スキー 世界ノルディック20日 個人複合 ビーク初優勝 荻原が健闘6位
【ラムソー(オーストリア)20日=川島健司】
ノルディックスキーの世界選手権第2日は20日、ラムソーで複合の個人戦が、午前にジャンプ(ノーマルヒル、K点90メートル)、午後に距離15キロと初の1日の日程で行われ、前半4位につけた長野五輪金メダルのビャルテエンゲン・ビーク(27)(ノルウェー)が後半の距離で逆転して初優勝した。ビークは長野五輪に続くビッグタイトルを獲得。2位は34秒5差でサンパ・ラユネン(フィンランド)。前回大会優勝の荻原健司(北野建設)は、ジャンプ10位から距離で追い上げ、トップから2分36秒0遅れの6位入賞を果たした。ジャンプで5位と健闘した森敏(野沢温泉ク)は21位に終わった。今季ワールドカップ(W杯)総合2位のハンヌ・マンニネン(フィンランド)は体調を崩して欠場した。
21日には日本期待のジャンプ個人ラージヒルが行われる。
荻原健司「自分の力を出し切った。きょうは出せるはずだと思った。厳しい目標だと思ったが銅メダルを狙った」
◆重圧に勝ち念願の金
〇…前半のジャンプの4位から見事に逆転優勝を果たしたビーク。世界選手権ではこれまで不思議と金メダルに縁がなかったが、長野五輪に続く優勝に、「優勝候補といわれているのは分かっていた。ノルウェーの国民と同じくらい、自分自身も勝ちたかった。実現できてうれしい」とプレッシャーをはねのけての金メダルを喜んだ。
後半の距離ではラユネンとの一騎打ちとなったが、「12、13キロ辺りで振り返ったら、彼がいなかった。後は全力で滑った」。最終周でライバルを振り切る会心の勝利だった。
▽複合個人
〈1〉ビャルテエンゲン・ビーク(ノルウェー)(飛躍〈4〉231・0点、距離〈3〉37分4秒8)
〈2〉ラユネン(フィンランド)タイム差34秒5(〈1〉236・0点、〈10〉38分9秒3)
〈3〉シニツィン(ロシア)1分52秒9(〈2〉233・5点、〈17〉39分12秒7)
〈4〉バル(仏)2分20秒1〈5〉ブローテン(ノルウェー)2分34秒7
〈6〉荻原健司(北野建設)2分36秒0(〈10〉216・5点、〈11〉38分13秒8)
〈21〉森敏(野沢温泉ク)4分56秒1(〈5〉224・5点、〈45〉41分21秒9)
〈29〉富井彦(雪印)5分58秒4(〈15〉212・5点、〈42〉41分12秒2)
〈37〉正木栄二(近大)7分13秒4(〈35〉196・5点、〈41〉40分51秒2)
〈42〉大竹太志(北野建設)8分7秒3(〈48〉187・0点、〈38〉40分48秒1)
1999/02/21 読売新聞
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