ソードワールドリプレイわてら無敵のならず者〜瘋癲冒険浪漫譚〜

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<解かれた封印、目覚めた悪魔、そして宿命の男……>

ザヴィ きさまー!

エレン さすが主人公!

ザヴィ 貴様なにものだー!!

GM(謎の彼) 「へえ、素晴らしいね私の精神操作を見破るなんて」

ザヴィ リーダーだから。

エレン いつからなったのよ。

GM さっき成功したからでしょ。

GM(謎の彼) 「私の名前はルーイン、君達で言う悪魔だ」

GM えーJrは解るね、こいつが夢の中で出会った悪魔だと。

Jr やっぱり。

GM 彼は自己紹介をしながら姿を変えていきますよ、翼を持った角のある青年に。そうだね、ぷよぷよのサタン様の翼が天使の物になってると思ってくれ。

エレン 勝てないわよそんなの。

GM(ルーイン) 「君達はおもしろい存在だよ」

 

そこでザヴィがおもむろにポーズを取り一同大爆笑。

 

エレン 何でポーズ取るのよ!(笑)

ザヴィ 緊張してしまって思わずリラックスできるポーズを(笑)。

Jr 確かにおもしろい存在だ(笑)。

GM(ルーイン) (気を取りなおして)「君達はおもしろい存在だよ、何処か奴らに似ている、そう私に感じさせる」

ザヴィ 一体なんの事を話しているんだ貴様!

GM(ルーイン) 「解っているだろうが村を滅ぼしたのは私だ」

エレン ちょっとまちなさいよっ!なんでそんなことしたのよっ!(怒)

GM(ルーイン) 「封印から開放されてお腹がすいていたからね」

エレン そんなことのために!!(怒)

GM(ルーイン) 「私はただ食事をしただけだ、それにしても君達とは因縁がありそうだ」

エレン 勝手に決めつけないでよっ!!(怒)

GM(ルーイン) 「何処か奴らに似ている」

ザヴィ 奴らってなんだよ。

GM(ルーイン) 「奴ら……この私を封印した奴らだ!!」

ザヴィ 一体なんなんだきさまー!

GM(ルーイン) 「君達にこれから素晴らしい悪夢を見せてあげよう、フフッフッフッハァッハッハッハッハ…………ッグゴホッファッ」(マスターむせる)

Jr ゴホゴホとむせるんだね(笑)。

GM いえ、ちがいます(笑)。笑いながら彼は空に昇っていきます、そして右手をあげると光が集まっていきます。

Jr 逃げろ!

GM まるで二つ目の太陽が生まれたかのごとく…、

ザヴィ みんなふせろー…ふせちゃだめだにげろー!(笑)

Jr 今の内に矢を撃ちます。

GM 飛んでいった矢は、当たる寸前にくるっと回転してあなたの方へ飛んで来ます、回避してください。

Jr …回避失敗。

GM では、ダメージは自分で振って下さい。

Jr …2点だから冒険者レベルで消える。

GM だったら鎧に刺さった程度ですね。

Jr いや、帽子にひゅんと。

GM なるほど。

GM(ルーイン) 「フッ無駄なことを」

GM それでは光を落とすぞ。

ザヴィ これはいかん、散!! シュシュシュシュシュシュ!

Jr これはいかん逃げろ!

GM 光の弾は地面にぶつかると大爆発を起こします。が、君達は無傷です。

ザヴィ はあ?

GM 周りはぐちゃぐちゃなんだけど君達は無傷です。

Jr エルウィンくんは?

GM 黒焦げになって転がってます。

Jr あっ、生きてた、よかった。

ザヴィ 何で攻撃受けたんだ、こっちの仲間なのに?

GM(ルーイン) 「それでは諸君また会おう」

GM そういうと空を飛んでいったよ。

ザヴィ ハッハハハハハ…。

GM エルウィン死にかけ。

ザヴィ あの男殺す。

GM エルウィンのこと?

Jr エルウィンくん死にそー。

ザヴィ いかん回復させよう。

GM じゃあ喋れるくらいにはなったよ。

Jr じゃあおまえは知っているのか、と聞きましょう。

GM(エルウィン) 「あいつの事は知らない、封印をといたのは俺だけどあんな悪魔が封印されてるとは聞いていなかったんだ。俺は妹を殺してしまった後、ある魔道士に頼まれたんだ、キマイラが持ってる宝石を取ってきて欲しいと。報酬は妹を蘇らせること。あんたらには迷惑かけたな、すまねえ」

エレン とりあえず労いの言葉をかけるね。

Jr その話しかけてきた男はどこにいるんだ?

GM(エルウィン) 「オランだ、正確にはパダだけどな。服装は黒一色、顔はローブを深く被っていたからよく分からんが額に水晶か何かを着けていたみたいだ」

Jr 杖は?

GM(エルウィン) 「いや杖じゃなく剣を持っていた」

エレン ノーマルの?

GM(エルウィン) 「鞘だけ見た限りでは」

ザヴィ やだなーそういう奴は。

GM(エルウィン) 「本当にすまない」

エレン あんたをせめる必要はなくなったわね。

GM(エルウィン) 「あんなのが封印されてるとは思わなかったんだ」

ザヴィ 封印されているのは恐ろしいものです。

エレン 彼を責めてもしょうがないね。

GM そうだね、ではここで知力判定をしてください。

ザヴィ (ころころ)おしっ、自動的成功(6ゾロ)だ。

エレン すごい、さすが主人公!

