SoundVQとは
NTTヒューマンインターフェイスが開発したTwinVQを使って作られたメディアで、Transform-Domain Weighted
Interleave Vector Quantizationの略。だそうです
もう少しは普及するかと思いましたがYAMAHAのサイト以外で見たことありません。

SoundVQの特徴
SoundVQが出来る事として以下のことが言われています
著作権保護
データを再生してもそのパソコンに残さないので、複製が出来ない…と思ったら
比較的簡単な方法で保存できたけど。
ページ・シンク機能
SoundVQのストリーム再生で音声を再生しながら、 ブラウザソフトに指定したタイミング毎に新しいホームページを表示させることができる
ストリーミング再生
ダウンロードしながら再生が可能、SoundVQでは早聴き機能と呼んでいるようです。
著作権保護については使えないと思ったほうがよさそうです。 ただしまだ試験段階なのでこれからどうなるのかはわからないけど
それから下の二つはSoundVQを使わずとも出来ないことは無いんで、期待すべきは音質ですね…
最高クオリティはステレオ80Kbps程度なのでハイクオリティな物は作れませんが、ストリーミング再生するレベルで考えるとなかなか使えるような気もします。 同クオリティで聞き比べてみるとMP3やRealAudioより良かった気もしたりしなかったり
SoundVQの欠点
普及率が悪い
まずこれで自分の曲を聞いてもらおうといったときに、 プレーヤーを持っている人が少ないため、 聞ける人数が限られてしまう&あまりサーバー側で設定しある場合がないのでNetscapeでは聞けないことも多い。
ただし最近はRealPlayerで聞けるようになったりWinampでも聞けるようになったりとはしてますがそれでもあまり使って喜ばれる事はないかもしれませんね
エンコードが遅い
MP3やRealAudioに比べると断然…時間がかかると言う事はその分しっかりと処理しているんだとは思うけど。 大量の曲をエンコードするにはかなり根気が要る。
まあ、作るほうが少し我慢すればいいわけで、これから早くなるかもしれないし
Windows以外では…
現在Windows用とMachintosh用しかなく、 埋め込んで使うときに必要なブラウザ用のプラグインに関してはWindows用しかありません。
これも正式版が出るころにはきちんとしてあると思いますが…
サーバー側の設定が出来ていないかも
現段階ではサーバー側が設定していないことが多く、IEでは聞けるものの、Netscapeで聞けない、 と言ったことがおこるかもしれません。サーバー管理者に聞くか、自分で設定できる場合はすると言いと思います
→MIME Type設定
SoundVQとTwinVQの違いは
SoundVQとTwinVQのファイルは互換性があるので、 ただ単にファイルを聞くのであれば特に違いがないきもしますが、 プラットホームの問題やエンコード、
WEBコンテンツの作成に関してはっきりとした違いが出てくるので、 その辺を説明します。ただ動作環境を書き連ねてもあまり意味がないので、 いくつか大きいことを書きます
なお、こんな事いうのもあれですが下の情報は相当古いので今ではどうなってるかわかりませんが。
機能などの比較表
プレーヤー
SoundVQ | TwinVQ | |
OS | Win Mac | Winのみ |
最高レイト(モノラル) | 44KHz、48KHz | 44KHz、48kbps |
ストリーミング | 可能 | 可能 |
プラグイン | Winのみ | なし |
これだけ書いてもよくわからないので一つづつ説明します。
まずは対応OS。TwinVQはMac用がありませんが、現在対応するかはわかりません。また両方ともUNIX、Linux対応の予定もないそうです。
最高レイトに関しては同じです。ストリーミングに関しても両方とも可能です。
プラグインに関してはSoundVQのほうは正式版ではMacにも対応するようですが、TwinVQは…おそらく出ない気がします。
エンコーダー
SoundVQ | TwinVQ | |
OS | Win Mac | Win |
連続エンコード | 可 | 不可 |
ちょっと比較する物が少ないですが…ただ連続エンコードの機能は、エンコードにかかる時間の長いこのメディアにとって結構大事かもしれないです。
エンコード時間の比較
エンコードにかかった時間を比べてみました。どっちも結構かかりますが、正式版ではもっと早くなっていることに期待します。
もとのファイル
オーディオ形式 | PCM、44,100kHz、ステレオのWAVファイル |
ファイルサイズ | 10.0MB |
ファイルの長さ | 1分0.1秒 |
44,100kHz、40Kbps、ステレオに変換しました。
調査環境は、Win98,pentium3、500MHzです
SoundVQエンコーダー
クオリティ | エンコード時間 | ファイルサイズ |
High | 1分35秒 | 587KB |
Normal | 1分10秒 | 587KB |
Low | 1分05秒 | 587KB |
TwinVQエンコーダー
クオリティ | エンコード時間 | ファイルサイズ |
High | 2分43秒 | 587KB |
Normal | 1分34秒 | 587KB |
Low | 1分14秒 | 587KB |
SoundVQでしか出来ない事
一言で済ますとするなら、SoundVQはWEB上のマルチメディアコンテンツのためと言う感じ。 TwinVQはMPEG4のための一つのAudioFormatって感じなんですがいかがでしょう?SoundVQにできる事でTwinVQにできないこと
- 連続エンコード
複数のファイルを連続してエンコード、そのままです。
- WEBサイトとの同期
例えば曲1が終わったらWEBページのほうは次のページへ等と言うことが、比較的簡単にできます。 RealMediaのSMILより簡単です。
- ブラウザのプラグインとしての利用
EMBEDタグなどでプレーヤーを埋め込んだリすることです。ただし現段階ではWindowsのみ対応です
他にもエンコーダーの機能、例えば保存を許可しないファイルを作るとか(ロケーターファイルがあるから出来ることですが)、の違いなどもあります。