<第8夜> 山彦の笛

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SSのおかしなメンバーに関しては相変わらず気にしないで下さい。

しかしねぇ……DQってどうして探索場所に行く「必然性」を明らかにしてくれないんだろうねぇ。

どうして「アープの塔」に「山彦の笛」があることを誰も仄めかせてくれないのか。
どうして「浅瀬」に「最後の鍵」があることを誰も仄めかしてくれないのか。
どうして「地球のへそ」に「ブルーオーブ」があることを誰も仄めかせてくれないのか。
どうして「テドンの村の虜囚」が「グリーンオーブを持っていて」なぜ「主人公に渡したがる」のか。
どうして「海賊の本拠地」に「レッドオーブ」があることを誰も仄めかせてくれないのか。
どうして「ジパングの八叉の大蛇」が「パープルオーブ」を持っていることを誰も仄めかしてくれないのか。
(↑これはまぁ生贄を救うために戦ったら偶然、で良いですけど……)

「乾きの壺」がエジンベアにあることだけは仄めかせてくれるのにねぇ。

いや、ゲームをやる上では大した支障は無いんですよ。「なんかありそうだから行ってみよう」で。
で、その結果「ここに○○があったんだ」でもゲームは進みます。

でも、話を考える上では「主人公がなぜそこに行くのか」はやっぱり必要だと思うのです。
どう血迷いでもしない限り、理由無くどこぞの化物の住む穴蔵に入っていく馬鹿がいますか!?

ましてや魔王を倒そうという大望というか大きな目的のある人物に、
そんなワケの分からない道草に費やす時間があると思いますか!?

小学生相手のDQということであれば、まぁ作り手もその辺はいい加減でも良いのかも知れませんけどね。
でもそんな商売、凄く手抜きだと思いますよ。プロの仕事としては。

うちのシルヴィアさんはそんな暇人でも変人でもないんです。
ですから勝手に○○の塔や□□の洞窟に行く理由を掴みます
ですから、「DQ3のストーリーと違う」と読者の皆様も怒らないで下さいね(←怒るかい)。

