1999/9/19(日)                 


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執務室を辞去する(トップページへ)


システム:RuneQuest(Chaosium、AvaronHill、ホビージャパン)
マスター:おり(シル(略)子)
 

9月度TGC例会。ついにキャンペーン最終話だ。
8/22の続きです。
  
PCはさすがに全員揃いました。よしよし(^^。
・タルツェン  (どげお氏)  :オーランス
・アコロトゥーロ(Gen氏)  :エルマル
・イクシーザ  (むたPOM氏):ドナンダー
・ソルデム   (Check氏)   :フマクト
・レガル    (BER.氏)   :ウロックス(ザ・ストーム・ブル)

特にゲーム前にも不満は無いです。
不安要素は、俺の仕事に圧迫された寝不足くらい。
正直言って、シナリオ作成の時間に余裕を持てなかった。
それでも最終回は絶対手を抜きたくない。有終の美を飾りたい。
睡眠時間をおろそかにしてシナリオを仕上げる。
それが「プロ」のマスターってもんだ。(←技術は未熟だが(^^;)
別に金もらってるわけじゃないが、そのくらいのプライドは持とう。
黙ってニッコリ笑って、シナリオを開始する。


コンヴェンションでいるよね。マスター紹介の時「昨日は一睡もしてません」。
それをやる前に口に出したからって、免罪符になると思ってんの?
それを口に出したとしても、俺がうなるくらい、
素晴らしいマスタリングが出来たなら、俺が思い上がってました。ゴメンナサイ。

でも、そんなことを言う奴に限ってへんてこなマスタリングだったり、
あげくの果てには「いや〜、僕ってアドリブマスターですから大丈夫(^^。」

ばかやろ〜! マスタースクリーン投げつけちゃる! (ていっ)
寝てねえなら、よけいにシナリオくらいビシッと作りやがれ!
手前のボケた頭で構成されるリアリティの無い世界で、生きていたくないよ!
もともとアドリブマスターなんて信用してないんだから、終いにはマジで怒るよ。
寝てないなら、せめてシナリオは紙に書きましょう。大事なことを忘れないように。

・・・という気持ちをプレイヤーに抱かせたくないので、
眠かろうが、体調が悪かろうが、絶対にプレイ前には口に出したくない俺。
(プレイヤーでも、マスターでも)
その弱音を吐いて許されるのは、キチンとシナリオを終えて
「面白かったよ」と言って貰えた後。
マスターなら「エンターティナー」でありたい。出来得る限り。


シナリオ作成裏話。
で、最終回なんだけど、特にクリアしなきゃいけないことはもう無いんだよな。
混沌の魔女エキドゥナと混沌竜タガルンダを放逐するだけ。
でも、それだけじゃ最終回にならないし・・・どうすっかな・・・。

とりあえず、敵データからつくっか・・・
三猛鬼のラスト・ワン、双頭のゲルディスを作成。
ブルーのルーンクラスだ。呪文を片方の頭で唱えながら、平然と白兵戦が出来る。
あとはラスボス、混沌竜タガルンダ・ノーマルバージョンと、
エキドゥナと合体した場合の強化バージョン。

ノーマルは・・・えーい明かしちゃえ。普通の夢ドラゴンの能力値(爆)。
それどころか、PCにイニシアティブを取らせるようにDEX3に弱体化。
SIZ70に全身のAP24もあるから、それで十分ラスボスの能力だろ。
ホントのドラゴンなんて、PCが逆立ち100回しても勝てない。
パワーは超驚異的だが、防御しないし、
攻撃も50%切ってるからなんとかならないかな・・・。

強化バージョンは、夢ドラゴンを巨人型にして、攻防の%を上げる。
火も吐いて、攻防90%あったらかなり辛かろう。
こいつと戦う事態になったら、全滅も覚悟だな・・・。
キチンと行動すれば、コイツとやり合うことは無いはずだ・・・。

これらのデータを作りながら、シナリオの細部が決まってくる。
1:戦闘は多くなりがち(ラス戦は勿論、ゲルディスとの決着も)。
  よけいなプロットは張らないでサクサク進める・・・と。
2:どうなった場合、エキドゥナはタガルンダとの合体に成功するか・・・
  一応(笑)ヒロインのマフィン嬢に一肌脱いで頂きますか。
  (ヒロインと言うにはまだガキだけどね。)
  こいつをエキドゥナにさらわせて、タイムリミット付きで救出させる。
  PCがもたくさして、マフィンが生贄に捧げられちゃったら、強化バージョン。
  救出失敗すんなよ〜。
3:AP24を貫通させなきゃならない。PCの火力の強化が必要・・・。
  助け・・・ドラゴン・・・ドラゴニュートで良いか。
  グレッグ氏も相当謎に包ませている種族だけど、
  内輪でやってる分には多少理解しやすく演じて良いだろう。
  プレイヤーが分かんなきゃ、本末転倒だし。
  古代、裏切り者のタガルンダを封印したドラゴニュートのヒーロー達が
  いたことにしよう。PC等は彼等に力を貸してもらうと。
  そのためには試練が必要・・・と。
うん、こんなもんでキャラクタープレイを混ぜていきゃ、ボリュームは十分だろう。


