スキーW杯5日 複合団体スプリント 森・荻原健組、前半首位

 【ライトインビンクル(独)5日=共同】
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は5日、当地で2人一組で争う団体スプリントが行われ、前半の飛躍(K点90メートル)を終えて
森敏(野沢温泉ク)、荻原健司(北野建設)の日本が首位に立った。2位はフィンランド。
日本は森が94メートル、91メートルとジャンプをそろえ、荻原健も1、2回とも90メートルとまとめた。

1998/01/06 読売新聞


スキー W杯5日 複合団体 森、荻原健組2位 日本勢は今季初の表彰台

 【ライトインビンクル(独)5日=共同】
ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合は5日、当地で2人一組の団体スプリントが行われ、前半飛躍(K点90メートル)で
首位に立った森敏(野沢温泉ク)、荻原健司(北野建設)の日本は、後半距離でハンヌ・マンニネンとサンパ・ラユネンのフィンランドAに
逆転されたが、2位に入った。
 日本勢のW杯での表彰台は今季初めて。団体では昨季の白馬大会(3人一組、昨年1月30日)以来。
個人では荻原健が昨季の最終戦ストラブスケプレソ大会2位(昨年3月22、23日・スロバキア)以来、森は初めて。
 日本は後半距離で、27秒遅れでスタートした飛躍2位のフィンランドAにじわじわと差を詰められ、5キロを過ぎて森が逆転された。
しかし、その後は踏ん張って2位を維持した。
 ◆五輪へ"視界"広がる
 軽くガッツポーズを見せてゴールに飛び込んだ荻原健は、待ち受けた斉藤ヘッドコーチが「ヘーイ」と差し出した右手をがっちり握り、
おどけてみせた。
 団体スプリントの後半距離(15キロ)は、1人が1周(1キロ)ずつ交代して走る種目で、本来の複合競技とは異質のもの。
だが、2人が1、2回とも好ジャンプを決め、前半で先行しての表彰台は、視界不良が続いていた日本チームにとって、何よりの起爆剤となるだろう。
 荻原健が声を弾ませる。「2番だって上出来。これを景気づけに今後の個人戦に臨みたい」。2回ともK点に達した自らのジャンプの出来に、
手ごたえをつかんだはずだ。
 26歳の森も「力がついてきているのが分かる」ときっぱり。斉藤ヘッドコーチは「失いかけていた自信が少しでも戻ってくればいい。
これから、少しずつ良くなると思う」と目を細めた。ジャンプ陣の活躍にかすみがちだった複合陣にも、ようやく明るい空気が漂い始めた。
(共同)

1998/01/06 読売新聞


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