会式一号

全長

11.0メートル

発動機

グノーム・オメガ

 空冷回転式星形 7気筒50馬力

全幅

11.0メートル

最大速度

72km/h

乗員

1名


 会式の会は「臨時軍用気球研究会」の「会」で、研究会が制作した一番目の機種であることを示しています。当時我が国はグラーデ単葉機アンリ・ファルマン1910年型複葉機ブレリオ単葉機、ライト式複葉機の四機を運用していましたが、いずれも外国からの輸入機であるため、陸軍大尉徳川好敏の発議により国産機の制作を行うこととなりました。航空機の設計、製作は当然未経験なため、発動機とプロペラを輸入し、設計はアンリ・ファルマン1910年型複葉機を参考に行われ、設計開始から約三ヶ月で完成しました。10月25日に初飛行に成功し、当時の輸入機に劣らず、速度72km/h、飛行距離約1600メートルを記録しました。

 「会式」は一号機から七号機まで続き、又、事故により失われた七号機の発動機を利用して七号小型飛行機も製作されました。