ひとり言 第19ページ(2001〜2002)
 スターウォーズ・キット話 5/4

 う〜ん。ニヒルに構えたいと思っている「SWエピソード2」なのですが、全米公開が近づいたこの頃、何だかワクワクしてきました。今回はシリアスな予感がします。頼むからジャージャーみたいな奴は出さないでよ!

 さて、そろそろ例のX-ウイング3機の塗装しようかと思っていたところ、ファインモールドのタイ・ファイターの購入と、SMTの1/48B-ウイングのレジンキットの到着、オマケに特別編のTV放映(笑)が重なったりして、突如として昨日はSWデーになりました。

では、キット紹介。

SMT B-WING
 このメーカー、撮影モデル至上主義のウルサイ人をハナッから相手にしていないとみえて、見本写真に派手なオリジナルマーキングが施してあったり、モールドがウソだったりします。が、プロポーションは悪くないと思います。個人的にはそういうキットはアリだと思っていますし、実際に気に入りましたが、減点法で評価する人には相当キッツ〜イ代物かもしれません。例えば、良く知られている 「コックピット後ろに巻き付けられたレオパルド1A4のキャタピラ」 さえ再現していないのですから・・・。万人向けでもマニア向けでもない、個人個人の相性みたいな物で評価すべきキットと思います。今回、「評価導入」のつもりで購入しましたが、私とは相性が合うようなので他のも注文しようと思ってます。・・・あ、コレ、作り込む人にとっても、ベースキットとして見ればイケルと思いますよ。

ファインモールド タイ・ファイター
 買いそびれていたのですが、ようやく入手。間違いなく良いキットです。文句言うとバチが当たりますが、やっぱりソーラーパネルが厚く感じます。今、削ってるところです・・・。
ああ、クラクラ・・・3/31

  デロリアンDMC-12とロータスエスプリ。この2台について書き出したらどうにも止まりそうにないので、ミニカーに限定した話を・・・

 言うまでもなくこの2台は映画に出て来たスーパーマシンです。考えてみるとSF映画は数あれど、劇中で実際に『生産車を改造した車』として出てくる車はそう多くありません。車好きが見れば、劇中で無茶はしてても、そういう部分がリアルで魅力を感じますね。ただ、この2台の場合、ベース車の選択が更に見事と言えるでしょう。カタログデータは大した事なくてもスタイリングはとびっきりカッコ良く、それらしい雰囲気を持った名車を採用しています。石原軍団のセンスじゃ到底こうはいきません(笑)。

 両方とも生産車をデザインしたのは同じ人、ジョルジェット・ジウジアーロ(イタルデザイン)です。ハッキリ言って私は大好きなデザイナーです。 個人的には彼の70年代中〜後半の作品に限定すると「マセラティ・ブーメラン」と、「アッソ・ディ・ピッケ」の2台のショーカーが大好きなのですが(バカバカしいくらいSF調デザイン)、さすがに現実的でなかったと見えて、徐々にアクを抜いて現実的なレベルに到達したのが、この辺の車だと思ってます。イスズ・ピアッツァもこの系統でしたね。


デロリアン「タイムマシン」(右)
 Sun Ster製1/18スケール。なんとノーマル仕様も出ています(これこそ珍しい)。バック・トゥ・ザ・フューチャー1作目ラスト〜2作目の仕様です。美しいヘアラインの入ったステンレス仕上げボディは最高!でも、実車を見たことない人はギョッとするかも(本物はFRPと特殊プラスチックをステンレスで覆った無塗装のボディパネルで愕然とする質感です・・・走る流し台!)。フロントフードに給油口のない初期型で、アオシマのキットが映画と違う事に今さら気づきました。室内のディテール等も異様に良く再現してあります。ボディの質感といいディテールといい、プロップを手にしたかの様な存在感があるのに、トイザラスで四千円程で買えてしまうのは驚きです。

ロータス・エスプリ「ボンドカー」
 AUTOart製1/18スケール。初代エスプリ(1975〜86)ベースの潜水艇。勿論「007、私を愛したスパイ」の物。この潜水艇は公開当時、子供心にも恥ずかしく見えた物でしたが、まぁ、案外こういう物の方が後々微笑ましく思えたりする物です。車体下部は完全にカバーされ、タイヤもない事から非常にアッサリとした感じですが、スタートレックのシャトルを見るような未来的なスマートさを感じます。ただ、アッサリ分、割高感は有りますね。特にデロリアンと並べるとずいぶん・・・。なお、手に持ってみると意外と可動部が多いと感じました。

