭を撫でてやった。ほどなくして再び、微かな寝息が聞こえてきた。
泣きかけたせいか、頬を伝わりそうだった涙の筋が見てとれる。なんで夢でまで、おまえに―――それもチビになったおまえに振り回されなきゃなんねーんだ、と毒づきつつ、司馬は子供の顔に見入っていた。
チビの口から出た「ひとりは、やだ」という一言が、引っかかった。
喘息持ちの妹を優先させざるを得なかった母親に、小さい頃からいつも置いてけぼりにされてきたと、石川自身も言っていた。いくら大好きな祖母が面倒をみてくれたとはいえ、実母から引き離される淋しさは小さな子供にとって結構な痛手だったに違いない。妹にかかりっきりの母へ甘えることを許されなかった過去が、案外、大人になった石川へも何らかの影響を及ぼしているのかもしれなかった。
おそらく、子供時代の彼も繰り返し「やだ」と言ったのだ。だが、母親からは「お兄ちゃんなんだから」と諭され続け、耐えることを余儀なくされたであろうことは容易く想像できた。
それでも母親が相手なら、さっき垣間見せたように、泣きそうになりながらも唇を噛んで我慢したのだろう。しかし今、彼の前にいるのは別の人物で、しかも現世では一番親密な間柄となって久しい相手だ。チビにその意識は皆無だろうが、本能的に、甘えても大丈夫な大人だと察知した可能性はある。
司馬は自分の右腕に抱きついたまま寝入っている推定三歳児の石川を見遣った。子供というフィルターを通して見えてきた生来からの性質や嗜好が、今の石川にも通じていることをひどく納得させられる。チビと過ごしている『今』は貴重な体験として、不思議な雅量を司馬へ与えていた。
だが―――これは所詮、ただの夢だ。
第一、こんな状況が現実だったら、大惨事だ。天真楼病院第一外科は優秀な外科医を一人失うことになる。そして、司馬は勤務しながらこのチビの世話をしなければならなくなるだろう。だから次に目覚めた時には、こいつは消え『総べて世は事も無し』で、何もかも元通りになっている筈なのだ。
それでも、自分に全てを預けて安心しきって寝ている子供の姿を覚えておきたくて、司馬は隣の小さな寝姿をずっと見守っていた。
すやすやと眠る幼い存在が、ゆるやかな懐想を糧として司馬の中へ暖かく穏やかな気持ちを積み重ねてゆく。
もしかしたら、こいつと再会する未来が、自分に訪れるのかもしれない―――
あり得ない筈の奇妙な、その感触は、なかなか司馬の中から消えてくれそうになかった。次に目覚めた時には、独りだった。
司馬はホッと胸を撫で下ろし、軽く伸びをした。しかし、石川によく似た、あのチビの記憶は鮮明なままだ。何もかもが確りと思い出せる。どうにも、夢の中の出来事だとは感じられなかった。
(なんで、あんな夢、見たんだ・・・?)
