草模様(白)

遊び10「一緒に騒ごう。」

 鳥の多くは、お気に入りの音楽、テレビのスポーツ中継、掃除機や洗濯機などの音とともに大声で鳴き合わせます。

 自然界での鳥の群れというのは、周囲にあわせてみんなで一斉に騒ぎ立てたりします。大きな声は障害物が多くて見とおしが効きにくいジャングルでは離れた群れの仲間とコミュニケーションをとるのに有利ですし、姿があらわになるような地域では集団で一斉に声をあげて天敵を威嚇することができます。

 この本能は、お茶の間でも同じように発揮されます。あなたの暮らす環境が許すなら、一緒に騒ぐことでインコとの連帯感をかもし出すことができます。騒ぎ方は人間の言葉でも、インコの鳴き真似でも、単なる笑い声でも効果が得られます。

 この遊びは仲間意識を形成する近道であると同時に鳴きグセを強調する行為でもあります。鳥種や環境にもよりますが、将来騒音が深刻な問題になる可能性がある場合はこの遊びは避けてください。

 まったく逆の見方をすれば、鳴きグセに困っている時には、この遊びに近い行為をしていないかチェックする必要があります。人間が困るような鳴き方をしたときに、「わかったから静かにして!」「そんな風に鳴いちゃだめでしょ!」などと近づいて話しかけるのは、インコに「騒ぐ仲間が増えて勇気百倍。もっと騒ごう!」と解釈されかねません。もちろん鳴きグセの原因はこのほかにもさまざまあります。
手に乗せない遊び
パート3
目次 遊び11
「どこ行ったのー。」
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