番外、117クーペ
 TOMYのトミカ・リミテッドに60年代後半のジウジアーロの名作として名高い「イスズ・117クーペ」が加わりました。美しく流れる曲線をなかなか良く再現していると思います。個人的には「ああ、やっぱりユーノス500の美しさは117クーペに似ている」と再確認。ジウジアーロがユーノス500のデザインを誉めたのも解るなぁ。
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 それにしても、21世紀になってこんな素晴らしいアイテムが出るなんて、誰が想像したでしょうか・・・。
更新しました。3/5

 オントラック社のメタルキット「スチーム・ロードローラー」の展示室を作りました。なんちゅうか、本当にお気に入りの模型です。画像をクリック!
幻の新型車を追え!2002年1月25日

 大変なニュースを聞いた。 ホンダが汎用圧縮天然ガスエンジンGX390を新開発、つい先日から、これを採用した構内運搬車が札幌市中央卸売市場で走り出したというのだ。次世代標準となりうる「圧縮天然ガスエンジン構内運搬車」が、現在、世界でただ一個所、ここでだけ走っているのである。天然ガスエンジンは排気ガス中の有害物質を大幅にカット出来るため、生鮮食料品等を扱う市場での使用が期待されているという。この中央卸売市場では2004年までに全車を切り替える計画・・・ん?という事は、今のうちにガソリン仕様の方を見ておくべきか?(笑)

 という事で、札幌市中央卸売市場に行って来ました。ウチからは歩いていけるくらいの近所です (なので「大ニュース」だったわけ)。 本当は部外者は敷地内に入ってはいけない筈ですが、函館の朝市で業者と間違われたくらいの風貌の上、手袋かわりの軍手がリアルで怪しまれず入れました。
 実は、この天然ガスエンジンは(汎用エンジンなので)、古いエンジンと載せ換えるだけだと思われます。つまり車体の外観は変わりらず、HONDAのステッカーかエンジン音で判断するしかないでしょう。屋外だけで30台くらい有りましたが結局新型は見つかりませんでした。恐らく屋内で使用されていたのでしょうね。いつか見つけてホンダミュージックを聞くぞ!と思ってます。なお、画像は普通の奴で、バタバタバタ・・・という牧歌的なエンジン音がします。その点、電気モーター仕様は実にイカンです。

 ところでコレ、一般的になんて呼ぶと通用するのでしょう。いつも困ります。「ターレット式運搬車」とか「モートラ」とか言うんですが、イマイチ浸透してないですね。
マニア垂涎のドイツ軍車両1月13日

 いきなりですが、アリイの「ドイツ陸軍将校ジープ」です.。(ボンネット横のナンバーが「WH」で始まるのがリアル。笑) どうせなら「コマンドールワーゲン」的な名前を付けてくれれば胡散臭さ倍増だったのですけどね〜。他に、「コンバットジープ」「野戦救急ジープ」「ハイウェイパトロールジープ」の計4種あって、幌の形状等が少々違っています。ドイツ将校ジープの箱絵には三色迷彩版のもあって実に格好良かったのですが、これはカッコワルイですですね〜。 スケールは1/24位かな。ゼンマイ駆動、フィギュアは付いていません。それにしてもハイウェイパトロールジープって、いったい・・・。

 さて、このジープの形式ですが、箱絵を見る限り 「ローフードなれどMBにあらず」 ということでM38のつもりでしょうか。イイカゲンです。 こうなると、キットはどのタイプを再現しているかジープ好きとしては興味津々ですが・・・なんと!中身は箱絵のようなイイカゲンなジープではなく、見事な・・・初代ジムニーLJ10なのでした(爆)。空冷2スト360cc!確か「俺は男だ!」で志垣太郎が乗ってなかったかな。 という事で、ドイツ軍、ジープ、ジムニー、志垣太郎、どのアイテムとして見ても実に気になるキットでした。(ウソ)
 
