ZZ-R
九州阿蘇ツーリング
1日目 2日目 4日目
 8月4日A.M.7:00。荷物を持って家を出る。ZZ-Rのタンデムシートに荷物を載せ、出発した。
 国道192を西へ。蔵本という所でガソリンを入れる。出発。とにかく西へと走り続ける。とりあえず四国を横断し、愛媛県は佐田岬の三崎に行かなくてはならない。地元徳島県の道を走り抜ける。
ローソンにて 井川町。渋滞になってきたので、ローソンに入り休憩する。まだ渋滞は続いているが、出発する。
 しばらくすると渋滞は消えた。境目トンネルを抜け、愛媛県へと入る。川之江市で国道11号に入り、走る走る。再びコンビニへ入り、休憩。
 国道196への分岐。ここから先の11号は行った事がない。四国一周の時は196の方へ行ったからだ。桜三里街道へ入った。なかなかツーリング向けな道ではないか。やはり街中走るよりこういう感じの道を走るほうがツーリングって感じがする。
 と、なんだかんだいってるうちに松山市に着く。言わずと知れた愛媛県県庁所在地である。国道は56になる。コンビニに入り、パンを買って昼食をとった。
 国道378にはいる。四国一周の時の景色がフラッシュバックされる。海が奇麗だ!モトコンポを押して進んだ記憶が鮮明に蘇る。ここを押したんだなァ。と思いながら進んでいると、なかなかすごい距離ではないか。修理してもらったGSまで10km以上はあったと思う。こんなに押したのか俺は…。そりゃぁパンクでも乗って移動したくもなるわな。
 国道197。伊方町でGSによる。しかしあまり入らない。燃費を計算すると25km/L。なかなか良い燃費ではないか!そして佐田岬半島へと入る。
 気持ちのよい道だ。進んでいると両手に海が見える。すばらしい。道路を走ってて右にも左にも海が見えるというのは珍しいんじゃないかな。たくさんのトンネルを通りぬけ、三崎町は三崎港へと着く。
三崎港 時計を見ると1:30。次出る船は2:30である。ZZ-Rを停め、車検証をもってキップ売り場へ。少しするとキップの販売が始まった。キップ無事購入。このままここで船が出るまで休む事にする。それにしても883以外にバイクはいないのか?と思っていると一人いた。バイクも我がZZ-Rの横に停めてあった。KAWASAKIの…なんだろう?ゼファーかな?まぁいいや今後ここでは彼の事をMr.KAWASAKIと呼ぶことにする。
 さて船出の時間だ。バイクは先に入る。キップを切ってもらいいざ乗船。しかし置き方がよく分からない。しかもこの船スタンドはサイドでハンドルロックはしないということであった。普通センタースタンドでロックするので間違えてしまった。Mr.KAWASAKIは後から入って来たので大丈夫だったと思われる。ちなみにMr.KAWASAKIは香川ナンバーであった。
佐田岬 出港。最初来る途中コンビニで買った頭文字Dを読んでいたが早々に読み終わってしまった。あまりにひまなのでかけてあった乗船規約まで読んだ。約1時間10分で佐賀関港へと着く。下りる準備を終え、しばらく待っているとMr.KAWASAKI以外にメットを持っている人がいる。後から乗ってきたのか。彼が下りて行ったので883も続いて下りた。Mr.KAWASAKIは既にいた。後から乗ってきた方はレーサーなバイクであった。
 降りるときは車が先に降りる。車が全て下りたので降りた。
 国道197を西へ。ん!?まさか国道197がこんな所に続いていようとは!いつか未来、ここに橋がかかると見てのことかどうかは分からないが…。とにかく進む。Mr.KAWASAKIとレーサーもついてくる。しばらくいっしょに走っていたが信号待ちでレーサーはすり抜けて先に行ってしまった。少ししてMr.KAWASAKIもミラーから消えた。途中地図で道を確認してると、Mr.KAWASAKIが通りすぎていった。出発し、彼を抜いた。またもしばらくいっしょに進んでいたが、どこかでいなくなった。さようならMr.KAWASAKI。ローソンによって地図を確認する。地図を見ていたら親切なおじ…お兄さんが「どこ行くの?」と言ってきた。「国道442を通って阿蘇まで…」と言うと、それなら…と道を教えてくれた。さらに、「今日は野宿なの?」と聞いてきたので「はい」と言うと、それなら…と野宿できそうな所も教えてくれた。「大分市は今日祭なので混んでるよ」とも言ってくれた。どうもありがとうございます。おそらくあなたもバイクでツーリングしてたのでしょうね。
