資料本−昔のフィアット 508〜Nuova500 |
フィアット500の本は沢山出ています。私は主に戦前の「フィアット500Aトポリーノ」に興味を持って本を買っていました。ちょっとヌォーヴァ500ファンにはピントはずれかも知れません。
戦後の自動車界に最も大きな影響を与えた技術者の一人であるダンテ・ジアコーサ。そのデビュー作となったトポリーノは、それ以前にシュナイダートロフィー用の飛行機の仕事をしていただけあって、高い機能性を持った小型車として完成、大成功を納めました。 1/35のキットとしては、DESからシムカ5(フランスでのライセンス生産型)と、MODEL VICTORIAからA型が発売されています。507バリッラはポーランドのポルスキ・フィアット508(軍用バージョン)がSモデルからバキュームで出ています。
FIAT 508 BALILLA
フィアット508バリッラ。小さめのB4サイズ、79ページソフトカバー。イタリアの「ナーダ」は美しい自動車の本を出す出版社で、安心して購入出来ます。508バリッラは500トポリーノの前のモデルで、フィアットを大衆車メーカーとして決定づけた傑作車です。基本的なメカニズムはトポリーノとほぼ同じで、4輪油圧ブレーキを装備するなど、ただの安い車でない事が分かります。有名なミッレミリア用スポーツカーや、知られざる軍用バージョンも載っています。 FIAT 500 TOPOLINO フィアット500トポリーノ。同じくナーダの本ですが、こちらは少しサイズが大きいハードカバーで142ページ。トポリーノの決定版!です。A型〜C型までのカタログモデルは勿論、一流カロッツェリアによる美しいカスタム車や改造スポーツカーの写真も多くて見所満載です。この車、メカニズムはバリッラの延長ですが、その基本レイアウトは革命的と言える物で、全く新しいコンセプトの小型車と評価されています。ボディの載っていないシャーシを興味深げに覗き込むヒトラーの写真がそれを物語っていて印象的です。 ALBUM FIAT 500 トポリーノのページ数は少ないのですが、試作車と量産車の寸法入り2面図が載っていて以前スクラッチしたときは重宝しました。 メインはリアエンジンの「ヌォーヴァ・500」ですが、その改造車の紹介に力が入っていてファンにはたまりません。(どれも可愛いんだ。これが。)フィアット500自体は国内の自動車雑誌で多く取り上げられますが、こういう資料は洋書に限ります。 FIAT 500/600 ドイツのお手軽シリーズSchreder-Motor-Chronikの1冊。実車カタログからの転載が多く、そこそこ見応えがあります。トポリーノ・600・ヌォーヴァ500が載っていて最初の1冊として最適です。95ページ。 FIAT 500 あまりにも有名なヘインズの「ワークショップ マニュアル」。日本語バージョンも出ていたような気がします。完全にヌォーヴァ500のマニュアルで、エンジンと補器の整備解説が殆どなので模型の資料としては持て余しますが、こんなのもあるよ。と言うことで・・・。 FIAT 600 さすがナーダ、フィアット600だけの珍しい本。よく600をヌォーヴァ500のハイグレード版と勘違いしている人がいますが、実際は、トポリーノの後継車種として同じ水冷4気筒エンジンをR/Rレイアウトにした600が発売され、その後、R/Rレイアウトの空冷2気筒のヌォーヴァ500が発売されています。この本には魅力的な1BOX型乗用車「600ムルティプラ」も当然載っています。
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