全く心当たりがない訳ではない。昨夜、夜勤の合間に中川淳一外科部長と交わした会話内容が何らかの影響を与えたに違いないのだ。
いつもはあまり遅くまで残っていない部長が内線をかけてきたのは、日勤者がほぼ全員、職場を去ってから更に三十分後のことだった。外科部長室への呼出しには、夜勤担当者に医局を空けさせる気か?と呆れそうになったが、Emergencyコールは部長室へも直結していたことを思い出し、中川の許へ出向いた。
「すみませんねぇ、わざわざ来てもらって―――石川先生のことで、ちょっとお伝えしとこうと、思いましてね」
飄々とした語り口が、着席を促した。
石川の名前を出されて、聞かない訳にはいかなくなった。司馬は、無言のまま応接コーナーの椅子へ腰を下ろした。
「明日の夕方、なんですが・・・石川先生にはプラザコンラッド―――南口にできた、あの新しいホテルね・・・そこへ行ってもらう予定です―――お見合いです」
「―――」
足許が突如崩落したような感覚に襲われ、意識が遠退きそうになった。その、激しい動揺を懸命に抑えて、司馬は表情を変えずに中川の続ける言葉を待った。
「たまたま、話が持ち込まれた―――といいますか・・・ボクもね、そういう話だったら、まず君にじゃないの?って思ったんだけどね」
中川がチラリと視線を寄越した。
「まあ、君にも、別口から色々、きてるでしょ?」
突然、話の矛先を自分へと向けられて、司馬は面食らった。部長の話があちこち飛ぶのは長い付き合いで判っていることだったが、一体、何を言い出すのかと身構える以前に予想外の方向から実弾が飛んできた。いきなり攻め込まれては守勢に回らざるを得ない。司馬は内心の冷や汗を巧妙に隠しながら、中川からの次の一撃に対し、息を整えた。
「今年に入ってから二件、ですか・・・両方とも、断ったんだって? 天野先生が残念がってましたよ?」
せっかく仲人させてもらえると思ったのに、と電話の向こうで笑った天野智子の、相も変わらぬ楽しげな様子が司馬の脳裡へ再生された。あまり日を置かず断りを入れた自分に対し、「どっちが多く、仲人できるか、競争してるのよ」と言った山川記念病院の副院長は特に恨めしさも感じさせない声で、
「まだその気がないなら、無理強いはできないわね。仕方ない、諦めましょ」
と話を終わらせてくれた。
大学教授に限らず『恩師』と括られる人達へ、人生の新しい門出という節目に立ち会ってもらおうとするのは、日本社会での婚姻に欠かせない大きな約束事だ。最近では、仲人を立てるどころか外国へ二人だけで出向く海外挙式や結婚式そのものを行わないというスタイルも増えてきているようだが、世話になった人々を招きホテルや式場で晴れの日を大々的に披露するやり方が、まだまだ主流なのである。そして過去に『先生』だった人種からすれば、面倒をかけられた学生達から仲人役を頼まれる確率も上がる。
民間病院、それも都市部の総合医療施設へ移ってからの元教授達は、大学時代に比べると格段に慶事とは縁遠くなる。病院とはそもそもが具合の悪い人間の集まってくる場所であり、患者は必ずしも全快しない。時として訪れる死はもちろんのこと、大病院であるがゆえに複雑な症状を多く手懸ける機会も増え、結果としてクランケの人生が暗転する瞬間に立ち会わされることも多々、発生する。
だから、年頃の教え子を持つ恩師達の間で『仲人を引き受ける』ことがちょっとしたブームになっているのも充分に頷ける話だった。若い男女の晴れの日に媒酌人を務めたなら、その場に溢れる丸ごとの幸慶へ触れられるのだから。
しかし「何人の元生徒達から仲人を頼まれたかが、昨今、はやりの話題でしてね」と言った中川の長閑な口調から放たれた次の科白は、またも違う種類の緊張感をその場に漲らせた。
「うちの奥さんもね、まだ仲人―――というより、沢子くんをね、諦めてないみたいで」
(ったく、幾つタマ持ってんだ、このオヤジ・・・)