幾つか、予備に戦闘は用意していたが、
ペースを考えると、やはり時間的に足りなさそうなので、容赦なくカット。
このへんはマスターなら思い切っていこう。進行優先。

最終話にはNPCはマフィン、ザンネリック、サンガールが同行しているが、
やっぱり考え直して、パラミア一家を再登場させた。
もう少しだけPC達と仲良くなっておきたかった。
大所帯になる(パラミア、ブラフォード、七つの星見、ラゴー)が気にしない。


ドラゴニュートの部族と接触。エキドゥナ率いる混沌軍団に痛めつけられている。
思考パターンは江戸時代以前の日本らしいのだが、
それじゃ単に変人の集団なだけなので(爆)、
我々日本人がエキゾチックに感じられる、ネイティブアメリカン風に演じる。
本来はネイティブアメリカンはプラックス人なのだが、細かいことは気にしない。
(「気にしない」ばっかしだな(^^;)

ドラゴニュートの長老は、PC達が部族の英霊の力を借りてタガルンダを
再封印してくれることを瞑想で予知し、望んでいる。
それに面白くないのが、戦士ドラゴニュートの代表アモン。(でっび〜る(笑)!)
強い者が英霊に選ばれる、ということでPC達と決闘。
APは素で6。ドラゴンボーン製のクランスとガミの二刀流。攻防は90%。
魔術はほとんど無いし、今のPC達なら互角だろ。

・・・そんなに強いかな、アモン。ソルデムがやられてしまう。
あ〜、ソルデムDEXがアモンより下だから、行動が読めないんだ。
ほんでもってタルツェンの番。
こいつはアモンより早いから、行動を自由に決められる。
・・・それでも、相撃ち。
アモンの左腕がぶっ飛ぶと同時に、タルツェンの土手っ腹に風穴が開く。む〜。
ま〜、いーや。ドラゴニュートに予備戦士はいないから、
レガルのいるPC達の勝ち(ということにしよう)。

夜中にゲルディス率いるブルー軍団の来襲。目的は陽動。
エキドゥナが頃合いを見て、マフィンをかっさらう作戦だ。
お約束パターンであんまり好きじゃないが、
予想してなかったみたいで、誘拐には成功。
タイムリミットは明日の夜明けだよ〜ん。


急いでドラゴニュート英霊の廟。試練の間。
試練は・・・悩んだけど、
戦闘じゃ脳足りんなので、選択に迷うようなシチュエーションにする。

英霊達はサンガールかパラミアの命(=POW)をよこせ、と要求する。
出口も無くして、引くに引けなくさせる。さーどうする?
「これが試練!?」と混乱するPC達。そりゃそーだろ。俺だってたぶんそーだね。
明らかに理不尽な要求だ。

この答えは、誰かが英霊に「断る!」と斬りつけること。
そんな無茶な? 確かに無茶だね。でもその無茶も英雄には必要。
グローランサの英雄の代表格、オーランスだって、誰もが考えつかなかった
宇宙の皇帝イエルム殺害を自分の意志で行ったんだし。
英雄は時には、自分の心の信ずるがままに行動することが重要なのだ。

タルツェンは一時、パラミアの胸ぐらをつかむなど
良いキャクタープレイをしてくれたけど、全体的に悩む悩む(笑)。

この正解を導き出したのは、なんとレガル。
忙しくって出席率低かったけど、やっぱりプレイヤーは
ベテランだけあって性根は座ってる。
最終回で良いところ見せてくれた。

結果、3人のPC(タルツェン、ソルデム、レガル)が
+3D6の追加ダメージの恩恵に預かることに成功。
よしよし、これでラス戦への足がかりを掴んでくれた。


ラス戦へ向かう途中、パラミア達を離脱させなきゃ・・・
復活怪人いでよ〜。ゾンビと化した元三猛鬼のゾルダークとカイン。
おまけにゾンビ40体のお出ましだ。
ここは一々戦ってたら、夜明けに間に合わない。
(俺だって処理したくない(爆))
パラミアの封印エレメンタルズ&ラゴーと星見の白兵戦能力におまかせだ。
ブラフォードはなにやってるんでしょ。
・・・その辺でありんこでもつついてるんでしょ(^^;。

