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 制作日記 1万ヒット記念馬蹄型砲塔編(1) 
                                                                                                         
ご応募有難うございました。またやりますね。10/17

 1万ヒット記念の馬蹄型砲塔はもう在庫がなくなりました。ブツは大幅にリメイクして販売するかもしれません。(激安にしたいですね。もともとタダで配ったんだから。)その時は宜しくお願いします。(商売モードでイヤだねぇ。・笑)

 「応募者全員プレゼント」はまたやりたいと思います。今度は理由無く突然やると思います。「型は作ったけれどコレは売れないよなぁ」というアイテムが出来たら・・・。
 右の写真は、AM誌ライターの志村氏が製作中の物。これでも、ジオラマに登場する他の2両に比べると「圧倒的に簡単に組んだ」物の様です。スゴイですねぇ。AM誌に載る作品を期待しましょう。
 さらに製作中の方がおられます。週末模型親父さん(HPヘ行く)。TERUさん(HPへ行く)。リアルタイムで完成までの過程が見られる事でしょう。必見です!。
 ついでに転輪も9/28
 型取りついでに、以前「140/1」の時に製作した38(t)転輪も抜いてみました。

 「自分はこう見える」という程度の正確さではありますが、ドラゴン、マケット、イタレリ、の転輪と比べてみると、1番本物に近いと思います。
 でも、個人用に作ったので裏面のモールドはオマケ程度に考えていたのはまずかったです。リムのフランジにボルトがあるのは表面だけで、裏面にはフランジが無く、直接ボルト(ナット)が付くようです。うーん。マケットはそうなっていたのに、何故参考にしない?!
でけた。9/24
 何とか巷で売られているレジンキットの「上」の部類に入りそうな抜きになりました。ただし、まだ気泡が入る率は大きいし、防盾部分がムクのためかその部分に歪みが見られるのがマズイのですが・・・。
 こういう直線・平面構成の物は、レジンキットの得意とする物では有りません。ちょっとした歪みが出るのがレジン/シリコンの宿命ですが、直線構成はその歪みを誤魔化す事が出来ないのです。

 出来たものを、インジェクションキットの車体と組み合わせて見ました。違和感無く収まっているのを見て「ヨシヨシ」と一人ニヤケてます。ただ逆に、砲塔に合わせて車体にディテールを加えるのは面倒でありますが・・・。(笑)
シリコン・ブクブク・・・馬蹄型砲塔9/17
 写真は、減圧中のシリコンをガラス容器越しに見た物です。樹脂カップの上の方まで泡立ったシリコンが膨らんで来ていますが、実際は、常圧ではカップの底に一寸だけ溜まっている程度のシリコン量でしかありません。

 今回使用しているKE−1402というシリコンは、流動性が低く、ドローリとした状態なので減圧しても気泡は大きく膨らむだけで、なかなか破裂しません。これを破裂するまで減圧しようとすると百倍位膨張してしまうのでカップからこぼれます。したがって、減圧、常圧、減圧、常圧、とバルブの開閉で圧力をコントロールして、気泡を「刺激」してやり、少しずつ気泡を潰して行く方法を取ります。

 普通シリコンを流す時は、細く糸を垂らす様に流し気泡が入らないように注意しますが、実際はそれでも細かい気泡が大量に入ってしまいます。硬化後カッターで切って断面を見ると解ります。型の破損の原因の何割かは、気泡から型が裂けてしまう事に有るのではないでしょうか。この脱泡処理をしたシリコンを通常と同じように流すと、ツーっと滑らかに流れ、綺麗な仕上がりになります。カッターで切ってみても、ツルツルの切断面になります。
まとめ!  
馬蹄型砲塔の詳細
9/13
 今まで書いてきた事を読み返してみると全く説明不足。 どちらかと言うと掲示板での報告を主としてきたので当然の結果ではあるけれど、予想外に長引いてしまったので、ここらで一度まとめておいた方が良さそうです。

 馬蹄型砲塔とは。・・・ソ連戦車T-26、BT-5等に使われた砲塔で、1/35キットではズベズダ製のキットが有ります。別メーカーの商品であっても砲塔のみ同じ物が供給されていたりして、気がつくと私はこの砲塔を5個持っていました。本当はズベズダ製でも結構雰囲気は良いけれど、どうしても気になる部分も有ります。これを搭載した車両を作るたび同じ修正を加えるのは馬鹿馬鹿しいので、良いディテールアップパーツがあれば楽だな。と思っていました。

 自作真空脱泡器。・・・以前から欲しいと思っていた真空ポンプ(ツーステージのゲーデ式油回転型)を入手出来たので、簡単な脱泡器を作る事が出来ました。(まだまだ試作です。)私は「気泡のない成型品を作れる最低限の機構」で済ませてコストパフォーマンスを重視しています。(ただしポンプの性能はケチってはいけない)実際、同じような方法で立派にメーカーとしてやっている所が有ります。(でも、高い機械を買った方が安心という考えを否定する訳ではありません。)