明後日の方向に転がり出した話題を引き戻すべく、司馬は口を開いた。
「僕のことは別として―――石川先生についてのお話じゃ、なかったんですか?」
「ああ、そうでした。すみませんねぇ、つい・・・」
やっと本題へ立ち返る気になったらしい中川が、見合いの詳細を語りだした。
話自体は院長からきた、ということだった。
「恋愛は個人的な感情ですし、ボク自身は口を挟みたくなかったんですが―――院長たっての依頼でして、ね」
いくら呑気な中川でも、同じ科の峰春美が石川に想いを寄せていることには気付いているらしい。あの、控え目そうな研修医がまだ石川に告白できないでいるのは、第一外科の医者のみならず外科担当ナースの間でも周知の事実だった。とはいえ、この多忙な職場では色恋にかまけている余裕など無いのが実情であり、おそらく峰も職務遂行を最優先とした日々を送っている。着任した頃に比べれば幾分しっかりしてきてはいるが、医者として学ばなければならないことが山積みなのだから当然だ。けれども、彼女の色褪せぬ恋心の持続状態は、誰の目からみても明らかであった。
「それに―――石川先生の身体のことを考えると、ね・・・」
司馬の意識に警戒信号が発令された。少し身体を硬くした部下の気配と呼応するかのように、中川はゆっくりと息を吐いた。
「結婚して、『妻』という女性に身の周りを世話してもらった方がいいんじゃないか、と思うんです・・・石川先生、すぐ、無理するでしょう」
「・・・はい」
司馬はそこで初めて相槌をうった。そうなのだ。あいつは、いつもいつも患者第一で、自分の体調管理は後回しにしがちだ。こちらの心配などお構いなしに、持てる力を全て、目の前の患者を救うことへ注ぎ込む。それが石川の本質だと判っていても、まだ闘病中の身であるという自覚をもう少し持て、と気が気でなくなる。
「ま、見合いといえども、あくまで本人同士がどう思うか、ですから・・・ただ」
淡々と言葉を紡ぐ中川の声は、司馬へ、訪れる可能性のある一つの未来予想図を告げた。
「話が進んで石川先生の結婚が見えてくれば、将来の伴侶にも治療方針を説明する必要がでてくるでしょうから―――主治医の君の耳にはね、入れておいた方がいいかな、と思いましてね・・・」
「そういう話、でしたか・・・」
天真楼病院へ移ってから愛弟子の素行に悩まされ続けてきた師としては、先に石川へ話が行ったと知って司馬に芽生えそうな反発心を前もって宥めておこうという程度の心積もりだったかもしれない。だが、石川の見合い話は別の意味合いで、司馬へ大きな打撃を与えていた。
その後、当たり障りのない科白を幾つか交わした後、司馬は部長室を辞した。医局へ戻った途端に喚きだしたEmergencyコールのお陰で慌ただしい夜勤は幕を開け、なかなかハードな業務をこなす間中、部長から聞かされた話に心を留める余裕など無かった。最後の緊急オペを終えたのは今朝も六時頃で、当直記録簿に引継ぎ事項を記入した後は、仮眠室で一頻り眠った。俗に言う、爆睡状態だった。
目が覚めた時には午前十時使くなっていたため、医局へは寄らず仮眠室から直帰した。家に帰り着くと、まだ身体が要求している睡眠欲に従い、簡単に着替えを解いたのち、ベッドへ倒れ込んだのだ。
司馬は組んだ両腕を頚の下に差し入れて、天井を見上げた。何もない筈の空間へチビの笑顔が浮かんで、消えた。
石川に子供がいてそれが男の子だったら、きっと、あんな姿であんな行動をとるのだろう。
夢の中で会った『玄』は、まさに石川のミニチュア版だった。真っ直ぐで、まじりけのない好意を正面からぶつけてきた、小さな存在―――夢の子供。所詮は自分の脳内で創出されただけの幻なのに、その姿はとても愛らしく純真で、何があっても護ってやりたくなるほどに気持ちを掻き立てられた。
