「シュタイヤー・ベビー」本!? 2009.02.06
なんと、あの魅力的マイナー車がハ-ドカバーで263ページもある豪華本に?
「Das Steyr-Baby und seine Verwandten」。表紙も最高に品が良いし・・・スゴイぞ。
ワクワクしながら1ページずつ期待を込めて開きました。まずはこの手の本の常ですが、メーカーの歴史と古い車種の紹介が続きます・・・なんて思ってたら、メインのシュタイヤーベビーが出てきたのは170頁目になってから。おい!(笑)。いやぁタイトルと違って「ベビー(typ 50,55)」が主役の本ではありませんでした。ちょっと拍子抜け・・・。
ただ、最初から「シュタイヤー乗用車全般の本」と知って読むのなら納得充実の内容で、写真も豊富でとてもお勧めです。
扱っているのは1950年代までのシュタイヤー乗用車でして、軍用車両やトラックには触れていないし後のシュタイヤー・プフも扱っていません。ただし、トラックは別タイトル「LKW
aus steyer」という本が出ている様です(・・・って、なら、こっちのタイトルもズバリ「PKW aus Steyr」にしてくれよ!・・・ああ!背表紙はそうなってるし(涙))
ミリヲタ的には車両写真より、「70」プロトタイプを観るゲーリングや、「50」のエンジンルームをのぞき込むヒトラー(トポリーノにもそんな写真があたっね)、「70(ポルシェ145)」の模型をのぞき込むポルシェの写真などの方がレアかも。
個人的には、フェルディナント・ポルシェやハンス・レドヴィンカが在籍中に作った車が分かったのが大きな収穫でした。エリッヒ・ウーベルアッカーやポルシェが「70」の開発(39年と40年)に絡んでいるのも興味深いです。
今日届いたばかりでまだよく見てませんが何か面白いこと発見出来そうでワクワクしてます。近年、タトラ本なんかもいろいろ出ているのでようでこの辺の車が好きな人は悩ましいですね(笑)
なお、アマゾン.jpには有りませんが、紀伊国屋BOOKWEBで(アマゾンのように)送料無料で買えます。 |
4匹のネズミ! 2009.02.03
正直、興奮しています。
初代フィアット500「トポリーノ」は人気のある車種だと思うんですが、何故かスケール物の量産模型には恵まれていません。といっても日本における1930年代の車ってみんな同じ状況ではありますが・・・。現在出回っているミニカーはbrummの1/43が唯一といった感じで、もう、私の知る限り20年くらいは変わってないです・・・(苦笑)。
ところが気づくと、いつの間にやら見慣れないミニカー達が海外では出ている様子。しかも、よく見ると同じ製品のバリエーション展開ではなく、型自体が違っている様なのです!つまり製造してるメーカ-が沢山ある!? これは明らかに雑誌物の恩恵でしょうね。出版社はシリーズ毎にミニカーメーカーに発注していてイチイチ担当のメーカーが作り起こすのだと思います。
いちおう現時点で紹介しときます。未だ全貌は掴めておらず少なくとも1種(Norev?UH?)は持っていないようです。古いDUGUや例のBRUMMも省略。名前はベースの表記に従ってます。なお、どれも既存のミニカーメーカーが製造している筈ですが担当など詳細は不明です。型は有るわけなのでミニカー製品としていずれ国内にも正式輸入されるかもしれませんね。
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1: FIAT 500A topolino 1936
海外オークションで衝動的に購入した物。全てはココから始まった(笑)。本来はブリスタ-パック入りですが裸で送られてきました(涙)。押しつぶれたような特徴的なフォルムから判断するとブルム製の「廉価版」なのでしょうか。あるいはブルムの劣化コピーとか。何にしろ形状も品質も最も劣ります。比較的出回っている様です。 |
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2: SIMCA 5 fpurgnnette
これはフランス版の「シムカ5」。しかもフォルゴネット(ライトバン)・・・このメーカーのフィアット版や乗用車版は無いのか?と思わずにおれません。形のとらえ方が割と良いので勿体ないです。ちゃんとアクリルケースなのも嬉しい。鹿の頭が気持ち悪いのか間抜けなのか、海外オークションによく出るようです・・・ビバンタム人形が載った奴は出てこないクセに! |
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3: FIAT 500 1936
海外オークションで入手しました。出品者がFIATとしか書いてなかったので誰も気づかず残っていた雰囲気。しかも私の落札直後に全てのミニカーの出品を止めるし、何か「いかがわしい」感じでした(笑)。個人的には精密感があって形も可愛いので最も気に入ってます。屋根が取り外せそうですが、合いが良いのではじめは別パーツと気づきませんでした。この中では一番入手困難難かも。 |
