ramファイルによるReal Player起動オプション

通常、Real MediaクリップによるHTMLの制御等はSMILが不可欠ですが、単純なURLの表示などあまり高度な制御が必要ない場合などにはramファイルに起動オプションを記述する事により可能になります。

基本的な記述方法

まずは普通のramファイル記述方法

http://www.---.com/sound.rm

このように通常のramファイルにはrmファイルのURLのみが記述されています。



Perlなどに詳しい方にはわかりやすいと思いますが、このURLにクエリ文字列を追加する事で実現できます。(CGI不使用でも可能です)

http://www.---.com/sound.rm?rpcontexturl=http://www.---
.com/sound.html&rpcontextheight=320&rpcontextwidth=240
(実際には改行せずに書きます。)

ramファイルの起動オプションのサンプルを実際に見てみる
サンプルではcontexturlのみ指定されています。

この例ではRealPlayerのウインドウ内(通常ムービーが再生されるところ)にsound.htmlというHTMLファイルを表示し、そのサイズを320 x 240に設定しています。

urlは絶対パス、これはローカルファイルでも、
file:///C:/WINDOWS/sound.html
のようにする必要があります。C:\Windows\sound.htmlでは不可。
ファイル名+?以降にパラメーター、 また、複数のパラメーターを設定するには&を使用

contexturlの制御

rpcontexturl=URL
または_keep
絶対パスのURLを指定します。ローカルも絶対パスで。
_keepは現在の関連情報ウインドウを開いたままにします。
rpcontextheight=ピクセル数 高さを設定します
rpcontextwidth=ピクセル数 幅を設定します。
rpcontextparams=parameter 例えばcontextにCGI出力によるHTMLページを表示させる時などにmethod=getによるパラメーターの送信を行います。通常のgetメソッドでは?を使用しますが、ramファイル内で?は既に使用されているためです。
CGI.cgi?first=1&second=2 のような場合は、

rpcontexturl=cgi.cgi&rpcontextparams
="first=1&second=2"

のように""で囲み、&を使って複数の記述をします(改行はしないで下さい)

この引数はCGIが使えない場合でもJavaScriptを使用することで取得することも可能です。( location.searchを元に)
rpcontexttime=dd:hh:mm:ss:x URLを表示させるタイミングを指定します。
秒数のみが必用なため、例えば10と設定するとクリップ再生10秒後にURLに指定したHTMLなどが表示されます。
rpurl=URL rpcontexturlはプレイヤーの内部にWEBページを表示させますが、こっちはRealPlayerのメディアブラウザを使用します。こちらも同じく絶対パス
rpurlparams=parameter rpcontextparamsと同じくgetメソッドによる引数指定です。
rpurltarget=name
または_rpbrowser(ディフォルト)
target指定です。省略するとディフォルトの値が適応されます。
HTMLによるA target="name"のようなもので名前を指定すると指定した名前のメディアブラウザウインドウに表示されます。_rpbrowser(ディフォルト値)はtarget="_self"のようなものだと考えてください。
rpvideofillcolor=#RRGGBB 背景色を#RRGGBBの形式で指定します。

僕が間違えているのかもしれないんですが、rpcontextの縦横の設定は(特に縦が)きちんと動きませんでした。何ででしょうか。それから環境設定の一般で起動時の自動サイズ変更をオフにしてある時はどちらも無視されます。

Real Player開始モードの制御

screensize=
double|full|original
起動時のサイズを指定します。screensize=originとdoubleは環境設定で起動時の自動サイズ変更がOFFの場合には適応されません。fullはフルスクリーン表示です
また、音声のみのクリップでは無効です

mode=
normal(default) theater toolbar

表示モードです。theater及びtoolbarはプレミアムサービス(?)加入者のみ、だそうです。
start=hh:mm:ss.x クリップの開始時間を指定します。これも秒数のみ必用で10に設定した場合10秒目からスタートします
なお、この指定された時間がロケーターの0地点となります。
end=hh:mm:ss.x クリップの終了時間を指定します。同じく秒数のみ必用。
1分のクリップにおいてstart=10、end=20を設定すると実際に再生されるクリップは10秒目から20秒目までの10秒間に限定されます。


情報の制御

RealMediaクリップ作成時の情報を無視してramファイルによる新しい情報の付加をおこないます。

title="text" クリップのタイトルを記述
author="text" クリップ製作者を記述
copyright="text" 著作権保有者名等を記述


また、RealOneからはclipinfoというMP3でいうID3タグのようなものが追加されています。クリップ作成時に設定できますが、その設定を無視します。
title=text タイトルです
artist name=text アーティストの名前を記述
album name=text アルバムの名前を記述
genre=text ジャンル名を記述
copyright=text 著作権情報です
year=text 作成年など
cdnum=text trucknum CDのトラック番号を指定できます
comments=text コメントです。

指定方法は
?clipinfo="title=my song001|artist name=me|genre=bossa nova"のような感じです。clipinfoで1つの情報、その中のパラメーターは | で区切ります

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このようにramファイルだけでもそれなりのことが出来るようになっています。
更に高度なコンテンツ制御にはSMILを必要とします。
RealのサイトでPDFがダウンロードできるのでそちらを参考にするといいと思います。

 

また、

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