隣に誰もいないことを今一度確認すると、司馬は上体を起こした。夢の中で最初に目覚めた時には全裸だったが、現実世界ではきちんとスウェットの上下を着ていた。石川と二人でベッドにいる時には何も身につけていないことの方が多いものの、だからといって夢にまでそれが反映されるとは―――いかに彼の存在が自分の中で大きく当たり前のものとなっているか、思い知らされた。
寝室を後にしてリビングへ入り、そのままキッチンへ向かった。冷蔵庫を開けると、夢で目にしたのと同じ食材が其処に存在していた。
(このへんは、現実とリンクしてた―――ってコトか・・・)
チビに作ってやった料理の細部までが、はっきりした記憶として思い出せる。
夢の中でほぼ全てをチビに平らげられた切り昆布とじゃこと油揚げを小皿へよそい缶ビールを手にして、カウンターテーブルへついた。自分だけしかいない空間で、今度こそ缶のプルトップを引き、簡単な食事をすることにした。
食べている間中、司馬はさっきまで隣にいた子供のことを考えていた。
よく、目覚めた傍から曖昧になっていくのが夢の記憶だと言われる。だが稀に、起きた後にも鮮明な記憶として残る場合があるという話を聞いたことがあった。だとすると今日、自分が見ていた夢は後者らしい。登場人物と場所の双方が己の現実生活に強く馴染んでいたからこそ、夢の記憶が定着するに至ったのかもしれなかったが。
使い終えた食器と箸をシンクへ下げると、司馬はリビングのソファ脇にあるサイドテーブルの前まで足を運んだ。封を切って置かれたままになっている学術雑誌『Cell』の表紙には雄ライオンの猛々しい表情があった。
ということは、雑誌内の主要な記事へは軽く目を通していた可能性がある。その淡い記憶があのチビと化学反応を起こし、諸々の幻影を誘発したのだろう。夢としては、意外と根拠があったようだ。
司馬はCell誌を手にして寝室へ戻った。
またベッドへと潜り込み、雑誌を開いた。チビの小さな指が辿っていたベンゼン環の図がちゃんとあった。
記事として特に興味がある訳ではなかったが、この紙面を真面目な顔で見つめていた小さな子供を思い出させてくれる縁(よすが)として、司馬はそのページを読んだ。外科医を生業とする自分に直接役立つ内容でないからか、記事の中身はさっぱり頭に入ってこない。ただ、真摯な表情で六角形を気にしていた、あの可愛らしい姿が脳裡をよぎるばかりだ。
雑誌を枕元へ投げ出すと、司馬は目を瞑った。即座に、チビの一挙手一投足が瞼の裏へまざまざと再生される。所詮、夢なのだから、司馬の脳が何某かの願望として投影した結果が、あの子供の行動原理になっている筈だ。だがそれは、司馬自身も普段気付くことのできない深層心理が見せた、己の本心の一部だったのかもしれない。
誰かと結婚して、子宝に恵まれる―――その未来を全く考えなくなった、と石川も自分も言えるだろうか。
司馬に限れば、今の生活は公私共に充実していた。毎日は大半を職務の完うに追い捲られ、それ以外は恋人と過ごす時間で占められる。日々はそれなりに幸せで、ある一定の満足感をも得られている。
しかし、石川はどうだろうか。本当は、自分の子供をその腕に抱いてみたいのではないだろうか。
どんな相手に対しても分け隔てない接し方をするのが石川という男であると、司馬は認識していた。それは来る者拒まずというか寧ろ、自分から率先して関わりに行く当人の気質が大いに影響してのことなのだが、そのせいで自分達二人の人生は絡み合ってしまったと言えなくもない。そして一度、その気持ちを傾けた相手へは、どこまでも誠実に向き合うのが石川の生真面目さだ。だから、彼に子供が生まれれば、その子を慈しみ大切に育ててゆくに違いないと、至極自然に信じられた。
石川が家庭を得たなら―――
よく気の付く女性が傍らに寄り添い、彼をきちんと世話をしてくれれば、その方が当人の為になる。長生きする確率も上がる。そしていつか、あのチビのような男の子を授かる―――その未来に俺の存在は、必要ない。
(そろそろ、潮時か・・・)
