名前: 雪猫
性別: 女性
メッセージ: ☆タイトル 初めてのモデル撮影会
面接の日から撮影会の当日まで、私は地面に足が付かないような感じでした。
アルバイトの帰りに書店に立ち寄り、写真の月刊誌を見たりしました。
ヌードの写真を見ました。
こんな風に撮られるのかなと思って、ヌード写真が一番多く載っている1冊を買って家でも見ました。
心配もありました。
写真誌のような芸術的なものでなくて、エッチっぽいものだったら、どうしようなどと思いました。
アソコとかアップで撮影されたりしたら、やっぱりイヤだなと思いました。
そして、ついに日曜日になりました。
約束の9時に遅れてはいけないと思って家を早めに出たら、8時半にはカメラ店に着いてしまいました。
面接をして下さった方が応対して下さいました。
後で分かった事ですが、この方がカメラ店の社長さんで、プロの写真家の方でした。
プロと言っても、広告に載せる写真を撮る仕事を主にされている方です。
いろいろと丁寧に説明をして下さいました。
着替えや休憩場所は、スタジオの裏手の物置きのような所でした。
そして、面接の時よりも更に詳しく、ポーズの取り方を説明して下さいました。
最初のうちは、どこか体の一箇所に神経を集中させると良いとのことでした。
背骨なら背骨をすっと真直ぐにして、そこに全神経を集中させるのだそうです。
1つのポーズは、大体5分ぐらいとのことでした。
撮影会が始まるのは、10時からでした。
9時頃になると店の方2人が、スタジオの準備を初めました。
背景にスクリーンを貼ったり、籐椅子やテーブルや花瓶なども用意していました。
雨傘の後側が銀色になってるものを何本も天井近くに立てて行きました。
バッテリーも何台かおいて、パシッパシッとストロボを光らせてテストをしていました。
撮影会に参加するお客さんも、集まって来ているようでした。
プロのモデルさんも来ました。
小柄で、とてもチャーミングな方でした。
肌の色がとても綺麗にお化粧をされていましたし、洋服のセンスもひと味違いました。
休憩室替わりの物置きには、折り畳み椅子と小さなテーブルがあって、ペットボトルのお茶やお水が置かれていました。
そこで、社長さんとモデルさんと私の3人は簡単な挨拶ミーティングをしました。
話しの内容は、ただ、頑張ってやりましょう、宜しくお願いします程度の話しだったと思います。
私は、最初はプロのモデルさんの方からだと思っていましたら、社長さんは私の方に最初にやって下さいと言いました。
そして、ついに服を脱ぐようにおっしゃいました。
モデルさんは、私より後の番ですが、すっすっと服を脱ぎ始めました。
さすがだなと思いましたが、私も慌てて服を脱ぎました。
モデルさんは、裸になるとちょっと大きなバックから可愛い赤いコートを出して羽織りました。
そして、お化粧道具を出して、髪をといだり口紅を直したりしました。
私は裸になったものの羽織るものは持って来てなかったのです。
すると、社長さんが
「ごめんごめん、説明し忘れていたね。」
と言って奥の方へ何か取りに行きました。
このモデルさんとは、後でお友達になるのですが、社長さんが戻ってくるまの間、少し話しをしました。
「あなたは、まだ不馴れなの?」
と聞かれましたので、
「今日が初めてです。」
と答えたら、少し驚いた様子でした。
そして「大丈夫よ、大丈夫。誰でも初めは初めてですもん。」
と激励してくれました。
「最初は、ただ頭の中を空っぽにして立ったり座ったりしてればいいのよ。向こうが適当に写してくれますから。」
と言ってくれました。
そして、モデルさんのブラシで私の髪の毛を直してくれたりしました。
そして、
「ココの事は絶対意識しちゃダメよ。」
と私の腰のあたりを指差しました。
私は素っ裸のままで、アソコを両手でぎゅっと押さえて椅子に座っていたのです。
社長さんが、これでよかったら休憩着にして下さいと、ガウンを持ってきて下さいました。
ガウンを羽織って、社長さんと一緒にスタジオへ出て行きました。
凄い大勢の人でした。
後から聞いたら、午前の参加のお客さんは15人だったそうですが、何十人もいるような気がしました。
社長さんが、何か挨拶をされて、私の紹介をしているようでしたが、正面から照明に照らされて頭の中がボーッとなっていました。
「では、はじめて下さい。」
と社長さんが言うのがやっと聞こえました。
私は、頭の中が空白のまま、ガウンを脱ぎました。
その後は、社長さんの掛け声のまま椅子に座ったり、立ったり、足を組んだりしていました。
時間は20分でしたが、長いのか短いのかよく分かりませんでした。
今から思うと、ほんの一瞬の出来ごとだったような気もします。
「休憩です。」
という社長さんの声で、私は、ガウンを忘れて、裸のままでスタジオの裏へ戻りました。
モデルさんが、パチパチと音は出さずに軽く手を打って拍手して下さいまして、嬉しい気持ちがしました。
そして、その時、私はガウンを忘れてまだ裸のままでいる事に気が付きました。
後で助手の方がクスクス笑いながらガウンを持ってきて下さって、その時、私は初めてもの凄く恥ずかしい気持ちになりました。
10分程の休憩の後で、モデルさんが出て行きました。
私は一人で休憩室の椅子に座っていましたが、体が震えました。
寒くて震えたのではなくて、武者震いのような感じでしょうか。
何かよく分からないのですが、寒くはないのに唇や足がガクガクと震えてしまって、なかなか止まりませんでした。
***長くなりましたので、続きは(その3)で***
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