 さて大分市街で多少わけが分からなくなったが、うまい具合に国道210に入ることが出来た。大分で野宿しようとも思ったが、まだ時間もあるし、明日阿蘇を思いっきり走りたいので進むことにした。国道442に入る。野宿できるような所も探しながら進む。朝地町で国道57に合流。このまま国道57を走る。
 竹田市。スーパーマーケットがあったので入って夕食を買う。ここを逃せばないような気がした。しかしその後、夕食を食べれそうな所はたくさん出てきた。
 しばらくすると熊本県に入った。走っていると、道路標識にミルクロードと出てきた。どうろわきに停まって地図を見てみる。なんと阿蘇はもう目の前じゃないか。こうなったら阿蘇周辺のキャンプ場で1泊だな。
 滝室坂。阿蘇が見えた!外輪山も見える。夕日が沈む外輪山は気が遠くなるほど美しい!坂を下りながら感動!これだけで来て良かったと思う。ZZ-Rは阿蘇へと入っていった。
 途中で左折し、山の方へ入った。キャンプ場と標識にあったからだ。キャンプ場はあったが、オートキャンプ場でバイク乗りが1晩の宿泊の為だけに一人でキャンプするようなところではなかった。さらに進み、キャンプ場はもうひとつあったがそこもやめた。そして、その先にあった坊中キャンプ場に決めた。入っていき、ZZ-Rを停め、管理塔にはいりお金を払う。温泉の割引券ももらった。荷物を置く為テントサイトにZZ-Rを乗り入れる。するとなにやら手を振ってる。荷物を持ちテントサイトへ行くと先客が3人。23歳の阪大生、バイクはYAMAHAの何か(あまり見てなかった)。かなり明るい方だ。今後ここでは彼の事をMr.YAMAHAと呼ぶ。そして17歳の高校生、バイクは250のアメリカン。彼はテントも持たずにキャンプ場へ来たつわものだ。彼の事はセヴンティーンと呼ぶ。最後に車の63歳、このキャンプ場のリピーターである。ここでは長老と呼ばせてもらう。テントを張っていると、Mr.YAMAHAが「手伝いましょか?」と言ってきたが、簡単に出きるのでいいですといった。テントを張り終え、3人の集まっている所に行く。長老が夕食に弁当を下さった。ありがとうございます。で食べているとバイクを駐車場に戻してくれと言っているので戻すことにする。Mr.YAMAHAとセヴンティーンもだ。このときMr.YAMAHAが砂利にとられて立ちゴケしていた。883はついでにこのまま温泉に行くことにする。風呂用具を持って「ではまた後で」と言って4kmくらい先にある温泉に入りに行った。
 やっぱり温泉はいいね。露天風呂へも行く。いい湯加減だ。空を見ると星が出てきている。いいねェ。露天風呂はこうじゃなきゃな。いい気分で温泉を出て、キャンプ場に戻る。
左上からセヴンティーン、長老、883、Mr.YAMAHA、イタリーA・B キャンプ場に戻ると、3人が5人になっていた。そこへいくと、増えた2人はなんとイタリア人。しかも日本語まったく分からんときたもんだ。男と女。ここでは男をイタリーA、
女をイタリーBと呼ぶ。Mr.YAMAHAはイタリーAと英語で話している。さすがである。「わからーん!」と言っていたがなかなかどうしてある程度の事は会話できている。他の2人と883はちんぷんかんぷん。特に長老は全くだ。Mr.YAMAHAは焼酎をロックで飲んでるので結構酔ってるように思われる。イタリーAも焼酎をもらって飲んでいたようだ。
 Mr.YAMAHA通訳によると、イタリーABはあくまで友人と言う事らしい。イタリーBには彼氏がいると言う事らしい。今日はここまで阿蘇駅から歩いてきて、明日また歩いて阿蘇山まで行くとの事である。イタリーABはちょっとその辺を散歩してくると行ってしまった。
 空を見上げると万点の星空。さそり座がある。これだけ星が見えるとずっと見てると確実に流星が見えるものである。見ているとやはり流れた。気温は下がり、だんだん寒くなってきた。883も焼酎をいただく。さらに長老はチキンラーメンをくれた。イタリーABが戻ってきてもう寝るという。「GOOD NIGHT!」をみんなが連呼する。Mr.YAMAHAはさっきの立ちゴケでブレーキレバーが折れてしまい、明日どうしようと言っている。それからしばらくして我々も寝ることにする。セヴンティーンは常設テントを無断でちょっとお借りするそうであった。
 というわけでなかなかいい夜が過ごせた。明日の阿蘇山が楽しみだ…。
・・・2日目につづく

本日の走行距離 : 414.3km