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4: SIMCA 5 Decouvrable 1937
Altaya出版シムカ・コレクション(?)の一台。バンパー付きで大きなライトがシムカ5の特徴。屋根は外せないけれど、ツヤ消し黒に光沢黒ドットをプリントしたキャンバス表現が秀逸です。窓は半分スライドした状態で芸細。パッケージもアクリルケース+ブリスターパックだし精密感も良好。このメーカーはフォルゴネットも作ってます(2の物とは別物です)。 |
●関連 アトリエでろり庵別館(2012年) FIAT 500 A トポリーノ 1/43
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リンクにコスモズファクトリーさんを追加致しました。 2009.01.30
ネット上で見かけるプロター・ベースの超絶的なバイク模型たち。 私に技術も根気も無いのは分かっていますが、いつか、あんな風に(貴重な在庫品の数々を)成仏させたいなと惚れぼれしながら鑑賞してしまいます。
で、そんな凄い作品の必需品となっている(エッチング製の組み立てチェーン等の)ディテールアップ商品を出しているのがコスモズファクトリーさんです。
で、で、で、驚いた事に、そんなバイクに特化した熱いご主人が、最近トラクターに興味が出てきたとの事で、なんとイセキTB-15を制作中なんですと!・・・以前から、ここの商品はバイク好きでプロター好きな事がジンジン伝わってくる「パッション」系ラインナップで好感を抱いていましたが、アイテムがバイクでなくともパッション系な点は全くブレてない、いやはや我が道を行く方ですね! しかもTB-15とは魅力的すぎ・・・これ、キット化するんですよね?ね?
クラッシック・トラクターとクラッシック・バイクには全く目的が違う乗り物にも関わらず、どちらも一切の無駄を排した「乗用自走エンジン」的な機能美があります。ペダルのロッドを辿ればどうリンクして何を動かしているのか分かる、そういった外から見える全ての部品に意味があり、機能している様子が見えるのは機械好きにとって「面白い」事です。
フェラーリやフジキャビンのファンが実車オーナーであるとは限らない様に、戦車や消防車や建機が好きな人が、軍人や消防隊員や建設業とは限りません。残念ながら、日本ではトラクターに関しては全く趣味の対象とは考えられておらず、農業従事者以外の視点でトラクターが語られる事はマズありません。当然、大人の趣味レベルのトラクター模型は存在しませんでした。そういう意味で本邦初の展開になるかも知れません・・・。
う~ん。久々に興奮する物を見ました・・・。
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なんじゃこりゃ~ 2009.01.09
ガンスの塗装ですが、テキトーに迷彩したら大失敗。
後から画像で観たら単色の方が断然よかった(泣)。単色と言っても、塗料を混ぜながら塗り、足りなくなったまた色を混ぜて・・・といった感じだからベタ塗りっぽくはならないようにしてました。迷彩の方がベタ塗り・・・。
まぁ、気長に「ペンキ塗り」して楽します・・・。
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なんじゃこりゃ~ついでに。 部屋の奥から出てきました。
左 シュタイヤーRSO改造ハーフトラック・シャシー。なのは分かるけど、作った記憶がなくて笑える。いや、うっすらと記憶があって、実車の写真が1枚くらい有ったような・・・という車両。部品も欠けてるしゴミですな。 いや、でも、RSOとGMCとカステンでゼロから作り直すのも一興かな。妙に格好いい足回りで気になります(笑)
右、テナリブ社のF-1キット。テナリブは最初は誰もが「なんじゃこりゃー」と言う第一印象の悪いキット(笑)。なんかベトベトするし異様な臭いするし。で、このベトベト離型剤がくせ者で20年前はどう処理するかが大問題でした。が、今回、タミヤの溶剤系の接着剤でサッと拭いてみたらアッサリ取れてしまいました。画像は半分だけ処理した物。印象悪かったテカテカのボディが、フランス製らしいカリカリしたツヤ消しレジンでシャープな印象に。やっぱり原型は良いキットだったんだなぁ。ちなみに車種はブラバムBT44Cで、何故かBT44とBT44Bも持ってます。買ってたんだねぇ(笑)。今はタメオからスーパーなキットが出ているし、高品質ミニカーもいつか出るような気もしますが、テナリブの味も捨てがたいです。少なくとも「いたれりつくせりで作らされている感じになる」事は絶対ないキットです(笑)
