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宮沢賢治幻燈館 「グスコーブドリの伝記」 34/54 |
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まあこれから、ここで仕事しながらしつかり勉強してごらんなさい。ここの仕事は、去年はじまつたばかりですが、じつに責任のあるもので、それに半分はいつ噴火するかわからない火山の上で仕事するものなのです。それに火山の癖といふものは、なかなか学問でわかることではないのです。われわれはこれからよほどしつかりやらなければならんのです。では今晩はあつちにあなたの泊るところがありますから、そこでゆつくりお休みなさい。あしたこの建物中をすつかり案内しますから。」 |