いや、このストーリー書いていて、この辺がかなり辛いもんですから、つい……

ダーマ大神殿 〜 スーの村 〜 アープの塔


私達はムオルの村人達に、必ず魔軍を打ち破るべく働くと約束すると、 手厚い補給と見送りを受けてダーマに戻った。 ダーマでは、アイリーナさんが奥義の書の基本的な読解を終えていた。 後は実践を交えて学んでいかなければならないとのことで、 大司祭のお墨付きを得て、アイリーナさんが再び私達と旅路を共にすることになった。 しかし、ここで重大な事件の話が流れてきた。 ダーマ大神殿にエミーナ殿がやって来て、アリアハンに魔軍の攻撃軍が迫っているというのだ! (実際にはこういうイベントはありません(^^;。) 国王の命令としては、騎士団も平原での迎撃戦で痛手を被っており、 優秀な戦士の補充を望んでおられるとのこと。 その為、バレンシアに至急アリアハンへと戻るようにとの命令が下されたのだ。 バレンシア   「馬鹿野郎……今、アタシだけがおめおめと戻っていられるかよ……」 エミーナ殿   「しかし、国王陛下のご命令です。          シルヴィア殿はオルテガ殿の任務を引き継いで果たさねばなりませんが、          バレンシア殿、あなたは騎士団員の子として国を守って戦う役目があります。          ここはどうぞ魔軍の再攻撃が始まる前に一刻も早くアリアハンに戻って下さい。」 バレンシアは悔しそうな顔をして反論する。 バレンシア   「だけどよ! このシルヴィアの任務だって大変なもんなんだぜ!          これまでアタシ達4人で何とか切り抜けて来れたんだ。          自慢じゃねぇが、この先アタシが抜けたら出来る任務も出来ねぇってもんじゃねぇか!」 それはかなりの部分において事実であった。 バレンシアの武勇があってこそ、私は背中を預けて戦って来れたのだ。 しかし陛下の御命令に敢えて逆らうことも出来ない…… エミーナ殿が口を開く。 エミーナ殿   「それならば、この私がバレンシア殿の代わりにシルヴィア殿に同行致します。」 私達は驚いた。バレンシアなどは文字通り開いた口を塞いでいない。 バレンシア   「馬鹿野郎! お前如きでこのアタシの代わりが務まるとでも思っているのか!!」 エミーナ殿   「私は姉と同門で、殺人拳である"天斬流獅峰拳"を嗜んでおります。          バレンシア殿と同等までとは言わないまでも、          決してシルヴィア殿の足手まといにはならないと断言いたします。」 平然と答えるエミーナ殿に、バレンシアは怒りのあまりブルブルと震えている。 バレンシア   「っな野郎! じゃあ手めぇがどれだけ使えるかこいつで試してやるぜ!!」 怒りのあまり猛然と殴りかかるバレンシア。 慌てて止めに入るアイリーナさんの前に、スッとエミーナ殿が進み出ると、 その拳を後ろに受け流しざまに、破城槌で打ち込んだかの如く猛烈な掌底がバレンシアの背中に叩き込まれる。 4〜5mは吹き飛んだであろうか、借りている部屋の衣装箱の辺りに バレンシアがカタパルトの砲弾のように突っ込んだ。 慌ててバレンシアに駆け寄るミーシャ。 喘いでいて満足に息も出来ないバレンシアに、申し訳なさそうにエミーナ殿が声をかける。 エミーナ殿   「いきなり飛びかかって来られるとは……申しわけございません。          しかしバレンシア殿には口でご説明申し上げるより、話が早く通じると思ったのです。          勿論怪我をするようには打撃は与えておりませんので……」 手加減をされたことも更にバレンシアのプライドを傷つけたようだった。 しかしバレンシアも彼女の実力を知ってしまった以上、何とも言うことが出来なかった。 俯いて悔しそうに唇を噛んでいる。 私       「……少し考えさせてくれませんか。話も性急に過ぎますし。」 エミーナ殿は無理も無いことだと承知してくれた。
結局翌日、バレンシアはエミーナ殿と交代してアリアハンに戻ることを決めた。 恐らくアイリーナさんの話も夜の間にあったのだろう。 バレンシア   「……頼むぜ、アタシの代わりによ。          アタシはアリアハンの為に戦ってくる。大義は同じだ。          もしお前が口先だけだったら、絶対許さねぇからな。」 ふてくされながらもエミーナ殿に言うバレンシア。エミーナ殿は頭を下げる。 かくしてダーマにおいて、バレンシアとはしばしの別れとなり、エミーナ殿が同行する事となった。 私       「しかし良いのですか。あなたにも連絡役としての努めがあるのでは無いのですか?」           エミーナ殿   「この同行の話も私独断ではなく、陛下からの御許可あってのこと。          それに連絡役は当然私一人ではありません。          全世界に諜報部員が向かいましたし、私の代わりの連絡役も手配済となっております。」 こうなることは決定済ということか……私達は気持ちを引き締めて、バレンシアを見送り、旅を続けることになった。 また、今回の辞令で私達の一行が「アリアハン陸軍 第1特別歩兵偵察分隊」として任命されたことも付記しておく。
ここからの目的地では、あとランシールが残っているのだが、 ムオルを去り際に村の古老からある話を聞いていた。 ムオルの更に北東に見知らぬ陸地があるらしい。 船長に海図で確認させると、どうやらランシールよりもこの陸地を探索したほうが早そうである。 魔軍の進出領域を探るためにも、一度はこの土地へも行ってみる必要がありそうだった。 私は先にこの陸地へ向かってみることにした。 船長に進路を北東に向けさせる。