GM おおー、さすが主人公、6ゾロを出すとは!

GM え〜と、まあ、伝承とかで聞いたことがあったんだろ、昔とんでもない悪魔がいて、それを5人の冒険者が封じたと言うお話を。

エレン 5人? 一人足りないわよ。

GM でもってザヴィ、君は師匠からつまりお爺さんから聞いたことがあるんですよ、御先祖様はとんでもない悪魔を封じた戦士だったという話を。

一同 おおー!

ザヴィ 先祖に同じ様な奴がいたんだな。

Jr 実はその戦士を目指していたとか。

ザヴィ その、そういったことを思い出すんだな。

GM そうです。

ザヴィ 俺も宿命を背負った男か、ヒーローらしくなってきたな。

GM ヒーローは決まった、後はヒロインだね、候補はいるけど。

エレン なるかわかんないわよ。

GM まあね。(なれるの?)

エレン だって、旅の目的はお母さんに会うことだもん。あっ、そうだ目的思いだしたからみんなに言います。

GM わかりました、お母さんのいる森にはいつか行きましょう。

ザヴィ 俺も言ってもいいでしょ、先祖云々を。

GM ええ。

ザヴィ 俺は宿命を背負った男なんだ。

Jr その先祖はもう死んでるのか?

GM 当然でしょ。

エレン 何か聞いてない? その、封印の方法とか。

ザヴィ え〜!?

GM そういう事は師匠に聞けば解るでしょう。

ザヴィ 山まで戻るのかい…ってじいさん生きてるのかよ。

GM 生きてます。

ザヴィ あのじじいとまた会うのかい、じいさんと瓜二つなんだよ、俺。

一同 えー!!(爆笑)

GM じゃあ、おまえはわしの若い頃にそっくりじゃ、とか言われてたんだ。

ザヴィ 俺よりでかいんだよ。

エレン 3、4メートルとか?

Jr それは人間じゃないって。

GM 2.5メートルぐらいでしょ、腰が曲がってきて2メートルとか。

ザヴィ 俺はまだあいつには勝てないんだ。

GM 何歳だ?

ザヴィ 150歳まで覚えているのだが。

GM おいおい、まあそうやって話していると声が聞こえます。

GM(声) 「何者だっ、貴様らっ」

ザヴィ あぁっ、やばい、見つかった、俺らが犯人にされちまうじゃないか。

GM 若い少年が二人ほどいるんだけど、一人がもう一方に早く本隊に連絡を、とか言って…。

Jr 待ってくれ!と言う。

GM 一人は走っていきましたよ、残った方は剣を抜きながら聞いてきますよ。、

GM(少年) 「き、貴様達何者だっ?」

Jr 悪魔が現れたことを話す。

GM(少年) 「う、嘘をつくなっ、おまえ達がしたんだろっ」

Jr まともな人間にこんな事が出来ると思うのかっ!!

エレン (妙に冷静に)そうよね。

ザヴィ 話を聞いてくれ、俺達は違うんだ。

 

 その後、少年と要領の得ない会話を続けたのち、本隊と合流、その結果彼らはアノスを追い出されることになった。

 

GM ここまで付いてきてくれた騎士が言うよ。

GM(騎士) 「もし貴方がたの言う悪魔について何か解ったら魔道士殿を通じて連絡しよう」

Jr 余り村には立ち寄らないほうがいいな。

ザヴィ うむ。

GM 騎士達が見えなくなった頃に白い大きな鳩が飛んで来て君達の前でポンッと小さな子供に変身したよ。

ザヴィ おうっ!(驚)

GM(子供) 「御主人様からの伝言です」

エレン 御主人?

Jr あの悪魔だね。

GM(子供) 「私はまだ君達と戦うつもりはない。そうだな、君達がもっと強くなったら戦ってあげよう、早く戦えるようになってくれたまえ…」

ザヴィ きさまーー神のつもりかーーーー!!

GM(子供) 「そのようなこと私にいわれても」

エレン 解りました、では後ほどお会いしましょう。

GM(子供) 「私はパダにいる、いつでもきてくれたまえ、とのことです」 エレン パダ?

Jr エルウィンが謎の男と出会った場所。

GM そういう事、パタパタと飛んでいくよ。

Jr ルーインに伝言、いずれ会おう。

GM(子供) 「わかりました、それではまたお会いしましょう」

GM 倒したかったら倒していいよ。

ザヴィ 戻ってきたら恐いからいい。

Jr うーむ、待っていてくれるのか。

ザヴィ 行くしかないな。

GM いっけねー伝言し忘れてた、パタパタパタと戻って来るよ。

一同 (笑)

ザヴィ かっこ悪い奴。

GM(子供) 「すいません伝言し忘れてました」

ザヴィ 帰ったらおしおきされるよ?

GM(子供) 「栄養はそれなりに取った、だからこれ以上無用な虐殺はしない。私は小食なのでね、村や町には思う存分滞在し給え。

エレン ありがとう、頭を撫でてあげます。

ザヴィ それは信じても良さそうだな。

GM では、パタパタと飛んでいくよ。

ザヴィ ではいくとするか、夕日に向かって歩くみんなの姿が映って、スタッフロールが流れる(笑)。

GM な、何故スタッフロールが(笑)。

エレン 第一部 完。

一同 (大爆笑)

GM ええーい、次はオランで冒険だーーーーーー!!

「第一部完! って勝手に終わるなあ!」鉛筆画取り込み画像

 


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mailto: yukawa@m1.interq.or.jp
初出: 2000/10/14