草模様(白)

遊び11「どこ行ったのー。」

 インコはもともと非常に探求心が強く、新しい環境に慣れてくると今度はいろいろなことを知りたがります。人間が視界から消えると、どこに行ったのかを知るために首を伸ばしてあたりを見まわしたり、よりよい視野を得るために場所を移動したりします。

 飼い主を群れの一員と認めるようになって仲間意識が強くなるとますますこの傾向は強くなり、飼い主が見えなくなると、「どこ行ったのー。」と言わんばかりに鳴くようになります。群れで行動する動物にとって、群れから「はぐれる」ということは自分の生命の危険を意味するので、これはある程度本能的な側面もあります。

 インコの呼びかけに対して、人間が返事をしてあげると、それを聞いてまたインコが返事をするようになります。呼びかけに対して飼い主が返事をしてくれるというのは、インコにとってすごく魅力的な遊びなので、要領がわかってくると、飼い主が見えている場所でもさかんに呼びかけて返事を催促したりします。

 この遊びはおしゃべり訓練の準備としても役立ちます。インコは人間を呼ぶのにいろいろと工夫をこらします。人間の声を真似したときに、飼い主が即座に返事をしたりほめてあげたりなどの反応をしてくれると、その行為は強められます。

 いっぽう、この遊びは使い方の違いで鳴きグセを強めることにもなるので注意しましょう。大声で鳴き叫んだときに「静かにして!」などと返事をして駆け寄ったりすると鳴き叫び行動が強調されていくためです。
遊び10
「一緒に騒ごう。」
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「さあ、ご一緒に。」
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