スキー W杯13日 複合個人 荻原が今季最高の4位 ビークが優勝

 【スティームボートスプリングズ(米コロラド州)13日=上堀慶】
ノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)個人第6戦は13日、米スティームボートスプリングズで後半距離(15キロ)が行われ、前日のジャンプ(ラージヒル2本、K点=112メートル)で5位につけた荻原健司(北野建設)が順位を一つ上げ、今季最高の4位に入った。ジャンプで116メートル、114・5メートルを記録して前半トップに立った森敏(野沢温泉ク)は、6位に入賞。富井彦(雪印)は18位、大竹太志(北野建設)は39位だった。
 長野五輪金メダリストのビャルテエンゲン・ビーク(ノルウェー)がジャンプ6位から逆転で優勝した。今季2勝目でW杯通算12勝目。
 ◆悔しさにじむ
 〇…「W杯で6番以内は久しぶり。充実感がある」と荻原。だが、「表彰台に上りたかった」とも。悔しさの方が本音だろう。「標高が高く(2000メートル)、前半飛ばしすぎないように」と3位狙いで距離に臨んだ。5人が団子状態で3位を争う展開となったが、最後に22歳のゴットワルトに引き離され、3・5秒差で表彰台に届かなかった。今月20日で29歳になる元王者。W杯個人では96年2月以来優勝がなく、表彰台も昨年3月の2位以来遠ざかっている。
 ◆ビーク、雪辱果たす
 〇…第5戦では最後の直線でマンニネンに突き放されただけに、ビークは大喜び。第5戦同様に2人の一騎打ちとなったが、残り1キロでスパートしたビークの作戦勝ち。今季4勝のマンニネンを下したことに、ビークは「彼はもう4勝もしているから十分だと思ったんだ」。当地でのW杯では、過去2位に終わること5度。ついに果たせた優勝にほっとした表情を見せた。

1998/12/14 読売新聞


スキー W杯13日 複合個人 荻原、今季最高の4位入賞 日本複合陣に勢い 

 【スティームボートスプリングズ(米コロラド州)13日=上堀慶】
ノルディックスキー複合のワールドカップ(W杯)は米国での第5、第6戦が行われたが、日本勢は、エースの荻原健司(北野建設)が第6戦で今季最高の4位に入るなど調子を上げてきた。日本が今季重視しているのは、来年2月にラムソー(オーストリア)で開催される世界選手権。成田収平ヘッドコーチは「メダルを取ることを目指している」といい、表彰台が目標だ。今季W杯序盤では、荻原以外に、森敏(野沢温泉ク)が第6戦で6位、富井彦(雪印)が第2戦で5位と健闘。全体的に底上げが感じられる。荻原は「彼らに勝るジャンプをすれば上位にいける、との気持ちがある」といい、全体のレベルアップを狙う。
 ▽複合個人第6戦 
〈1〉ビャルテエンゲン・ビーク(ノルウェー)(飛躍〈6〉233・7点、距離〈7〉38分43秒6)
〈2〉H・マンニネン(フィンランド)タイム差15秒4(〈3〉237・0点、〈12〉39分19秒0)
〈3〉ゴットワルト(オーストリア)31秒6(〈11〉218・9点、〈1〉37分47秒2)
〈4〉荻原健司(北野建設)35秒1(〈5〉234・0点、〈14〉39分20秒7)
〈6〉森敏(野沢温泉ク)56秒4(〈1〉239・8点、〈22〉40分17秒0)
〈18〉富井彦(雪印)3分24秒3(〈4〉235・2点、〈36〉42分16秒9)
〈39〉大竹太志(北野建設)9分0秒5(〈37〉185・7点、〈37〉42分56秒1)

1998/12/15 読売新聞


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