「ここは私達に任せて、先に行ってらっしゃい!
 私の魔力が、あのような雑魚共に苦労すると思って!?」う〜ん、お約束。
どうせなら元ネタの「ラゴー、星見、や〜っておしまい(^o^)/!」
が言いたかったんだけど、やっぱ歳かな、ちょっと恥ずかしくて
言うタイミング逃しちゃった(笑)。

ラス戦だ。PC達とサンガールに、マンツーマンでブルー&ゲルディスをつける。
3ラウンド以内にエキドゥナの元にたどり着いて、
マフィンを生贄に捧げる儀式を邪魔してくれ。
邪魔できないと、後味悪い上に酷い目に合うぞ〜。

コンビネーションは上手かった。強敵のゲルディスをソルデムとレガルが
引き受けている間に、<飛翔>を使えるザンネリックがタルツェンを飛ばす。
<筋力5>のかかったタルツェンの一撃が、エキドゥナの<耐傷15>を突破する!
更にもう一撃! もんどうり打ってぶっ飛ぶエキドゥナ。
エキドゥナはトータルHPを失って捨てぜりふを吐いて死亡する。

マフィンはアコロトゥーロに保護される。
ま、十二分に計算のうち、っていうか予想通り。
眠っているタガルンダにノックバックした
虫の息のエキドゥナの体から、生き血が染み込んでいく・・・

真のラス戦。弱い方のタガルンダで良かったね〜、みんな。
さー、こいつの強烈な火力に当たんないでねー。
まあマフィンもいるし、<肉体の治癒>も若干はありますよ(^^。

・・・硬いかなAP24? ソルデムとレガル、苦労してます。
そっか・・・24って期待値以上なんだ・・・う〜ん、ちょっと計算ミスったか(^^;。
でも手加減しなくてもなんとかなってるな・・・
意外とタガルンダの攻撃スカってる。

最後はタルツェンがMAXダメージに近い目を、タガルンダの頭部にぶち込んで
タガルンダ失神・・・ダメージ43・・・。
いきなり頭部−1じゃあしょうがないわさ。負け負け〜。
ま、ちょうど良いくらいに終わったし。

朝日の昇る中、パラミア達と合流。憑依してくれていた英霊達とは別れる。
エキドゥナ・パラミア共通の師、魔道師イロナッサムも封印から完全解放され、
転移術で一行をダックポイントの近くに送ってくれる。

ダックポイントを望む道の途上、パラミア、サンガールそれぞれが
自分たちの人生へと、PC達に笑顔でしばらくの別れを告げる。

そしてダックポイント。城門の前には番兵の他に一人の人影が。
門の前を掃き清めて、今日もPC達の帰還を待ち受ける白い人影は
一刻館の管理人さんのオマージュ(^^;。
そして、顔を上げてPC達を見つけたそのリディアの顔は・・・想像してよね(^^。


この場面で、俺のキャンペーンはお終い。
(最後はVIPER-V16「RISE」のオマージュなんだが、分かる人いるかな(^^;)
だらだら続くより、余韻を残してキレイに締めることが出来たと思う。

まあ、第5話ほど予想外にスカッとした展開では終わらなかったけど、
十分王道的な終わりかたできたし、自分では及第点かな、かろうじて。
これも一重に、付き合って下さったプレイヤー諸兄と読者の皆様のおかげm(__)m。

ふぃ〜、疲れた。しばらくはRQのマスターはやらんでいいなー。
ま、BER.夫妻の結婚記念とマキ夫人の誕生日祝いを兼ねて
「メリザンドの婿選び」はやってみたい気もするけど・・・。
その時はタルツェンとアコロは婿候補だな(笑)。

いかがでしたでしょうか、RQキャンペーン。
このサイトが立ち上がった時は、すでに後半戦だったから
この日記のレポートも途中からだったけど、俺のマスターとしての赤裸々な
気持ちだけは出ていたということで、何かご感想あれば是非読みたいです。

さて、来期TGC(10/24)からは、そーちゃんマスターの
「真・女神転生 覚醒編」にプレイヤーとして参加予定。
(他の予定プレイヤーは、どげお君、あず嬢、きや〜氏他)
メガテンはSFCの真メガテンIだけしか経験無いけど、
あれは結構面白いCRPGだったから、期待しよう。
そーちゃんは学生だから、コンスタントに出てくれるだろうしね。

じゃ、次の日記でお会いしましょう(^^。


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