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ガンス2 2009,01,01
明けましておめでとう御座います。今年も宜しくお願い致します。
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頭部はパテ埋めしたハッチ部分をテキトーにスジ彫りで再現しました。この頭部、本当は型割りのラインや接合ラインが無いと変な気がします。モヒカン風にフランジを出してボルト止めにしたら格好いいかも。と思ったりしそうだったのでサッサと瓶サフでヌメヌメに(笑)
昔クレーテを作ったとき(四半世紀前!?)何回かコケて部品を無くしたので、片足はポリキャップ式の股間を除いて接着しました。もともと大した可動範囲が無く「コケるための可動」」ってな感じがありましたが、片方を固定すると非常に安定するので、逆にもう一方の足を大きく動かせる様になりました。動きのあるポーズも、普通の立ちポーズも取れるし良かった良かった。いや、後から気づいたんですが。
久しぶりにヘッドも製作開始。1/20で子供とオッサンを。
でも子供の方がデカイので小さくしなきゃ。何れポリパテ等に置き換えて収縮させるつもりですが、綺麗に縮んでくれるかは分からない。ヘッドはもう飽きかけているので完成しません。多分(笑) |
ミニカー付き雑誌のミニカー 2008,12,31
日本アシェットの「国産名車コレクション」もモデル化が初となる渋い車種がチラホラ有りますが、本家ヨーロッパでは複数の出版社が複数タイトルを出しているので凄い事になっているみたいです。写真の青い奴はルノー4CVのスペシャルですが、どう考えてもガレージキットのネタです(オークションで単品入手しました。多分雑誌物でしょう)。調べるとメルセデス150(H)、プジョーVLVといった私好みの珍品があって絶対欲しいと思ってるところです。
また、日本でも今年になってニッサン車のシリーズが始まりましたが、あちらでは「自動車メーカー括り」は勿論、2CVとかHバンとかいった「車種括り」まであるのは驚きです。日本車でバリエーション展開だけで持つ車種は無いでしょう。大きなお世話ですが、かえってコレクターに苦痛を与えてコレクター人口を減らしていないか?と心配になる程です。
日本の場合は豪華な箱に入っているのがお約束ですが、あちらはビニール袋に真空成形パッケージのミニカーと雑誌を入れただけのイイカゲンな物で、雑誌もグチャグチャにシワが出来ていたりします。もっとも、個人的には箱が邪魔になるので買う気がしない日本の物より好ましい気がしますが、まぁ「隣の芝はなんとやら」なのかも知れません。
値段は12ユーロ超くらいが多い様ですが、残念ながら日本には全くといって良いほど入ってません。恐らく雑誌のルートで流通するのでしょうが、ヨーロッパでも国をまたいで売っている例は少ないみたいだし、ネット書店を見ても、雑誌専門店でもミニカー店でも「管轄外」とばかりに見つけるのが難しい困った存在です。現地の本屋(キオスク?)では普通に売ってるのかな・・・。
なお、日本車のシリーズでもそうですが、雑誌版そのままにミニカーメーカーから単品発売される場合があり、その場合は入手しやすくなりますが、しかし全ての車種が発売される訳では無いので注意が必要です。単品版になるとアクリルケース入りに格上げされて値段も高くなります。
で、雑誌版は安っぽいブリスターパックと相場は決まってるのですが、物によっては台紙に接着された開封すると元に戻らない困った奴もあります・・・。実は今回、その開けられなくて困っている一台について書くつもりで始めたんですが余計なことばかり書きすぎました(笑)
で・・・その数あるミニカー付き雑誌の中に「トラクター」という酔狂なシリーズが有るわけですが、これは流石にフランス・アシェットの独壇場で、ライバルと棲み分けの必要がない為か、新旧、各国のトラクターをモデル化するという好ましいラインナップになっています。月2回、ほぼ毎回作り起こしのトラクター模型が発売される状況は「かつてない新製品ラッシュ状態」と言え、これまでトラクターでは手薄だった1/43スケールが一気に最も充実したスケールへと成長してしまいました。現時点で74種発売、90号位までは予定が決まっています。 単なるバージョン替えを殆ど含まないバラエティさと、単一メーカーによる同一品質と、手頃なサイズというコレクション性の高さは、アメリカの膨大な「ファームトイ」とちょっと別ジャンルと見ることが出来ると思います。 |
ガンス組み立て完了 2008,12,30
なぜかマシーネンしてます。
今年もはや一日残すだけですが、思えば今年前半にはハセガワがMa.k.を始めると驚きの発表が有りました。しかも1/20でファルケが年末に発売予定!首を長~くして待った一年になりました(大げさ)。まぁ、案の定、年内には間に合わずという結果で終わるのでしたが。
