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                 地上脱出のための3条件 (パート4)

 パート4

 条件3 常に高い霊的世界に意識を向ける
 三番目に大切な条件は、「常に高い霊的世界に意識を向ける」ことです。地上世界でも霊的世界でも「類は友を呼ぶ」という法則が支配しています。実際には地上世界よりもはるかに顕著です。高い霊的世界のことを、キリスト教では天国と呼んでいます。天国は善良な魂が住む場所とされていますが、実は、天国という特定の空間が存在しているわけではなく、善良なる魂が集合している領域のことを天国と呼んでいるのです。
 いずれにしろ、高い霊的世界は、善良なる魂の集合場所であり、善良なる魂とは、徳を身に着けた魂ということになります(正確には、魂は徳そのものなので、徳を身に着けたというよりも、エゴという汚れが落ちて本来の持っている徳が光り輝いている魂ということになります)。
 したがって「常に高い霊的世界に意識を向ける」とは、「常に徳に意識を向ける」ということになります。ひらたくいえば、常に高尚な思いを抱きながら生きる、ということです。怒りや貪り、嫉妬や妬み、悪意や憎悪、物惜しみ、心の狭さ、高慢さ、狡猾さ、不正直、不誠実といった「汚れ」が自分の精神内部にないかどうか、常に厳しく内面を見つめてチェックし、少しでもそうした「汚れ」を見つけたら、急いで「清掃」して、常に心をきれいな状態にすることです。そして、心が乱れることなく、常に平静で、慈愛と誠実さに満ち、正義と真理を愛し、謙虚で寛容であり、善良で親切で、高潔で気品があり、美しさに溢れている精神状態を常にキープすることです。
 そのためには、常に自分自身を観察していなければなりません。寝ているとき以外、常にです。しかしこれもまた、容易なことではありません。私たちはついボーッとして、意図していない思い(それもほとんどは低俗な思い)に支配されてしまうことがあります。というより、ほとんどそういう状態で生きている時間の方が多いのではないでしょうか。「考える」のではなく単に「連想している」に過ぎず、次から次へと、ざまざまな思いや欲望が、とりとめもなく生じては消えていく、そんな状態です。
 これではいけないのです。これでは本当の意味で「生きている」とは言えません。夢を見ながら眠っているようなものです。心の奥底から湧きあがるさまざまな思い(そのほとんどは低俗なもの)に”操られている”ような状態です。
 常に意識的に生きないと、人は潜在意識の低俗な想念や欲望に流されて生きることになるのです。これでは操り人形のようなものです。本当に生きるとは、本当の自分の意志に基づいて生きるということです。
 常に高い世界の事物に意識を向けることは、言い換えれば、常に心をクリーンにしておく、心を清らかな状態にしておく、ということです。そのために、定期的に、心を清めるような本を読んだり、話を聴いたりすることが大切です。少しでも掃除をさぼるとたちまち部屋が汚くなるように、少しでも心を掃除して清めることを怠ると、知らないうちに心は汚れてしまうのです。とりわけ、私たちは汚れた俗世間の真っ只中で生きているわけですから、よほど注意しないと、すぐに汚れが心のなかに侵入してきてしまいます。

 イデア ライフ アカデミーの授業
 さて、以上が地上脱出のための3条件ですが、これはもちろん、私が考え出したものではありません。釈迦やイエス、その他、古今東西の偉大な聖人たちが、異口同音に述べているエッセンスをまとめたに過ぎません。彼らが説いたのは、地上を脱出することであり、その方法をまとめるなら、以上のように3つの条件が抽出される、ということなのです。
 イデア ライフ アカデミーは、この3つの条件を根底にして、地上脱出のための授業を行っています。この地上世界が、本来の私たち人間の住む場所ではなく、牢獄のような不自由で苦しみの場所であるということ、そこで私たちは屈辱的な生を強いられていること、このことに気づき、この牢獄から脱出したいという方は、ぜひ授業に参加してみてください。授業では、そのために役立つ古今東西のすぐれた教えを紹介していますから、きっと有益な情報を得ることができ、心を清めることができるのではないかと思っています。

 →イデア ライフ アカデミーについて

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