今日、昼休み、女の子５人で、ホテルのレストランに行った。

　最近のホテルは、大抵ランチを出している。

　それぞれ、適当に食事をして、デザートを食べ終わって、めいめいお茶しながら、あれこれ話し をしていた。

　まぁ、上司の悪口、派手系後輩女の悪口が主。

　周囲には、同じような ＯＬもいれば、ハゲ系オジンもいる。

　まぁ、よくあるオフィス街ランチタイムの図が展開されている。

　友達の一人が、身振り手振りで話しをしていたときだった。

　そのとなりに座ってる子の腕に手のひらが触れた。

　「キャッ」

　結構、大きな声だった。

　まわりの人達も振り向いてこっちを見ていた。

　「ちょっとぉ、何腕触られて感じてんのよ」

　触った友達は、冗談半分にそう言った。

　これまた結構大きめの声。

　あたしをはじめ、他の２人も超恥ずかしかった。

　すかさずあたしは言った。　　

　「ちょっと、やめてよ、恥ずかしいじゃない」

　でも、それに答えたのは、触られて、キャっと叫んだほうの子だった。

　「もー、急に触わんないでよ、あたし全身クリトリスなんだからぁ」

　「・・・・・・・・・・・・」

　２秒の沈黙のあと、そう言った子も含め、５人全員、真っ赤になって、逃げるようにしてレストラ ンを出ていったのは言うまでもないこと。

　あぁ、今日も1日、平和な日だった。

ＰＳ．本当のお話です。

　　　その後、その子にはあだ名がつきました。

　　　「クリちゃん」です。