山歩日記「雁ヶ腹摺山」3/4
 
↑また黒岳への登り道になります。この道には憶えがありました。大峠での野宿の翌朝、ここを登ったのですが、早朝の笹原は一面露がおりていて、笹を分けて進むとたちまち、びしょ濡れになってしまいました。順調な時の記憶は強くありませんが、苦労した記憶は深く残るようです。
上右は赤岩ノ丸という山頂。
道はすぐ右下を通って行くのですが、気付かずに通り過ぎる所です。
年のせいか、こういった何もない静かな山頂に引かれるものがあります。
自分もそのひとりになるのですが、今は死んでしまった誰かが、昔この石に腰掛けて水筒の水を飲み、タオルで汗を拭いたかもしれない──といった事を考えたりします。
 
「赤岩神社に至る」と、古い道しるべにありましたが、寄り道になるので先に進みました。
 
黒岳が近くなり、日陰に残雪が多くなってきました→。
  ↑黒岳(1987m)。大菩薩の尾根では三番目くらの高さで、一等三角点が置かれていますが、展望はありません。
 ↑山頂下の樹林。
山梨県は「何とか百選」といったことが好みのようで、山梨百名山とか新富岳百景とかあるようですが、ここには「やまなしの森林百選/黒岳の広葉樹林」という立て札がありました。
 
←白谷ノ丸(しろやのまる)からの雁ヶ腹摺山の眺め。
下から見返る白谷丸→。
山名は先の赤岩ノ丸と対で「白岩ノ丸」だったのが書き変わったのかもしれません。
 
雁ヶ腹摺山からこの辺は立ち入り禁止のロープなども無く、昔ながらの山ののびやかな感じがあっていい所だと思います。
見晴らしのよい明るく広い草原で、一日座っていても厭きない感じですが残念ながら午後三時となったので湯ノ沢峠に向かいました。