古老の話していた泉に関してはさしたる事もなかったので、敢えてここでは述べない。 ここではその陸地で見つけた村について語りたい。 その村は、北東の陸地の大河を遡った上流に存在していた。 この陸地(というより既に大陸の大きさがある)には植生も異なる木々や生物が生息しており、 そこに住む人々の文化もまた特異であった。 その村は地元民にスーと呼ばれていた。 地元民は身体に独特のペインティングを施し、自然崇拝を主とする勇敢な人々であった。 彼等はとても礼儀正しく、異邦人である私達を暖かく迎えてくれた。 ここで得た情報は、地元民の神話に出現する神器の存在だった。 その「山彦の笛」と呼ばれる神器は、灯台守の話していたオーブを見つけるのに役に立つらしい。 どこでどういう因果関係があるのかは分からないが、オーブというものが存在し、 何かしらの神聖な意味合いを持っていることは確かなようだ。 少なくともこの「山彦の笛」は、探索して借りてみる必要がありそうだ。 あとこのスーの村では「乾きの壺」「話す馬」「グリンラッド」などの話題もあるのだが、 それは後に詳細を語ることとしたい。
一応知らない人に○得情報。 このアメリカ大陸の東海岸の森林地帯に空き地が一つあります。 そこには商人を迎えて新たに町を作りたいネイティブ・アメリカンがいます。 彼に商人をパーティーから引き渡してやれば、彼はお礼に「雷の杖」の埋まっている場所を教えてくれます。 その場所はスーの村の上のSSの場所です。 ベギラマを撃ち放題の、賢者にはありがたい武器なので、 船を手に入れたら早めに手に入れに行くのがオススメです。
スー以外の場所に住む原住民などからも手がかりを聞いてみたところ、 どうやら山彦の笛とやらがあるのはこの大陸西岸のアープという地に聳える塔らしい。 早速船長にデュランダールの進路を向けてもらう。 闇夜に浮かび上がる古代の塔は不気味極まりないものだった。 私達はそれぞれ武具の確認をして塔へと侵入する。
アープの塔侵入時のメンバーステータスです。  ここに至っている時にはすでに世界の大半を回っているため、  レベルもそれなりに高いシルヴィアです。 「炎のブーメラン」は全体攻撃が出来る中では最強の武器です。  地球で言うところのクリミア半島辺りにあるスゴロク場の中の  武器屋で販売していますから、船が手に入ったら頑張って  早急に手に入れればかなり楽になります。  勇・魔・盗・商・遊が装備できますが、  特に勇者は腕力が高く、この例では全体攻撃を攻撃力182でできるので、  この地上世界では正に無敵状態を誇ります。  このパーティーではつけられるクラスが一人しかいないですが、  盗賊か商人にも持たせられれば完璧でしょうね。   「魔法の鎧」はテドンかランシールで買うことが出来ます。  地上世界では最強の鞭「ドラゴンテイル」を装備した賢者アイリーナです。  星降る腕輪装備で、メタル系が出たときは聖水を使う係です。 「ドラゴンテイル」はクリミアスゴロク場のゴール商品ですので、  頑張って手に入れましょう。  お調子者賢者(笑)のミーシャです。  ちゃっかりアイリーナさんに合わせて、魔法使い→遊び人→賢者のコースを歩んでいます。  経験値稼ぎに遊び人呪文の「口笛」を使えるのはありがたいです。  総じてSFC版はFC版より楽ですね。  他の職業→遊び人の転職が出来ますし、  あと何と言っても前述の、Vから入ったと思われる 「ブーメラン」「鞭」などの全体攻撃の武器が強すぎるくらいです。  これはFC版しかやっていない人には「ヌルい」と思えるかも知れません。  ルーズソックス履いてるのはお遊びです(笑)。  新規参入メンバーの軍師ルシーダの妹、エミーナ嬢です。 「ガーターベルト」つけていますが、本来の性格は「頑張り屋」です。  しかし……この後に及んでまだいましたよ、「お鍋の蓋」組が(爆)。 「魔法の盾」つけれないのって武闘家だけなんだよなぁ。  つーか武闘家や魔法使いが盾つけれるのがそもそもおかしいような気もするが(^^;。  お鍋の蓋構えるアチョー武闘家萌え(笑)。  いずれにせよ、まだHPと防御力に不安があるので最後尾です。 「黄金の爪」もFC版より恵まれていて、ピラミッドから出てしまえば、  もうモンスターの異常発生は起こりません(!)  逆に爪を得てしまうと、爪を持っていなくてもフラグで  ピラミッドでは異常発生しますのでご注意を。   「黄金の爪」部屋への入口は、FC版とは異なり、B1左下の部屋ではなく、  左上の部屋を探さなければならないので注意して下さい。  また前述の理由より、「魔法の鍵」を手に入れてからにしたほうが無難です。
アープの塔では、住み着いている敵対的な生物もさることながら、塔の構造自体も異常だった。 上の写真の通り、3階の巨大な吹き抜けの中央部に浮かぶフロアに恐らく笛が安置されているのだが、 そのフロアに至る道がない…… で、考えてあげくの結論が、この上の5階に渡されてあるロープから下りることだった。 ……ガルナの塔の例を考えてもこれしかあるまい。 しかし、幾らミーシャちゃんの重力制御魔法があると言っても、 自由落下していくのはあまり歓迎できる体験ではない…… そんな事を愚痴っていてもしょうがないので落下する。 まぁ、期待は裏切られなかったので良しとしよう。
これで「山彦の笛」とやらを手にすることができた。 これでそのオーブとやらを集めるのが楽になれば良いのだが。 元々はここの原住民の神宝であろうから、オーブを揃えた暁にはスーの人々にでも返す必要があるだろう。 一旦、水と食料を補給する必要がある。 私達はデュランダールの進路を西方に向けた。

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