しかし!その替わりの様にこのWaveの陸戦ガンスが再販です!これ、個人的には最高のパターン。美味い具合にファルケが当て馬になった?いやガンスが噛ませ犬になる?とにかくファルケ発売、制作まで相乗効果で盛り上がれそうです。
取りあえず塗装一歩前まで出来ました。マシーネンは筆ムラ歓迎みたいなので油絵の具使ってゆっくり塗ろうかしら。もうすっかりラッカーの臭いに敏感になっちゃってて「ラッカー絶ち」で行きたいのです。
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フェントのプレゼント運搬車(笑)2008,12,13
ドイツ語でゲレーテトレッガー、英語でツールキャリアと呼ばれるタイプの車両です。
どう見てもただの「荷車」ですが、これでも作業機を付けたり牽引したりして農作業等を行える立派なトラクターなんです。このテの車両は戦後になって登場したみたいですが、何故かヨーロッパ、それもドイツのメーカーが得意で、現在も発展型と言えそうなトラクターが数々作られています。あ、「フェント」はドイツの有名トラクターメーカーです。
ドイツ製という目で見るせいか、メカニカル・コンポーネントを後部にまとめている一方で、前半部分はバックボーンで簡単に済ませた構造には、ある種の合理性とオタク的な面白さを感じてしまいます。 また、戦前では、BMWやタトラなんかが興味深いフロントカー型の3輪運搬車を作っているし、乗用車でもタトラやVWがリア・エンジン車を作って受け入れられたしで、あの辺の国の「乗り物文化」あってこそ受け入れられた車種かもしれないなぁと思ったりもします。
さて、デタラメついでに妄想。これが戦前から存在していたら・・・まず、ドイツ軍に「ヴッフェンゲレーテトレッガー」として採用され、大戦末期には「パンツァーゲレーテトレッガー」とか「シュトゥルムゲレーテトレッガー」とかに魔改造され、戦局に一切貢献することなく終わる(笑)・・・で、この長ったらしい名前は、タミヤがキット化して商品名「フェント」で片づけられる(間違いない!)
クリスマスバージョン
前回同様、ノーマル仕様は現在カタログ落ちらしく、まだ市場在庫は有るようですが私は入手していません。そのうち再生産されると思います。今現在WEBカタログに載っているのは限定版の動物園のシマウマ模様のみです。
シュコーは毎年車種を変えてクリスマスバージョンを出している様ですが、2006年はコレでした。サンタがプレゼントを運んでいる様子が分かりやすく、牧歌的な雰囲気と相まって車種的には一番好ましく思えます。
ただ、それはあくまでも大人の感覚。子供には他の年のコミスブロートやワーゲンといった乗用車の方が喜ばれたでしょう。そのせいか、この2006年版は売れ残りが多かった様で、私はセール品になったものを個人輸入したのでした(←なんとも夢のない)
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ハノマークのトラクター 2008.12.04
1/43の「ハノマークR40」です。メーカーはシュコーだけに出来はすこぶる良いです・・・そう、地味で見せ場のない車種なのが勿体ない程に(笑)
この車両が他と同じ値段では購入を躊躇してしまいますが、シュコーのサイトでは現在カタログ落ちしているので多少の有り難みがあるかもしれません(一時的でしょうが)。
このR40は、珍しい事に1/35のレジンキットが「MINIATUR MODEL」とかいうメーカーから出ています。随分前にWW2のジオラマ用に購入しましたが、箱にマタドール・モデルだったか違うメーカー名が記された古い感じのキットでした。当然のように現在の1/35モデルのクオリティと比べるとキツイ内容でしたが、A字型のハシゴフレームを持つ構造には、「なんだ?ベースはトラックなのか?」などと面白く感じた物です。
・・・ところが!今回、このミニカーを見るとフレームの無いトラクター的な構造になってます!どうやら、あのレジンキットの出来はすこぶる良くなかった様です(笑)
シュコーが出しているハノマーク社の車両は、100馬力の大型トラクター「SS100」と、 小さな乗用車2/10PS「コミスブロート」が有ります。ともに「クゥ~ッ!さすがに分かってるなぁ」とホントに嬉しくなるアイテム(←ナチスドイツ系ミリタリーマニアも無視できませんぜ!)。シュコーって、ディテールの拘りやポイントの抑え方が凄くスケールモデラーっぽいんですが、アイテム選択もマニアックな所があって「分かってくれてる感」を抱ける所が素敵なんだよなぁ。
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