元より、こんな付き合い方が長く続くとは考えてなかった筈だ。決して一時的な感情へ流された訳ではないが、かといって何かを将来へ思い描いてもいない。
互いへの欲望を抑えきれなくなって関係を持ってから二年近く、気持ちの上では恋しさも愛おしさも薄れていない。プライヴェートで共に過ごす時間は増え続け、肌を重ねる回数もそれと比例している。だが、このままでいたら、自分は石川から離れられなくなる―――その、一抹の不安だけが己の中へ巣喰っていた。
でも、今ならまだ、それが可能だ。あいつの手を離してやれる。
彼ならきっと、良き夫や良き父親になれるだろう。
石川の隣にいるのが自分ではなくなることに淋しさを感じない、といえば嘘になる。しかし、あいつが生きていてくれれば、それだけでいい筈だ。誰よりも大切な、かけがえのない存在だからこそ、その彼が幸せに生き永らえてくれることが一番の望みなのだ。
目の奥から何かが迫り上がってきそうだった。
司馬は強く瞬きしてその気配を追いやり、再び目を瞑った。すっかり遠ざかってしまった睡魔は、一向に訪れてくれそうになかった。玄関の方から聞こえてきた物音で、司馬の意識は微睡みから掬い上げられた。
身体を大きく捩って、時刻を確認する―――CDプレーヤー兼ラジオコンポの液晶画面は20:25を表示していた―――石川が訪ねてくるにしても、こんなに早いとは思っていなかった。司馬が起き上がろうとしたその時、石川が寝室へ足を踏み入れた。
上着を脱ぎながら、石川がベッドの上の司馬へ声をかけた。
「きみ、携帯の電源、切ってただろ」
「―――あ」
「あ、じゃないよ、もう・・・何度かけても、繋がらないから―――」
怒ってるのかと思ってた、と続けられて、司馬はきょとんとした。石川の表情に苦笑が混じる。
「なんだ、ヤキモチも妬いてくれないんだね。まあ、君らしいっていえば、らしい・・・けど」
「・・・? なんで俺が、妬かなきゃ、ならないんだ?」
ますます判らない、といった顔をした司馬を見て、石川は小さく息を吐いた。
「見合いだ、ってこと―――知ってたんだろ?」
そういう意味か、と独りごちた司馬は、自分を見つめる石川から一瞬だけ目を逸らした。中川の話では、石川へは何も知らせずにホテルへ出向かせる、ということだった。そこには、下手に『見合い』という単語を口にして反発されないよう計算した心理と、院長からの命令へ諾々と従ったのではないといった外科部長としてのプライドがあった。
すぐに視線を戻した司馬は、ごく普通の口調で石川へ訊ねた。
「部長から聞いてた、からな。で、どうだった―――相手、タイプだったか?」
見合い相手をどう思ったかを訊ねるのは勇気が要ったが、後回しにしたところで、いずれ問わなければならなくなる。面倒事に対峙するのは早い方が良いという司馬自身の考え方と、果たして石川自身は相対した女性をどう評価したのだろうかという興味が、科白を紡がせた。
一方、恋人である筈の司馬から平然と問いかけられた石川は、やや複雑な心境だった。しかし、報告も兼ねてきちんと説明した方がよかろうと思い、会話を続けることにした。
「外見は、薬剤師のあの彼女に似てた、かな―――ほら、目黒の」
「へえ・・・じゃあ、美人だな」
「うん、そうだね」
右頬に笑窪ができるその女性とは、司馬も石川もそれぞれに顔を合わせたことがあった。彼女は、自分達が別々に何度か出向いたことのある漢方薬局に勤務している男性の恋人で、沢子や峰とはまた違ったタイプの美人だ。興が乗ると様々な知識を際限なく披露する彼と口数は少ないながらも核心を衝く彼女との会話は、日頃関わりのない分野へ飛び移ることも多く、紡がれる折々の言葉により、司馬も石川も度々先入観を覆されている。
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すいません、まだ続きます。正味一日の出来事なのに、なんで、こんなに長いのか謎(涙)
後一回で終わりますので、どうか、次を読んでください。