元々痔の悪い私は看護婦に見られるのが好きで、よく肛門科に通っ
ていた。
そんなある日、某病院に美人の女医がいるのを発見した私は
ここぞとばかりに通いまくった。
ひどい時は1週間に1回という割合で・・・。
彼女の診察はとてもやさしく、肛門へのタッチもソフトなものだった。
診察してもらっている時は恥ずかしかったが、自分のケツの穴を見て
もらいたいという気持ちが強かったので何度も通った。
しかし私の痔はそう頻繁に通わなくてはいけないほど、悪いわけではない。
そのうち彼女もあまり悪くないのに、なぜよく来るのだろうと
不審に思い始めた。
やがて女医は私の狙いを察知したようだ。
数週間後いつものように行くと妙に彼女は愛想がいい。
少しニヤリとした笑いが不気味だ。
簡単な問診の後、診察が始まったが、いつものソフトな肛門診ではなく
いきなりブスリと指を挿入された。
かなり痛い。
が、彼女はおかまいなしに中で指をうにうにしている。
これはもう来ないで、という意味なのだろうか。
くそー、こんなことでくじけるものか。
懲りない私はその後も1ヶ月に1回という割合で通った。
その度に痛い肛門診をくらったのだが・・・。
そういったことが半年続いたある日、またその病院へ顔を出すとい
つもと違う雰囲気を感じた。
まず受付の態度がおかしい。
自分を睨みつけるかのようだ。
そして来院の目的は同じなのに、今日は何で来られましたか、などと尋ねてくる。
前と同じですよ、と答えると一言も言わず奥へ引っ込んだ。
ところでこの病院は年老いたじじい院長がいるのだが、高齢のため
か滅多に患者を診ないようだ。
普段は女医にまかせきりということか。
先ほどの受付の態度が気になっていたので、なにげなく覗いてみると
奥の診察室あたりで院長と例の女医が何か話している。
何を話しているのだろうと思っていると、自分の名前がコールされた。
なんと女医が座っているいつもの席には老院長がいるではないか。
そして女医は背後にアシスト役みたいな形で立っている。
「今日はどうされました。」聞いてきたのはじじいのほうだった。
「はい痔がよくならなくて・・・」
「そうですか、今日は私が診察しましょう。」
それから後の肛門診は想像を絶する荒療治だったことをつけ加えておこう。
あまりの痛さに半べそになりながらズボンをあげていると老院長が
「痛むようだったらまた来てください。」などと涼しい顔で言う。
その横には(ふん、いい気味よ)といった表情の女医がいた・・・。