 一万ヒット記念。・・・ゆっくりながらも御陰様で一万ヒットを達成。その記念として何かしたいと思っていたところ、ちょうど上記の事柄が気分的に盛りあがっていて、「真空脱泡器のテストに何か作ろう。」「よし。馬蹄型砲塔を作ってみよう」「もう直ぐ一万ヒットじゃないか。どうせ売れる物じゃないので、欲しい人にプレゼントしよう」・・・という展開になった訳です。型取りした物は私自身は3個くらい有れば良い物なので、残りは「応募者全員プレゼント」としたのです。が・・・1万2千ヒットの現在でもまだ型取り継続中なのはどうして???。未だ数が揃わないってのは随分遅れてますねぇ・・・。
何ちゅーか。ほんちゅーか。9/9
 また型が壊れました。前回から時間が経ていたせいかシリコンの劣化が意外に大きく、ウレタンと同化してしまいました。また、型を作らないと・・・

 Var1、安シリコン「東芝TSE350」製。型抜き時に一体モールドだったペリスコープが引っかかり破損。
 Var2、高いシリコン「信越KEー1042」を原型表面に筆塗りし、安シリコンでバックアップ。初日は好調なれど、時間を経て変形した模様。
 Var3、高いシリコンのみで製作。流動性が低いため何回かに分けて流す。その都度エアブラシを吹いて、気泡を取り除く努力をする。ペリスコープは別部品にする。

 さてVar4は、Var3と同様になる予定。面倒である。現在肋骨を痛めているため、型を作る気力が出ない。肋骨をかばってC3−POみたいな歩き方するので、体全体が筋肉痛。
ムシムシ大行進。9/3
 いやはや。虫がわいたみたいです。多分、真中の色がチト違う奴がリーダーでしょう。

 ちなみに、ハッチ部分が抜けているのが以前の型で抜いたもので、ハッチ部分にバリがあって塞がっているものが現在の型で抜いたものです。前回抜いた時から大分時間がたっていますが、シリコン型や成型品に特に変化は見られないので、以前の失敗は、やっぱりシリコンを混ぜて使ったのが原因のようです。
馬蹄型砲塔・量産の目処たつ!8/18

 本日、新しい型を使って7個ほど抜いてみました。最初の一個は型のゴミ採りと、湯口の詰まり確認程度の失敗作でしたが、後の6個はこの様に結構いい感じになりました。

 小さな失敗は有るのですが、どれもゴム型に手を加えれば問題はクリア出来そうです。ただ、抜いてみて解ったのですが、原型の仕上げが何回かの改修によって若干悪くなっています。実用上、塗装すれば全く問題ないのですが、人に手渡す物である以上、見た目も綺麗でないといけません。こりゃ気を付けないと。また、勉強になりました。
何処まで続くぬかるみぞ・・・。
 本日8月10日、少し方法を変えて6個ほど抜いてみたところ、かなりの改善がみられ、自信を深めた・・・と、思ったのもつかの間。よく見ると今日抜いたものは全て、表面が波打つ様な変形がみられた。型に触れる表面に高級シリコンを使い、それ以外は安シリコンを使ったため、材質にムラが出来たのが原因くさい。現在の型はまだ使うつもりだが、全部高級シリコンで出来た型も作って比べてみたい。
 写真は現在の原型の状態。3個目のシリコン型を作るため修復しなければならない。
 1.サ−フェーサーが剥がれた。段差が出来ているので、この区画はリベットごと全部剥がしてやり直し。2.ペリスコープが取れた。ここも平らに仕上げて、ペリスコープを付け直す。3.写っていないが、砲塔吊り上げリングの基部もやりなおし。このほか、取れてしまったリベットが沢山ある。
草むす屍
 驚異の成功率に我ながらビックリである。16個中、3個しかマアマアなのがない。失敗の原因が想像ついたのでシリコン型を一部手直しするつもり。

 シリコン型は2個目である。1個目は、アッという間に壊れてしまい、高価なシリコンで型を作り直したのだ。 実は、1個めの型を作った時点で、原型の一部が欠けてしまった。それを修復したのだが、一部リベットが取れてる事に気付かず、そのまま2個目の型を作ってしまった。失敗した奴もセットして、リベットを流用してもらうことにしようと思う。
緊急制作。四式軽戦車
 実は、これより、もっと緊急制作している「BT-5/T-26の馬蹄型砲塔。」・・・1万ヒット記念に向けて現在激作中。詳しい話(?)は掲示板にて連載中(?????)
四式軽戦車の仕上げ及び、T-26Aの制作はちょいと中断しております。 

1999年8月4日、原型完了。画像追加。