スクラッチ革命?1月13日

 キットの出ていないアイテム(AFV)をスクラッチするというのは、なかなか出来ない事だけど面白い物です。ただ、最初の作業となるプラ板を切り出すまでが非常に面倒だったりします。運良く本に4面図等が掲載されていても、ツジツマの合わない物が意外と多いし、又、たとえ図面が正確でも、それを展開してパーツ図にするまでが大変です。まして図面のない物になると・・・。

 ところが、良い時代になった物です。先ず、図面は3Dで描けます。フリーソフト「六角大王」(終作)は簡単操作で古くから有名ですね。正確にはCAD図面ではなく、3Dお絵かきなのですが、写真や図面を下絵として線を引いていけば結構イケルのです。つい最近出た、商品版の「六角大王スーパー3」は、またまた独特な機能が増えて素晴らしく可笑しいソフトになっています(お勧め!)。3Dだと、ツジツマの合わない所には面を張れないので、製図の知識が無くても立体としてウソのない図面を引けるのです。形が正確かどうかは別問題ですが・・・。

 さて、せっかく3Dデータを作っても、モデラ等で直接的に立体化出来る環境がなければ無意味と思われるかも知れません。ところが、今は良いソフトがあります。「Tenkai」は、3Dデータをボタン一つでペーパークラフト用の展開図にしてくれるのです。安価なシェアウエアソフトですが、お試し使用でも20面までは機能制限がないので予めデータを20面以下に分割しておけば問題なく使えます。最近試して見てホントに良いソフトだと思いました。左図では、全パネルを意図的にバラバラにしましたが、普通は折り曲げで対処出来る部分は繋がっていて、切る部分は最小限になりますし、「のりしろ」も付けてくれたりします。そのままペーパークラフトにして形を確認し、OKなら展開図を元にプラ板を切り出す、なんて事も出来ますね。もう「現物合わせ」も要らないわけです。


 以上の事は、ネット環境とプリンターが有れば、タダで出来ます。スクラッチ経験のある人は、展開図作りまでの面倒さが分かると思います。はっきり言って私は感動しています。もしかして既に知られている事だったらすいません。

明けましておめでとうございます。1月1日

 本年も宜しくお願いいたします。今年は「幾つかキットを出す」のが目標です。その際は応援くださいまし。
 
 この絵は、紀元前「アッシリアの破城戦車」です。多分、レリーフに刻まれている姿が唯一の資料じゃないかと思い、アレンジを加えて描いてみました。 攻城塔と破城槌を組み合わせたデザインがたまりません。手前に伸びているのは大砲じゃなくて破城槌で、コレで障壁を「除夜の鐘」の様にドーンドーンと突いて崩すのです。・・・今日コレを載せる意味は・・・有りません(笑)。
ゲストギャラリー更新しました。12月25日
 
 わ、なんじゃこりゃ〜!(笑)

 いやぁ〜、また実にオモロイ物を載せる事が出来ました。作者のマクタロウさんに感謝!
 
 ゲストギャラリーって皆さん、さりげなくコメント書く傾向があるけれど、どれもツボを押さえた工作と個性的なアイテム選択で良いんですよコレが。その辺、私は「作るモデラー」(最近ナニだけど)で良かったと思います。ポジティブな影響を受ける事が出来ますから。おかげで来年もモデラーやっていけそうです(笑)

EDUARD PKZ 2
 クリック!
 
更新しました。12月23日

 「大きなひとり言」に、加藤製作所のトラクターに関する記事、幻のトラクター続報!を追加しました。当HP始まって以来の質の良い情報です(笑)
トリプルエックス(おいおい)12月21日
 なんか楽しい!。一つ出来たらまた一つ作りたくなって、結局、3機出来ました。

 Xウイングの宿命でパーツ数の多いキットですが、決して無駄なパーツ分割ではなく、上手くまとめてあって好ましいと思います。最初は組むのに気を使いましたが、2機めからはアッという間に組めるようになりました。パーツが多いと言っても、大半は同じ様な物を4個ずつ作っていくわけだし、タミヤの様に間違った部品を接着しようとしてもピン位置が合わないので、一気にパーツを切り離してしまっても大丈夫でした(お勧めしませんが)。 こう出来が良いと返って組む作業が機械的でイヤになったりしますが、窓をくり抜く作業が上手い具合に良いアクセントになりました。
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