■ BOOK REVUE vol.4 ■
[Contents/vol.4/vol.3/vol.2/vol.1]


■七姫物語 ▲▼
高野和/電撃文庫
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孤児だった少女は、二人の野心家に拾われる。七番目の都市カセンを治める「七姫」となるために。少女は空澄(カラスミ)と名づけられ、戸惑いながらも「七姫」となり、将軍と軍師もまた、力を得る。時代は群雄割拠。順調に発展を始めたカセンを、周囲の都市は見逃してはくれなかった。カラスミが12才になったとき、戦の足音はすぐそこまで来ていた。
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偽りの旗印を掲げ、のし上がろうとする将軍と軍師が、利用される少女の目から描かれていて、なかなか面白かったです。少女カラスミの成長も描かれていて、戦争の合間、束の間緩む空気みたいなものを感じました。
利用されながらも、逞しく真直ぐに伸びる感じに好感がもてるヒロインでした。相手役っぽい、護衛の無口少年もなかなか。濃い物語ではないけれど、けして薄っぺらい訳ではない、異世界の今後が気になります。[TOP/Contents]

 



■閣下とマのつくトサ日記 ▲▼
喬林知/角川ビーンズ文庫
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短編集とゆーか…暴走するギュンターが、ちょっと哀れです。いや、赤い悪魔の餌食になりかかかったダカスコスのほーが、さらに哀れなのか。主人公と地球世界の秘密が明かされてて、ほほう、と真剣になってしまう短編もありました。しかしゲルググ…地球のマ族はガンプラマニアなのが、なんとも。[TOP/Contents]

 




■冥路の月 ▲▼
毛利志生子/コバルト文庫
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毛利さんも定番系かな。陰陽師系の物語が、平安時代を舞台に雰囲気よく進んでます。ラブラブ系ではないのですが、呪をきちんと書いてるなぁ、とゆう手ごたえがあります。一作目では、なんか煩雑だった人間関係も、今回は綺麗に整理され、登場人物が絞られた分、書き込みが多くなってて、わかり易さがUPしてるように思いました。[TOP/Contents]

 



■緋色の檻 下 ▲▼
橘香いくの/コバルト文庫
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監禁されてしまったフェリックスを、コラリーは助け出せるのか。そしてフェリックスの母親の行方は!と、謎の解決編です。あいかわらずドタバタしてますが、コラリーは可愛いです。最近、ご無沙汰だった、二人のラブラブ度もUPしてて、ほんわかした気分になれました。橘香さん、定番だけどハズさない人だなぁ。定番を定番としてキッチリかける人って貴重だと思うのです。奇をてらってスカスカになる人が多い昨今だけに。[TOP/Contents]