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Web 絵草紙 「人に知られぬ女盗人の語」 4/6 |
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「これから蓼中(たでなか)の御門に行き、そっと弓の弦をならしなさい。すると向こうでも弦打ちをする者がありましょう。口笛を吹けば、やはり口笛で答えるでしょう。そちらに行くと「誰か」と聞くでしょうから「まいりました」とだけお答えなさい。そして一緒に行き、指示に従って見張りをし、邪魔する者があれば闘って防いでください。終われば船岡山の麓で品物を分配しようとするでしょう。そのとき、分け前をけっして受け取ってはなりません」と、こまかく教えて送り出しました。 |
そこで手はずをととのえると、連れだって京の町にはいり、二十人ほどを周囲の邪魔しそうな屋敷の門に二三人ずつ立たせ、残りは目的の屋敷に押し入りました。 |