■七姫物語 ▲▼■
高野和/電撃文庫
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孤児だった少女は、二人の野心家に拾われる。七番目の都市カセンを治める「七姫」となるために。少女は空澄(カラスミ)と名づけられ、戸惑いながらも「七姫」となり、将軍と軍師もまた、力を得る。時代は群雄割拠。順調に発展を始めたカセンを、周囲の都市は見逃してはくれなかった。カラスミが12才になったとき、戦の足音はすぐそこまで来ていた。
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偽りの旗印を掲げ、のし上がろうとする将軍と軍師が、利用される少女の目から描かれていて、なかなか面白かったです。少女カラスミの成長も描かれていて、戦争の合間、束の間緩む空気みたいなものを感じました。
利用されながらも、逞しく真直ぐに伸びる感じに好感がもてるヒロインでした。相手役っぽい、護衛の無口少年もなかなか。濃い物語ではないけれど、けして薄っぺらい訳ではない、異世界の今後が気になります。[TOP/Contents]
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